util
パスワード紛失新規登録
関連リンク
メインメニュー
ホーム 旧貿箱掲示板 貿箱ヘッドライン XOOPS検索 貿箱Wiki 貿箱フォーラム ゲームユーザー用カテゴリ ゲスト用カテゴリ 各国報道機関 Links |
オンライン状況
108 人のユーザが現在オンラインです。 (59 人のユーザが 貿箱フォーラム を参照しています。)登録ユーザ: 0
ゲスト: 108
もっと...
Re: フリューゲル異伝スレッド
投稿ツリー
-
Recurring Nightmare (ゲスト, 2013/6/3 1:05)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:06)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:07)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:07)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:07)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:08)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:08)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:08)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:09)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:09)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/6 0:27)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2013/6/9 21:35)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/11 0:13)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/12 19:14)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/3 21:38)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/10 22:10)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/20 1:58)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/23 19:14)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/25 0:35)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/26 23:12)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/26 23:50)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/8/14 15:54)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/9/10 21:18)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2013/9/16 2:41)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/9/24 19:42)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2013/10/13 18:29)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/10/19 0:32)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/10/30 2:54)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2013/12/17 23:36)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2014/7/1 21:21)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2014/9/6 0:57)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2014/9/12 21:50)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2017/7/4 23:35)
== Flugel Another Story vol.15 ======
成蘭連邦王国といえば、フリューゲルにおいて知らないものはいない。この国際政治上のグレートパワーの一角を占める先進国である。
成蘭連邦王国の中心は成蘭王国。
成蘭王国の首都は成蘭市。
休日の昼ともなれば、大国の首都の必然。成蘭市は多くの市民と観光客でごった返す。
「お姉様方! はやくー!」
ゴシックロリータを着込んだリエラ・エアリーヌが、童女のような声と雰囲気でルティーナたちを呼ぶ。少女王としての威厳はもうそこには無い。
食のメインストリートたる"食い倒れ成蘭"はどこもかしこも行列。
遠い異国からやってきたルティーナ・エルツ・ルーシェベルギアス公爵は、この国の王太子たる黒石治宗の手を握り寄り添い、人の海の中で迷子にならぬようにするのが精一杯。
「…こんなに人が多いなんて」
「君が驚くのは珍しいね」
今日は市井の店で昼食を、とルティーナが無邪気に提案し、彼女の虜たる治宗はこの事態を予見しつつも反対はしなかった。あらゆる障害を排除し、この夢魔の望みを達成することこそ王太子の望み。存在意義。
「何処にしよう? 何を食べたい?」
「何処でも良いの。王子様が連れて行ってくれる所なら」
ルティーナのいつもの言。確かに献立の選定など、姫君のすることではない。すべて決断は人任せ。ただ彼女は人を虜にし、雛鳥のように親鳥の餌を待ち続ける。
「…どこでもかい? 例えばこの国の王座でも」
「はい、どこでも。ルティーナを可愛がってくれるなら」
「…じゃあ、リエラに決めて貰おうか」
王太子が少女王に身振りで合図する。リエラは頷くと、くるりと身を翻し、目聡く店前の順番待機用ベンチに座って場所を取る。
「…てっちりか。ふぐ料理とは意外だね」
「うん。お好み焼きやたこ焼きはソーヴィニヨンにもあるし。お姉様には一番高いお店がいいの」
夢魔の虜囚同士の奇妙な友情。論理的に考えてこんなものが成立することはおかしい。そう頭では判っているのだが、これがエーファ・ブルーンスのいう夢魔の幻惑の業ということなのだろう。
「二十分待ちだそうだけど、大丈夫かい?」
「はい。今日は三人でデート。恋に狂わせてあげます。…楽しみましょう」