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Re: フリューゲル異伝スレッド
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Recurring Nightmare (ゲスト, 2013/6/3 1:05)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:06)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:07)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:07)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:07)
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- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:08)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:09)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/3 1:09)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/6 0:27)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2013/6/9 21:35)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/11 0:13)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/6/12 19:14)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/3 21:38)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/10 22:10)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/20 1:58)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/23 19:14)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/25 0:35)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/26 23:12)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/7/26 23:50)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/8/14 15:54)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/9/10 21:18)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2013/9/16 2:41)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/9/24 19:42)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2013/10/13 18:29)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/10/19 0:32)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2013/10/30 2:54)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2013/12/17 23:36)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2014/7/1 21:21)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2014/9/6 0:57)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (ゲスト, 2014/9/12 21:50)
- Re: フリューゲル異伝スレッド (レゴリス帝国, 2017/7/4 23:35)
== Flugel Another Story vol.18 ======
シャーロフ・アルザングというこの48歳の肥満体の男は、聖マズダー教会の聖職者であり、ルーシェベルギアスにおける教会の責任者である。
白と黒の豪奢な絹製の法衣に身を包み、金と銀と宝石の宗教的装身具をじゃらじゃらとぶら下げ、見る目麗しい少年少女の侍従を引き連れて、彼は信者たちの集まる聖堂の中、よく響くバスの声色で厳かに神事講釈を垂れる。
ルーシェベルギアスとの国交樹立からマズダー教会は布教活動を行ってはいたが、今日のように聖堂一杯に信者が参拝するようになったのはアルザングが赴任してきてからのことだ。
アルザングは清貧などということは口にしない。世界からの富裕層が集まるこの金満富豪国家で、そんな教義など何の意味もなすまい。
もともと富裕人というものは教育の程度も高く、聖マズダー教会の教えもアフラマスダーの加護も不要の人種だ。彼らにとって宗教などファッションに過ぎない。
「…そんなもん、全員地獄行きに決まってるだろ」
本日の宣教を終え、空になった聖堂でアルザングは呟く。
それぞれの国の貧困層の救済より、教会への寄進をする彼ら。
開発の名の下で自然を破壊し公害を撒き散らし、低賃金で長時間労働を強いる工場経営者たち。
金融という搾取構造に寄生し、途上国の血と汗と労苦を吸い続けるダニども。
「俺はお前らから金を巻き上げるために来たんだ。どうせ不労所得。我が教会が活用することで浄財となる。お前らは天国でも買った気分でいればいいさ」
従者から高級紅茶の入った水筒を受け取りがぶ飲みし、ひと息つくとアルザングは立ち上がる。
今夜はルティーナ公爵の主催する親睦パーティーに参加しなければならない。あの変わり果てたリエラ・テスレスタの姿を見るのは偲びないのだが、止むを得まい。