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ストリーダ通信社  ストリーダ王国の国営報道機関
3月 17 (木曜日) 2016
【国際】邦人全員の無事を確認―トロピコ共和国のミサイル攻撃 他 00:50  ストリーダ王国 
【国際】邦人全員の無事を確認―トロピコ共和国のミサイル攻撃

 1月28日、マントイフェル外務大臣は、トロピコ共和国に滞在する邦人全員の無事を確認したことを正式に発表した。トロピコ共和国にてミサイル発射事件が発生した直後から在トロピコ大使館は現地に在住・滞在している邦人の安否確認を進めていたが、これまで連絡が取れていなかった邦人3人の無事を確認した模様である。

 在トロピコ大使館は、現地在住の邦人に対し最新情報の入手に努めて慎重に対応するよう注意を喚起した。また、外務省は、トロピコ共和国へ渡航する者に対して、万一に備えて家族や友人・職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくよう呼びかけている。

【政治】ソサエティ加入も前途多難か 国会では論議も

 641年5月、正式に「ソサエティ」が発足し、ストリーダ王国は原参加国としてソサエティに加入することとなった。国会では、ローゼッカー首相と、ソサエティを大いに警戒する自由党の議員らとの論戦が繰り広げられた。

 自由党のアルノルト・オストホフ議員は「この国がPTOに加盟していた時のイタリン送金問題みたく、関係国の暴走で正当性のない戦争に加担させられそうな危機に直面する可能性がある。参加国に偏りが見られ、覇権主義を目論む軍事同盟への布石とも思える」とソサエティ加入を批判した。

 ローゼッカー首相は「我が国の歴代の政府は異見の克服に向けた対話を尊重し、外交においても対話の道を閉ざさないよう少なからずの努力をしてきた。私を含めて政府もその方針を重んじており、定期的に諸外国との意見交換の機会を得られることは我が国の外交方針に資するものだ。決して軍事的野心で加入したのではなく、あくまでこれは『諸外国との意見交換の機会』に過ぎない。我が国にとって、他国に対する国家主権の侵害やその助長を行う口実にはならないし、今後ともそのことに変わりはない」と述べた。

首相「我が国の法や政策に何ら強制をもたらすことはない」

 先の答弁に続けて、ローゼッカー首相は「ソサエティは『同盟』や『集団安全保障機構』にはあたらないのが、我が国の一般的な見解だ」と述べ、「ソサエティを事由にして我が国が武力行使をすることは一切考えておらず、ソサエティにおける決定事項やソサエティの存在そのものが、我が国の法や政策に何らの強制をもたらすことはない」と説明した。また、「専守防衛を重んじてきた我が国が、自衛目的から逸脱した戦争や正当性のない戦争に加担させられることは断じて避けなくてはならない」と述べた。

 憲法学者のレオ・シュライバー氏は「憲法では、軍の任務は、災害救助や災害等の復旧作業を含む『災害派遣』や『防衛任務』に限定されている。これは国の防衛全般や自国民の保護を前提としており、かつて我が国が所属していた、PTOといった同盟や集団安全保障機構における防衛任務も適用対象に含まれるというのが一般的な解釈だが、ソサエティは一般的に言われる『同盟』や『集団安全保障機構』でもなく、王国軍を戦闘へ出動させる法的根拠とはなり難い。したがって、仮に政府がソサエティを理由に王国軍を戦闘へ出動させようとも、憲法裁判所の反対は避けられないため、ソサエティによる王国軍の戦闘出動は事実上不可能だろう」と断言した。

【政治】国進党議員が党名の変更を主張 党内で波紋呼ぶ

 1月21日に行われた国進党の党大会にて、カスパル・フィーリッツ国進党議員が国進党という党名について「語呂が似ているためか、不意に地球時代の忌まわしい党を連想してしまう」として党名の変更を提案し、波紋を呼んでいる。

 国進党の初代総裁であったオスヴァルト・ファルク氏は、インタビューで「(国進党が)この国の『前進』や『進歩』を導く存在となり、素晴らしい国づくりを進めていくことを願って名付けたものである」と説明し、それに続けて「国進党という党名のもとで、これまで国の発展を支えてきた経緯を考えると、個人的には現在の党名のままでいいと思う」と意見を述べた。

 ストリーダ通信社が実施した街頭インタビューでは、多数の有権者から「一番重要なのは政策であり、真にあらゆる立場の国民のためになる政治をするのであれば党名を変更する必要はない」との声が上がった。

【社会】大人気深夜トーク番組「レイトナイト・ショー」にローゼッカー首相が生出演 初のバラエティ出演











 大手テレビ局SBCの長寿番組であり大人気深夜トークショーの「レイトナイト・ショー」に2月1日、ローゼッカー首相が生出演した。同番組への現職首相の出演は史上初であり、司会者のイーヴォ・エストマン氏とバラエティー談義などをした。序盤は、エストマン氏からローゼッカー首相に政治関係の話をいくつか振り、ローゼッカー首相はそれに関して自身の考えなどを語った。ソサエティ参加に関しては、ローゼッカー首相が「世界情勢を把握しつつ、それに対処することも重要。その上で、諸外国の話し合いの場に我が国も加わることができるのは好ましいこと」と述べた。また、国進党議員が国進党の党名変更を求める発言をしたことには「私としては、あまり矮小なことにこだわらず、肝心な党の政策を考えていくべき」とコメントし、党名変更は検討していないことを明らかにした。

 その後、ローゼッカー首相はエストマン氏と他愛のない談笑で盛り上がるなど、わきあいあいとした雰囲気で話が進んだ。公邸や官邸に慣れたかというエストマン氏の質問に対しては、ローゼッカー首相は「私が、たまにムスッとした表情をしてしまうため、いまだに一部の公邸や官邸の関係者に近寄り難いと思われている」と語り、密かな悩みを明らかにする場面も見られた。番組恒例のゲーム企画では、エアホッケーでエストマン氏とローゼッカー首相が戦い、接戦を繰り広げた末にローゼッカー首相が勝利した。

 番組を通し、ローゼッカー首相は和やかな雰囲気の中で、ユーモア溢れた素顔を見せる形となった。
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