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Re: フリューゲル異伝スレッド

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なし Re: フリューゲル異伝スレッド

msg# 1.6
depth:
1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2013/6/3 1:08
ゲスト    投稿数: 0

== Flugel Another Story vol.6 ======

 レゴリス帝国、帝都ブリンスト。

 中央区、レスタディアン通り一番区。

 リーゼロッテ総統のお屋敷。その喫茶室。

 貴賓の為の部屋であり、世界の災禍の中心。

 純白のレース編みのテーブルクロスが掛けられた丸テーブルの左右に、屋敷の主たるリーゼロッテ・ヴェルトミュラーと、ゲストたるジャスリー・クラルヴェルンが鎮座する。

 リーゼロッテの侍従たる少女が、ジャスリーに見つめられながら聖マズダーの高価なティーセットに震える手で紅茶を注ぐ。

「そういえば、前の子はどうしたの?」

 紅茶を一啜りして、ジャスリーが疑問を口にする。

「ルーシェベルギアスに飛ばしたわ。貴方の眷属の監視をさせてる」

「ふうん」

 アンラ=マンユの化身は少し考え事をするように頭を傾げて、また紅茶を啜る。紅茶の味に満足したのか、ジャスリーは目を細めてカップの液体を眺める。

「フリューゲルの紅茶の産地ってどこかしら」

「さあ…。マズダーや中夏ってところじゃないかしら?」

「ふうん」

 また考え事。

「フリューの皇帝はどう。6歳ですって」

「取るに足らない小物よ。好き勝手できるのは自分の箱庭の中でだけ。ここまで上がってこれるとは思えないわ」

「ふふ。近親憎悪? 私にとっては悪くないかしら。野心と才気を兼ね備えている男は、周囲の人間を巻き込んで振り回して運命を狂わせるの。たくさんの人間に恐れられ、憎悪される殿方の心に住み着いて、私にだけ弱くて脆い姿を差し出させるのがいいの」

「変わった趣味ね。男は有能で野心があるのは大前提条件としても、最低限の紳士さもなければ駄目だわ。そうね。内面は豹のように、思慮深く落ち着いて──無駄口は叩かない。でも責任感は強くて何も恐れないし挫けないの。あとは寛容さも欲しいわね。私には持ち合わせていないものだけど」

「意外と一途なのね」

「何の話?」

「ウィザードのマイハニーのはなし」

「そんな話してたかしら」

「ええ」

※上記文書はイメージであり実際の外交に影響を及ぼしません。

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