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Re: フリューゲル異伝スレッド
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Recurring Nightmare (ゲスト, 2013/6/3 1:05)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:06)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:07)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:07)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:07)
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- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:08)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:09)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:09)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/6 0:27)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2013/6/9 21:35)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/11 0:13)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/12 19:14)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/3 21:38)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/10 22:10)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/20 1:58)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/23 19:14)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/25 0:35)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/26 23:12)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/26 23:50)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/8/14 15:54)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/9/10 21:18)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2013/9/16 2:41)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/9/24 19:42)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2013/10/13 18:29)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/10/19 0:32)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/10/30 2:54)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2013/12/17 23:36)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2014/7/1 21:21)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2014/9/6 0:57)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2014/9/12 21:50)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2017/7/4 23:35)
「その後」
総統官邸。歴代のレゴリス帝国総統が住まいし建物。首都ブリンストの中央省庁の立ち並ぶ新市街の中央。三つの建物と庭園と、実際に使用されたこともある地下壕から構成される。
その主はもちろん、レゴリス帝国総統たるヴァルター・ディットリヒ。そしてその妻であるエリーゼ。
内装も使用人たちも前総統ヴェルトミュラーがこしらえた物をそのままに。
豪奢な寝台の羽毛布団の中には、寝息を立てる幼い少女が。そして紅茶の香りを立てながら、三人の男女が丸テーブルを囲んでいた。
「素敵な部屋です。よろしいのですか? 幽霊には勿体ないのでは」
不可視の夢魔令嬢が総統夫妻へ。
「気にしなくても良いさ。夢魔を迎え入れるのは前例がある。この部屋はそう、ジャスリー卿をお迎えしていた」
「ジャスリー様が?」
「うん。世界大戦までやってのけたよ。もうフリューゲルにはいないようだけれどね」
「フィリオリやルティーナも。ルティーナは随分変わってしまったようだけど…」
まるでリリスみたいに。もう、すごいんだからとエリーゼ。
再会を祝し、思い出話に興じるが、エリンシアに課せられた忘却の呪いは強固だった。むしろ二人の記憶力に感心する。「フィブリノーゲン」という単語をどうにか思い出したことが唯一の収穫だった。
「…そう。それで数百年越しの想いを成就したの。おめでとう。羨ましいわ。富も栄光も愛もあなたは手に入れた。英雄ね。もう堕落と破滅の使徒が隣にいるようだけど」
「エリンシアは、向こうの世界では何を?」
「リムステラと一緒に、ベロース様に仕えて放浪と戦いの日々。召喚に応じたのは、そうね…声が聞こえたからという興味と、気分転換」
「召喚者は懲罰房に入れておいた。送還については…向こうからの召喚を待つしか無いかもしれない」
「お気になさらず。夢魔は運命を操る。その日がくればきっと黒騎士様が攫いに来てくれます」
「…そんな事態には陥りたくないな。何年経ってもあの人には勝てる気がしない」
「あの子はどうしましょう?」
「調べさせたところ、良いところの子女みたいだね。…家庭の事情があるみたいだが」
エリンシアが寝台の方を見やり、ヴァルターが応える。
「誰からも必要とされない子なら、悪魔が攫ってしまっても構いませんかしら? レゴリスの守護者様」
「駄目だよ。…でもまあ、君は悪魔ではない」