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Re: フリューゲル異伝スレッド

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なし Re: フリューゲル異伝スレッド

msg# 1.1
depth:
1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2013/6/3 1:06
ゲスト    投稿数: 0

== Flugel Another Story vol.1 ======

 今夜もエレンドラ宮殿の夜は遅い。

 この宮殿は迎賓館を兼ねている。外国から訪れた賓客をもてなすため、ベッドルームや娯楽施設、ダンスホールが整っている。

 今夜のパーティは数十名の小規模なものだ。ルーシェベルギアス公爵と、各国の駐在大使とその家族の親睦を深めるという、挨拶の要素を多分に含んだもの。

 各国の料理が並び、高価なワインが封切られ、参加者たちはカベルネ・ソーヴィニヨンでの新生活や気観光名所、自国の人事の話をこそこそと。

「皆様、楽しんでおられますでしょうか」

 やがて甘く幼い印象を与える声と装いの少女君主、ルティーナ・エルツ・ルーシェベルギアスが現れる。歩く度に清楚な白いドレスの裾がひらりと舞う。妖精の女王のごとく可憐で、しかしどこか酷く妖艶な雰囲気を漂わせている。

「成蘭国王陛下はどういったお方でしょうか」

 ダンスの相手を務める成蘭の大使へ、ルティーナが問う。

「気になりますか」

「怖い人でなければよいのですが」

「そうですね。私どもの間では恐怖帝と呼ばれております。即位一週間で生きている閣僚がいなくなりました。目を逸らしたら粛正だとか」

「まあ…怖い」

「冗談です。遠路はるばるやってきて、ご婦人を泣かせることだけはありえません」

「大使様は紳士でいらっしゃいますね。ですが国家というものは得体の知れないものです。国益の為に言わねばならぬ言葉や、取らねばならぬ態度もあるでしょう」

「それだけ解っておられるなら怖いものは何もございません。むしろ我が君に粗相がないか心配するくらいです」

※上記文書はイメージであり実際の外交に影響を及ぼしません。

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