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ハイネセル・タイムズ  レゴリス帝国最大の発行部数を誇る有名新聞。発行者はレゴリス総合報道。
8月 23 (日曜日) 2015
【政治】レゴリス帝国、建国300周年を迎えるほか 06:12  レゴリス帝国 
【政治】レゴリス帝国、建国300周年を迎える





(写真上:ガストン・ホルスマン記念広場を行進する第10武装擲弾兵教導旅団の将兵ら)

(写真下:ガストン・ホルスマン記念広場上空を飛行するLe-17C/Dヴルダラク、Le-19ノスフェラトゥの編隊…共に弊紙カメラマン撮影)

 フリューゲル歴607年8月16日、レゴリス帝国は建国から300年という記念すべき日を迎えました。

帝国ではこの日は建国記念日に指定されています。何故ならば、旧ノルスモール連邦からレゴリスが解放され、我が帝国が建国された記念日であるからです。

建国記念日は帝国の全ての都市では記念式典が催され、パレードが行われています。その中で最も盛大な記念式典は、首都ブリンストのガストン・ホルスマン記念広場で挙行されました。ガストン・ホルスマン記念広場では、まず総統を始めとした帝国要人や各国来賓等の方々が入場し、次にレゴリス帝国軍・ミッドガルド帝国軍の将兵らが隊列を組んで入場し、広場に整列しました。次に中央軍管区司令官のヴィクトーリア・I・セリューニン陸軍元帥と国防相テレーゼ・バルシュミーデ陸軍元帥が入場し整列した両帝国軍の将兵らを激励し、レゴリス帝国軍の最高司令官であるアプリル・ヴォルケンアンザムルング総統に将兵らの準備が整ったことを報告しました。報告を受けたヴォルケンアンザムルング総統は演壇に立ち、式典の参加者、来賓、全てのレゴリス国民に向けて、次のように演説しました。



「敬愛なるレゴリス国民の皆さん、来賓の皆様、我らが兵士、水兵、軍曹、曹長、准士官、准尉の皆さん、将校、将官、提督の皆さん、建国記念日おめでとう。ノルスモールからレゴリスが解放された我らが民族の栄光の日を受け、皆さんを祝福します。既に祖国解放戦争が終結してから300年の歳月が経過した今、当時を体験した人々こそいなくなっていますが、今もその記憶は薄れてはおらず、世代から世代、親から子供、心から心へと受け継がれています。このような継承の大きな力となっているのは、国家、故郷、近しい人々、家族などへの愛です。

 今ここにいる国民の方々は元より、全ての帝国国民にとって、この日、建国記念日は重要な祝日であり続けています。そして、300年前の今日、ノルスモール連邦に屈せず、私たちの統一と正義と自由を守り、このレゴリス帝国という国家を建国した人々の偉業に、私たちは心より敬意を抱いています。

  しかしながら、その偉業も我が国だけでは成し得るものでありませんでした。何故ならば当時のレゴリス帝国はノルスモール連邦から追い出された只の亡命政権に過ぎず、自らが持つ力もか弱いものでした。ですが、その亡命政権に手を貸してくれた恩人らがいたのです。その恩人らの名はノイエクルス連邦、そして天鶴帝国といいます。彼らは亡命政権がノルスモール連邦に支配されたレゴリスの地に戻れるよう最大限の支援を行い、遂にその亡命政権はノルスモール連邦を打倒し、レゴリスへの帰還を果たしたのです。今では天鶴帝国は崩壊し、ノイエクルス連邦とは491年戦争という非常に悲しい過去がありますが、亡命政府に対して様々な支援を両国がしたことを私達は忘れないでしょう。

 さて、我が国は今日で300年という、大きな節目を迎えました。この300年の永い時の中で、レゴリス帝国では様々な出来事がありました。ノルスモールから勝ち取った勝利と建国に始まり、 ノイエクルス連邦と天鶴帝国の元での復興、20年に渡る内戦、内戦終結後国際社会に復帰してからの再復興、アースガルド条約機構の結成と二度目の内戦、 491年戦争とアースガルド条約機構の解体。帝国再開発計画と超大国化。そして永久同盟の結成・・・。言い始めたら止まらないほど、我が国はこの永い間で様々な出来事がありました。この永い時の間の出来事はレゴリス帝国の偉大なる先人らが様々な困難に打ち勝ってきたという証であり、我が国が世界に誇る歴史といえるでしょう。この偉大なる先人らが築き上げてきた歴史を。世界最大の超大国、そして先進国となった帝国の歴史を、ここで終わらせてはならないのです。我々の為は元より、子孫らの為に、この偉大なる帝国を残していかなければなりません。5世紀、10世紀を経ても尚、このフリューゲルの地に存続し、繁栄を極めながら歴史を刻み続ける。そのような我が国を残さなければならないのです。それは偉大なる先人らが背負ってきた義務であり、今に生きる我々の義務であり、未来で生きている子孫らの義務なのです。

 然しながら、この偉大なる帝国は自らの力だけでは存在しえません。常に寄り添い時に助けてくれる友人がいなければ内から崩壊してしまう、脆い帝国でもあります。その友人となり得たのが盟邦にして永久の同盟を結ぶミッドガルド帝国を筆頭とした様々な国家です。今回、来賓として本式典に御臨席頂いた各国要人の国々は元より、都合がつかず臨席出来なかった国々、そして今では存在しない多数の国家が、帝国の繁栄を支え続けているのです。帝国の繁栄を支える数多の国家に対して、私たちは感謝せねばならないでしょう。

  我が国は偉大なる先人らのたゆまぬ努力により、世界最大の超大国にして先進国という地位につきました。先進国とは、常にこの惑星フリューゲルに存在する全ての国家の規範となるべき存在です。であるならば、それに相応しい振る舞いをしなければなりません。財政支援、災害救援といった慈悲的行為は元より、フリューゲルの平和と安定を志向した外交政策を推し進め、今現在の平和と安定を維持しなければならないのです。その姿勢を放棄した時こそが、かつての491年戦争のような悲劇が始まる時となると確信しています。かつてのような悲劇を起こさないよう、我が国は全力を以って今現在の平和と安定を維持することとなるでしょう。平和を維持するために血を流すこともあるかもしれません。ですが、私たちは勇気を持って前に進みます。嘗ての偉大なる先人らが自らの行動を以って示したように。嘗ての偉大なる先人らが祖国解放戦争に加わり、自らの血を流しながらノルスモールから勝利を勝ち取り、この偉大なる帝国を建国したように………。偉大な勝利、そして建国の日、レゴリスに栄光あれ。万歳!」

ヴォルケンアンザムルング総統が演説を終えた直後に、レゴリス帝国軍将兵が万歳三唱を行いました。

 万歳三唱後には国歌である『世界に冠たる我がレゴリス』が軍楽隊によって演奏され、国歌演奏終了後にレゴリス帝国軍やミッドガルド帝国軍の軍歌が演奏され、ヴィクトーリア・I・セリューニン陸軍元帥を先頭に両帝国軍がパレードを行いました。パレードにはレゴリス帝国軍の全軍種の代表部隊や兵器、そして盟邦たるミッドガルド帝国の軍隊であるミッドガルド帝国軍の代表部隊が参加しました。

 パレードは帝国空軍による航空機の飛行によって幕を閉じました。輸送ヘリコプターから始まり、攻撃ヘリコプター、戦略爆撃機や主力戦闘機であるLe-17C/Dヴルダラク、Le-19ノスフェラトゥ等がガストン・ホルスマン記念広場の上空を通過しました。そして、曲技飛行隊スカーレットマイスターズが記念広場上空に

噴煙で帝国のシンボルたる五稜星を描いて締めを飾りました。記念式典には、ベッテンドルフ前総統を始めとした帝国の政府要人の他、多数の各国からの来賓が臨席しました。



【建国記念式典に御臨席いただいた各国来賓】

ミッドガルド帝国 ゼプテ・カーリツァン皇帝陛下

タヂカラオ国 ジョージ・C・センチュリオン大統領閣下

石動第三帝国 後真備宮太上皇帝陛下 烏帽子宮皇帝陛下 足利晶子征夷大将軍殿下 足利滿子統合参謀本部主席参謀閣下

スコッチランド共産主義同盟 カーク・メイ革命評議会常任幹部会議長閣下

ノホ・ヘレコ連邦 トマシ・ニヨール族長会議議長閣下 テテクラ・ツァッシ首相閣下

ヴェールヌイ社会主義共和国 ヴァシリー・サロート閣僚評議会議長閣下

テークサット連合 エーグナ・タッタ首席大臣閣下

アリア連邦 大統領閣下

ベルサリエーレ王国 レーナ・アレッシア女王陛下

エーラーン教皇国 ゾロアスター3世教皇聖下

ガトーヴィチ帝国 キスラロート君帝陛下 フェドロフスキー外政大臣閣下

成蘭連邦王国 黒石治教国王陛下 伊村重雄連邦首相閣下

ウェールリズセ共和国 イルヴァ・オルランディ外務委員閣下

エルツ帝国 アムヤ・ラフォレーゼ首相閣下

トリヴェント連邦 三脳会議次期外交長閣下

長州国 伊藤俊輔首相閣下

シェロジア共和国 メドリシア・シェゼナ共和国大統領閣下

ノイエクルス連邦 アドリアナ連邦最高評議会議長閣下

ストリーダ王国 シャルガーナ国王・クリスティーナ王妃両陛下

エルツ・アルドラド帝国 イザーク皇太子殿下

フリュー第二帝政 シャルル・B・ジールオール陸軍元帥閣下、ベアトリクス・C・フォン・アレックス陸軍元帥閣下



【国際】レゴリス帝国建国300周年を記念した国際観艦式が行われる





(写真上:ヌイッキ近海で停泊し国際観艦式が始まるのを待つ各国海軍の艦艇)

(写真下:観艦式に参加するためにヌイッキ軍港に入港したレゴリス帝国海軍艦艇)

 8月16日午後、レゴリス帝国海軍最大の海軍基地がある軍民共用港ヌイッキ(14,14)近海で、レゴリス帝国建国300周年を記念した国際観艦式が挙行されました。国際観艦式には本国に駐留している6隻の原子力空母の他、7隻の戦艦、4隻の強襲揚陸艦等の多数の艦艇が参加した他、石動第三帝国海軍から4隻、ベルサリエーレ王国王立海軍から3隻、タヂカラオ国海軍から1隻、エーラーン教皇国救世海軍から2隻、エルツ帝国海軍から1隻、ヴェールヌイ社会主義共和国国家人民軍国境軍から1隻、フリュー第二帝政海軍から1隻が参加しました。また、ヴォルケンアンザムルング総統を始めとした帝国の要人らや午前中にブリンストで挙行された建国300周年記念式典に参加された各国来賓の方々も臨席されました。



 ヴォルケンアンザムルング総統は式典での演説で、建国300周年を祝う言葉と今回の国際観艦式に集った各国海軍の兵士らに感謝の言葉を述べた上でこう述べました。

「海というものは、この広い世界を貿易で以って繋ぐ、フリューゲル共有の財産です。それによって齎される富はフリューゲルの繁栄に大きく寄与してきました。今回、その貿易と我々の営みを護る各国の海軍艦艇が集い、海の一大イベントである観艦式を挙行できる事に、私は喜びに堪えません。

 海は共有すべきフリューゲル共通の財産であり、その恩恵が一部の国家らによる暴挙で以って奪われた場合、我が国はこれを容認するつもりはありません。我が国の海軍は貿易と我々の営み、フリューゲルの繁栄を保障します。不正な行いは打ち払われ、公正さと利益が保障されるでしょう。」

 演説が終了した後、ヴォルケンアンザムルング総統ら一行は観閲部隊旗艦であるミサイル巡洋艦「ラゲイラ」に乗艦し、受閲部隊を観閲し、最後に曲芸飛行隊スカーレットマイスターズが観艦式会場上空に噴煙で帝国のシンボルたる五稜星を描いて締めを飾りました。



【レゴリス帝国建国300周年記念国際観艦式に参加した艦艇一覧】



レゴリス帝国海軍

観閲部隊

 ラゲイラ級ミサイル巡洋艦×2隻

 ハルストア級ミサイル駆逐艦×2隻

 バレンティア級ミサイルフリゲート3隻

受閲部隊

 アルフレッド・F・レゴリス級原子力航空母艦×1隻

 グレーテル・バルシュミーデ級原子力航空母艦×5隻

 アドミラル・ディーツゲン級戦艦×7隻

 ラゲイラ級ミサイル巡洋艦×6隻

 ハルストア級ミサイル駆逐艦×12隻

 バレンティア級ミサイルフリゲート×7隻

 フォーレトゥース級沿海域戦闘艦×9隻

 ブリンスト級強襲揚陸艦×4隻

 ヴィントホーゼ級ドック型揚陸艦×2隻

 テリアン級ドック型輸送揚陸艦×2隻

 エリストラ級原子力潜水艦×8隻

石動第三帝国海軍

 あまてらす級戦艦「あまてらす」

 いざなみ級原子力航空母艦「いざなみ」

 とよたまびめ級重巡洋艦「とよたまびめ」

 やまとひめ級重巡洋艦「やまとひめ」

ベルサリエーレ王国王立海軍

 パンテーラ級戦艦「パンテーラ」

 サンタ・スペッツァーノ級航空巡洋艦「サンタ・フェ」

 アクアーラ級巡洋艦「ロンバルディ・アレーア」

タヂカラオ国海軍

 フリゲート「グリフォン」

エーラーン教皇国救世海軍

 ロスタム級戦艦「ロスタム」

 シャールカーン級航空母艦「シャールカーン」

エルツ帝国海軍

 イスカリオテ級アイギス軽巡洋艦「セントモレア」

ヴェールヌイ社会主義共和国国家人民軍国境軍

 ヴェールヌイ級駆逐艦「アトクラヴィエーンヌイ」

フリュー第二帝政海軍

 ルバニア級戦艦「ルバニア」

 

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発行日:フリューゲル歴608年8月初旬(21910期)
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