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Re: ENEC∥第4回総会

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ロムレー湖畔共和国

なし Re: ENEC∥第4回総会

msg# 1.127.1
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2
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2016/6/6 21:51
ロムレー湖畔共和国  常連   投稿数: 61

ロムレー湖畔共和国中央議会第2代議長 アンドレ・フィールズ】

 では、共和国を代表して陳述を申し上げます。

 さて、共和国は建国以来経済的な独立性を保ちつつ防衛力を確立し、以てロムレー国民のみならず諸国民においても自由と福利が達成されることを希求してまいりました。
 皆さんご存知のとおり、それがためにウィリーツェン会談におきましては最終的な一致には至りませんでしたが、現在の共和国は、当時に比べれば国際的な地位と信頼を向上させました。ウィリーツェン会談当時において時期尚早とされたオブザーバーとしての招致を只今いただけたことは、その表れであり、光栄至極の限りに存じます。ここで、今回の陳述は、かの交渉に当たった先人に敬意を表し、ウィリーツェン会談での論点を、順序を逆にして組み立てることとします。

 まず初めに、ENEC諸賢の共和国に対する見解についてです。といいましても、現在の共和国は当時と異なりENEC加盟諸国との交流は随分活発になり、相互理解も相当程度進んだものと存じます。そのため今更詳述する必要性も感じられないかもしれませんが、トロピコ戦役を例にとって、現在の共和国の意見を提示しておきたいと思います。
 トロピコ戦役ならびにそこにおける共和国の働きそのものについてはその評価を諸賢に委ねるところではありますが、地球時代に遡る、古い「保護する責任」の概念にそぐうものであったというものが共和国の見解であり、これについては諸賢の見解もそれほど相違するものでもないでしょう。共和国軍はその戦役において、諸国と協同して作戦を遂行いたしました。これは共和国が極限的な状況においても諸国と連携して行動できるということの証左であります。そしてそれが平時においても可能でありますことは、共和国のフリューゲル到着以来トロピコ戦役までの40年ほど、フリューゲル史にとっては短い期間ではありますが一国の安定性を示すものとしては充分な長さのある歴史が示すとおりでございます。

 次に政治思想面です。共和国はかつてより、共和主義的な理想から有徳であることを欲してきました。それが実際として有徳であったかどうかを自画自賛するのは無意味でしょう。しかし、少なくとも現在も共和国は有徳であることを欲しており、そしてこれからも欲し続けるであろうことは事実です。それは共和国が国際的な地位を向上させた現在では外交的な活動にも及ぶものであり、この観点からENECオブザーバーとして国際社会に奉仕することは極めて望ましく好ましいこととなります。冒頭に述べたことの繰り返しになりますが、諸国民の自由と福利は共和国の希望するところのものです。

 さて、経済面です。共和国経済はかつてから比較しますと大きく変容を遂げました。諸賢もご存知の通り、現在の共和国は観光業を中心とした保養地国家であり、その地位は今では世界に無二のものです。ウィリーツェン会談当時はウラン鉱の輸出が主産業であった共和国ですが、今や結ばれている定期貿易契約はわずかで、もはや貿易は大勢においてロムレー経済を左右するほどのものではありません。貿易の面において共和国は世界で―同時に共和国において貿易は、でもありますが―重要な地位を果たしておらず、また見通せる範囲内での未来について、これが変化することもないでしょう。
 この変化は、ENEC憲章を文理的に解釈しますと、むしろ後退とすら言えます。しかし、共和国は憲章の理念に賛同していないのではなく、根本的な価値においては一致しております。国際観光を主体とする国家を維持するにあたって、国際経済が健全であることは必要条件であり、共和国は国際貿易の安定を保つことに強いインセンティブを持ちます。ですから、この観点からはENECの正式な締約国となることを難しいものとするものであれ、オブザーバー加盟はむしろしないのが不自然とすら言えるものとなります。

 最後になりましたが、誘致の選定基準、これについては今更論じるところはないでしょう。共和国はENEC諸賢の他国への評価の確度をよく理解しており、ENECの諸賢にはその正確な判断力をもって共和国がENECオブザーバーの地位に相応しいかへの厳正な評価をいただければ、共和国中央議会を代表する者としてこれほどの幸いはございません。

 これまでに申し上げた通りの理由から、共和国がENECオブザーバーに任ぜられた暁には、国際経済においての自由と公正を擁護せんがため、中立的な判断と調停を諸国民に提供していくことを誓約いたしましょう。私の陳述は以上です。

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