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Re: フリューゲル異伝スレッド
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Recurring Nightmare (ゲスト, 2013/6/3 1:05)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:06)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:07)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:07)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:07)
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- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:08)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:09)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:09)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/6 0:27)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2013/6/9 21:35)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/11 0:13)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/12 19:14)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/3 21:38)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/10 22:10)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/20 1:58)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/23 19:14)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/25 0:35)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/26 23:12)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/26 23:50)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/8/14 15:54)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/9/10 21:18)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2013/9/16 2:41)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/9/24 19:42)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2013/10/13 18:29)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/10/19 0:32)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/10/30 2:54)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2013/12/17 23:36)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2014/7/1 21:21)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2014/9/6 0:57)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2014/9/12 21:50)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2017/7/4 23:35)
== Flugel Another Story vol.7 ======
聖なる祈りを捧げる少女。
リエラ・エアリーヌは神の使者である。
運命の青きベリル/Aquamarineの守護者である。
聖女であり、預言者である。
王権神授説を実践する祭政一致のこの国家の、その頂点に立つ王であり、最高祭司である。
特殊な宗教上の理由により、わずか十五歳で即位した少女王。
今夜もまた、少女は自らの民と、隣国の民の平和と安寧の為に祈り続ける。
その無垢にして高貴なる魂はさぞや美味であろう。
その聖性は有象無象の悪霊どもは近づくことすらできないが。
首に掛けた聖石の加護はあらゆる魔から、あるいは呪からエアリーヌの乙女を護るのだが。
レメトゲンもアーネンエルベもこの少女王を呪うことは叶わないのだが。
しかし、ここに一人、アクアマリンの聖なる結界に侵入する魔のモノがいた。
「…ルティーナさま?」
「はい。リエラ様もご機嫌うるわしゅう」
優雅に一礼する異国の姫君。少女王よりわずかに年上を思わせる外見で、しかしどうしようもない妖艶さと魔性を醸し出す。たくさんの魂を貪った淫魔がそこにいる。
「どうやってこちらにきたのですか」
「幽体離脱/Astral projectionを少々。結界のことならご心配なく。ルティーナは即位式の際にリエラ様から"招かれ"ました。強力な結界ほど融通というのは効かなくて──一度魔のモノに敷居を跨ぐことを許したら、その後は自由に出入りできてしまうのです」
「……凄い」
差し伸べられた手を握って、少女王は感嘆する。目の前の夢魔は幽体離脱だけでなく、実体化/Materializまでできるのだ。
「はい。便利です。間に合わないはずの即位式に参列したり」
ルティーナがエアリーヌの髪を撫でる。先代の少女王がリエラにそうしたように。
「こうやって寂しい淋しいリエラ様を慰めることもできます」
「ルティーナさま…」
「踊りましょう」
「あのね。……あの神託/Oracleは。本当なの」
「……ええ」
「この国かスオミか、ノルニールか……それはわからないけど、酷いことが起こるのは本当なの」
「ええ」
「いやだよう……」
「そうでしょうね」
「怖いの。リエラは災厄しか予言しないエアリーヌになるかもしれない。アクアマリンはねじれた未来しか見せてくれない……」
「リエラ様……」
泣きじゃくり嗚咽するエアリーヌを、ルティーナは優しく抱きしめる。夢魔はその胸の中で、長い時間をかけてゆっくりと、獲物を消化してゆく。犠牲者は最後で気がつかない。
※上記文書はイメージであり実際の外交に影響を及ぼしません。
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