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Re: 【ENEC】新興諸国経済理事会&諸申請用スレ

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なし Re: 【ENEC】新興諸国経済理事会&諸申請用スレ

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/12/19 18:03 | 最終変更
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ENEC旗, dlr8d_N7.png large.pngヴァノミス王国農村爆撃事件に関する報告書
本文
ヴァノミス王国農村爆撃事件が新興諸国経済理事会に持ち出されるに至る627年9月21日から末日までの間、ヴァノミス王国の軍隊が実施した空爆作戦について、下記の通り報告す。

(1)背景
 ヴァノミス王国は建国よりヴォルフ王が統治する専制支配国家であり、三権の分立に基づく行政府、立法府、司法府は存在していない。また、多数の民族が入り乱れている事から、ヴォルフ王の出身母体である民族と、その他の民族の間では紛争が絶えず、兼ねてより人権状況、及び治安状況に重大な懸念が為されていた。具体例としては、農村爆撃事件より遡ること14年前、613年11月にガトーヴィチ帝国及び成蘭連邦王国が発した「ヴァノミス王国政府の弾圧に対する声明」が挙げられる。当時、ヴァノミス王国では反乱勢力が絶えず、自国軍やアルドラド帝国のASU社による空爆作戦により反乱勢力を鎮圧しているが、事実反乱軍であったかについては重大な疑義が持たれており、627年9月の農村爆撃事件と照らしあわせると、ヴァノミス王国が一般市民の虐殺を目的とした可能性を検証する必要があるため、検証結果を先ず報告する。
 以下はジルヴェストリ調査団の資料であるが、当時のウェールリズセ連邦共和国政府は、外務省が「一方的通告であり、深い憂慮を表明。再考を求む」とする声明を発した以上の対応を見せていない。この理由について、連邦政府外務省に照会したところ、「当時のヴァノミス王国軍の行動は、武装した勢力に対する対応としては治安維持上妥当性が否めないものであるが、本農村爆撃事件は明確に非武装の市民を対象として空爆作戦を実施しており、ケースが異なる」との回答を得ている。その他、諸機関に照会した結果においてでも、613年当時の鎮圧行動については虐殺の意図を内包しているとは言い難いが、627年の農村爆撃事件との関連性は否定のし様がないものである。
 従って、調査団はヴォルフ王による民族間の利害調整の失敗がヴァノミス王国独特の多民族性による民族間紛争を引き起こし、本事件を誘発する結果となった結論する。

(2)事件の推移、及び同地現況
 627年9月21日から同月末日にかけて、ヴァノミス王国本島の西にある島において、ヴァノミス王国空軍、およびヴァノミス王国陸軍による軍事作戦が開始された。空対地ミサイルや長距離砲により、島の中心部に対して対地攻撃・砲撃が行われた。初期の同時着弾地点は10箇所にも昇り、その後の空爆や砲撃により被害が拡大している。調査によれば、住民等に対しては事前の退避勧告はなかったという。
 これら一連の空爆や砲撃により、死者は約23万人、重軽傷者を含めると50万以上もの人々が空爆及び砲撃による被害を被った。ヴァノミス王国政府は現時点までに、遺族や重軽傷者に対して何等かの補償や手当てを行う等の対応を見せておらず、医療機関等も存在していないことから、負傷や衛生環境の悪化に伴い、死者は刻々と増加している。

(3)終論
 農村爆撃事件が起きた背景については第一項で述べた通りである。現在のヴァノミス王国の内戦状態は、為政者であるヴォルフ王がヴァノミス王国における社会内対立及び利害の調整に失敗したことに起因する。一部の民族の意思のみを尊重し、他民族の感情を蔑ろにした結果であり、結果的にはヴォルフ王の政治的指導力の欠如に他ならない。しかしながら、これをヴォルフ王一人の責任と帰す事は出来ず、ヴォルフ王の失政は認め得る所ながら、専制政治の致命的な欠陥が痛ましい惨劇を引き起こした。
 従って本報告書は”ヴァノミス王国における虐殺事件が事実であったこと”、”虐殺事件が起きた背景”について上記の如く報告を行った上で、最後にENECに対して下記の提言を行う。

1. ヴァノミス王国の政治体制の欠陥は修復不可能な域に達している。ENECは同国現指導部との協議を行うか、あるいは何等かの強制力を有した形で、同国の政治体制を民主的に誘導すべきである。
2. ヴァノミス王国の民族対立は一朝一夕に改善されるものではない。民族自決の原理に従い、ヴァノミス王国の各民族の意見を斟酌した上で各民族が自治権を有する連邦制国家、あるいは各民族による独立国への移行を政治体制の転換と共に推進すべきである。
3. 王国現政府は、政治的な指導力に欠けているのみならず、人道に対する罪を犯した。ヴァノミス王国の国民感情からいっても、同国の指導者達を野放しにする事は極めて重大な危機を誘発しかねず、民主的な政府の誕生後は、適切な裁判を執り行った上で、ヴァノミス王国から追放するべきである。

報告は以上とする

調査団代表 エンリコ・ジルヴェストリ
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