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公方府公報  石動第三帝国公方府公式報道
10月 13 (木曜日) 2016
外務省、二条前外務卿の「二条談話」公表。 00:15   
【外務省、二条前外務卿の「二条談話」公表。】



 678年2月9日、勧修寺経子外務卿は外務省に於いて会見を開き、二条基子前外務卿が辞任に当たり発表する予定だった「二条談話」について言及した。「二条談話」は二条前外務卿によるサン・ピエル共和国に対する正式な謝罪声明として起草されたものであるが、当時の政治的配慮により談話発表は沙汰やみとなっていた。この度公武両閣僚の閣議に於いて、談話の公表が決議され、起草者である二条前外務卿がこれに了承したことにより、談話が公開される形となった。今回なぜこのタイミングで談話の発表が成されたのかという記者団の質問に対して勧修寺外務卿は「発表の提案と合意がたまたまこの時期になされたまでであり、一方的な断交と言う外交ルートの放棄が成されている以上、外交交渉に当たらないソサエティの声明とは何のかかわりもない。経緯に関しては高度に政治的な話題となるため、ご説明しかねる」と回答した。



【外務卿辞任に当たっての重大なる外交的失策に関する釈明並びにサン・ピエル共和国への高圧的外交行動に対する謝罪に関する外務卿談話】



 この度私、藤原従二位外務卿二条基子は、外務卿として、一国に対する外交交渉にあたって、その職責に則り極めて冷静かつ合理的に対応しなければならなかった所を、冷静さを失し、一国に対し冷静さを欠いた判断から極めて高圧的かつ苛烈な外交行動を取る要因となってしまったことを認めるとともに、大御所・将軍両殿下に対し奉る誤った輔弼によって我が国の皇帝陛下・文武百官・億兆臣民、そして我が国と運命を共にするFuCoSTO加盟国に対し、戦争の危機にさらしてしまった事を伏して謝罪申し上げると共に、サン・ピエル共和国に対し、今回この様な高圧的かつ苛烈な外交行動を取ってしまったことを深くお詫び申し上げます。当時のサン・ピエル共和国が非文明的かつ非民主的かつ人権意識の希薄な国家であり、かつまた我が国及び我が国の同盟国に対し国際常識を逸脱した不適切且つ無礼な外交的敵対行動を取ったとはいえ、国家が正義の名のもとに一国を解体しようなどという行為は帝国主義以外の何物でもなく、この様な我が国の大義と伝統に輝く栄光の歴史から逸脱した汚辱を遺したことは、偏に私の誤った判断と徒に事態を深刻化させた諸策動に起因するものでございます。君側の奸とは実に私の様な、国家を誤った方向へ導く者の事を言うのであり、我が第三帝国の栄華に泥を塗ってしまったことは、日本神皇本朝人皇の祖霊に対し奉り、お詫びのしようもございません。またサン・ピエル共和国政府及び国民に於かれても、直接的な武力行使は無かったにしろ、武力を背景とした事実上の恫喝により、かの国の主権と誇りを大いに傷つけてしまったことを、同じく母国を愛する一フリューゲル市民として、深くお詫び申し上げるものでございます。今後はサン・ピエル共和国が、国民の幸福と民主的政治の確立を達成し、国際社会の一員として相応しい国家となることを切に願います。



 藤原従二位外務卿二条基子(花押)
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