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公方府公報  石動第三帝国公方府公式報道
7月 09 (土曜日) 2016
【社会】紀元250年祝典特集号 23:05   
 フリューゲル歴661年5月11日。もとい、明日香宮皇帝紀元250年5月11日、この日石動第三帝国臣民7200万人は、まさに歴史的瞬間を迎えた。日本国 天皇家の正統なる後裔、我が石動 皇帝家の治世は、幾たびの国難・幾たびの政変を経て、地球日本と我が石動に比類なき黄金の世紀を築いた運命の家系にして武家の最高峰、 足利将軍家の守護を受けながら、遂に朝廷創建から250年という輝かしい節目を迎えるに至ったのである。天竜寺の空に輝く星にして偉大なる 足利滿子大御所殿下はこの吉日、初代征夷大将軍 足利尊子様の御影見守る霊安門のそびえ立つ公方府前広場に於いて、我らが御親 烏帽子宮皇帝陛下の御前に、将軍殿下・閣僚・軍高官以下文武百官、紀元250年の節目を言祝ぐ忠愛なる我ら帝国臣民、そして世界22ヶ国から本朝の吉日を祝いに来られた各国の貴人を招き、ここに盛大にして、史上類を見ない規模の、石動史、ひいてはフリューゲル史に遺る一大祝典を催されたのである。本朝皇霊の御稜威を輝かす徳に溢れたこの大偉業は、億兆の臣民の心をその大いなる慈愛で包み、あまねく宗廟社稷を徳の光で隈なく照らす一大祝典としてその成功を収めたのである。慈愛溢れる大御所殿下がこの様な素晴らしき祝典を催してくださったことに我ら帝国臣民は遍く感化され、かく歓呼の音声を響かせざるを得なかったのである。「 皇帝陛下万歳! 大御所殿下万歳! 将軍殿下万歳!石動第三帝国万歳!!南無八幡大菩薩!!」と。



 かかる帝国有史以来先例無き一大偉業はかく執り行われた。



〇式次第



午前の部

1. 国歌奉唱

2. 開会の辞(細川元子管領)

3. 皇帝陛下勅語下賜

4. 大御所殿下寿詞御披露

5. 将軍殿下寿詞御披露

6. 各国祝辞(成蘭・エルツ・アルビオン・ラシニア)

6. 閲兵式開始の号令(細川之子統参総長)

7. 国際閲兵式

8, 帝国四軍閲兵式

9. 航空宇宙軍による航空演舞展示

10. 舞楽奉納(蘭陵王)

11. 経典奉読(金光明経)



午後の部

12. 海軍連合艦隊観艦式(玉緒鎮守府へ移動)

13. 海軍航空隊による航空演舞展示

14. 展示艦解放

15. 近衛軍楽隊・山岡藝術大学音楽科による紀元250年頌歌斉唱

16. 閉会の辞(有村弘行副管領)



〇各国来賓



アルビオン連盟王国

 王太子メアリー王女殿下



大明帝國

 洪楽君皇帝陛下

 洪仁秀丞相閣下



ラシニア社会共和国

 タヌ=ポンポ大統領閣下

 ポワワン外相閣下

 カノラ労働者協力本部総長閣下



エルツ帝国

 レオンハルト・エル・エルヴァシウス王子殿下

 ルース・オリーブ・フリードリッヒ・ドミトス・エンベリー公爵宰相閣下



成蘭連邦王国

 黒石治憲国王陛下

 蘭恵王妃陛下



レゴリス帝国

 マンフレート・ハルデンベルク総統閣下

 国防大臣早霜寿子退役海軍上級大将閣下



カルセドニー島共和国

 リヨネ・アメシスト大統領閣下

 リヨナ・クリソプレーズ外務委員長閣下



トリヴェント連邦

 三脳会議外交長閣下及び補佐官



ヘルトジブリール社会主義共和国

 アーデルハイト・ジブリール国家評議会議長閣下



タヂカラオ国

 ジェームズ・D・バルト大統領



ノイエクルス連邦

 外務補佐評議員閣下



アリア連邦

 大統領閣下



ヴァノミス連邦

 ヴァノミス国王ベアルフ・エルウッド陛下

 アルベルト・シュタイン外務大臣閣下



アルドラド帝国

 クリストフ・レハール外相閣下



ガトーヴィチ帝国

 A.G.オスピン逓信省事務次官閣下



ロムレー湖畔共和国

 ラザール・ニコラ・ル・カリエ駐石動大使閣下



ノホ・ヘレコ連邦

 アリタリア・カル部族会議議長閣下

 アツテングルア・テ・マリド外務府長官閣下



昭栄国

 周射外交長官閣下



コーデクス共和国

 ドナルド・ワインバーガー外務局長官閣下



ヨリクシ共和国

 ファギム・クルシャード首相閣下

 マクサリー・ウジュン外務大臣閣下



ボアーズィチ帝国

 統一首相閣下



ヴェールヌイ社会主義共和国

 ワレンチン・ガイダル外務大臣閣下

 在石動大使閣下



 畏くも 皇帝陛下は祝典に於いて 勅語を発せられ、これに続き 大御所殿下・ 将軍殿下が寿詞をご披露なされた。



勅語



 朕茲に本朝二代皇帝明日香宮陛下初国治らせしより実に二百五十年の悠然たる年月経たるを知れり。而して朕前将軍をして文武百官億兆良民を相会さんと催せしめ、八紘一宇天下万邦より貴人を招かせしめ、古の皇祖大皇祖日本神皇本朝人皇諸皇霊に粗相なき慶祝の礼を執らんとするは此れ朕が本朝国主たるが故の大業にして、本朝人皇が先期先例当に斯くの如し。朕伏して皇祖大皇祖日本神皇本朝人皇諸皇霊に本朝愈々栄えに栄たるべきを敬白し、謹んで天下万邦の諸友邦が君臣に本朝言祝がるる御礼を謝し、慈しみて文武百官億兆良民の国を興し公に奉ず役を労う。

 本朝当に御稜威輝き宗廟社稷を遍く照らし、内は国に竈の煙絶えずして、外は城に兵の篝絶えざるが如し。本朝が栄華は将に天下万邦の史家悉く史に記し、天下万邦の王悉く此れを羨み、天下万邦の民悉く此れを妬まんとす。然れども斯く本朝海内の富めるが縁は偏に本朝友邦の恩義有る支えにして、本朝御卒の朝敵に倒る血河にして、本朝民草の忠良なる善仕に他ならざる事、万人の知りたる所なり。

 殊に朕本朝を扶助し皇統を永らえるが縁たる大幹和寧大明帝國、本朝と共に不義を討ち合従連衡を共に成し遂げし連盟王国、普土に於ける本朝が親にして師の如き大成蘭、怒涛の波乱を迎える万邦の諸情勢に正道を貫き本朝と信念を共にす大江瑠都四朝が諸帝に、甚だの謝意と御礼を白す事極みなし。

 斯くが如き本朝の栄業を一層輝かさんが為、汝臣民克く大業に励み或いは戈を振るい或いは書を積み或いは糧を増やし、仏神の趣旨を護り国体の基を支え、本朝国史に恥じぬ大業を永らうべし。





大御所殿下寿詞



 皇帝陛下。太上皇帝陛下。皇族の皆様。石動第三帝国諸閣僚の皆さん。武家の皆さん。公家の方々。帝国陸海宙親衛四軍将兵の皆さん。お集まりいただいた各国の方々。そして我が帝国の宝である親愛なる帝国臣民の皆さん。紀元250年おめでとうございます。第三帝国大御所として、今日のよき日を迎えられたこと、まことに嬉しく思います。

 今日はまず、我が国の波乱と栄枯の歴史を振り返ってみたいと思います。浅学ゆえ、お聞き苦しい点も多々有るかと思いますが、暫しお耳汚し預かれましたら幸いでございますわ。さて、惑星フリューゲルに我々石動人の祖先が辿り着いたとき、彼らはその雄大な島々の美しい姿に感嘆いたしました。彼らはその美しき島々を「石動」と名付け、彼らの故郷岡山の姿を思い浮かべながら、幾千の地名を比定していきました。我が帝国の首府たるここ、山岡府も例外ではありません。そうして今から250年前、本朝二代皇帝明日香宮陛下は、遂に国際社会に広くその建国を宣ぜられました。これが我が帝国250年の歴史のの幕開けであり、第一帝政の始まりでございます。第一帝政期に我々は、成蘭連邦王国の温かいご支援を受けながら発展を遂げました。新田智義初代総統の任期中にわずか一年で成蘭からの借款を完済したことは、「第一帝政の奇跡」として名高い、第一帝政期の発展をエピソードでした。そしてまた、この第一帝政期に私ども足利将軍家のフリューゲルに於ける祖、足利孝弘が二代総統として世に出ました。彼は建国間もなく民主主義の確立されていなかった石動に民主主義システムを積極的に導入し、第一帝政期に於ける立憲君主主義の基礎を築きました。しかしこの、石動における民主主義という体制は、田中藤次という暗愚な総統の失策により、石動人から失望を以て唾棄されることとなってしまいました。ここから百数十年後まで、石動人は民主主義と言うものを知らずに生きていく事となります。

 経済破綻と政府崩壊により第一帝政は瓦解したものの、当時第三皇女であらせられた近江宮陛下は陸軍近衛の残党とともに、本州におられました。陛下は国社党とともに菜良島という小さな島を占拠していた宗教団体を退け、ここに「第二の石動」の建設を固く宣言されました。これが第二帝政です。今となってはそれが幸か不幸かはわかりませんが、第二帝政は皇帝陛下が親任なされた国社党―すなわちナチズム政党による一党独裁体制のもとに幕を開けました。しかし、たとえ体制が独裁であろうとも、我ら石動人の発展への志向は本物でした。政府の強力な指導の下、第二帝政の石動はすぐさま復興を遂げ、小さな菜良島を第二の石動へと発展させたのです。そして第二帝政期に我々は、フリューゲルに於ける無二の親友と出会ったのです。当時の龍鮮王国がそれであります。我々は東方共同体への参加によって、そして龍鮮王朝に存続の危機を投げかけた龍鮮戦争への介入によって、その友情を確かめ合いました。残念ながら第二帝政は菜良島の原発事故によって国土を損失し、その短い幕を閉じたことは皆さんも知る通りかと思います。その際も、大幹帝国と名を変えた龍鮮の人々は、行き場を失った我々を温かく迎え入れてくださり、石動の存続に尽力してくださいました。しかし大幹帝国において亡命政府としてその存続を果たした我々は、大幹帝国の巻き込まれた大戦、491年戦争により、大幹帝国臣民と共に炭団の苦しみを味わうこととなります。しかし今ではこの大戦で大幹帝国を侵略したレゴリス帝国も今では過去の禍根を忘れ国際社会の友人の一人としてその関係を維持しております。またもう一つの侵略国家であり、大幹帝国南部に既に討伐されたはずの香麗民主連邦を復活させるという悪辣な行為を強要したミッドガルド帝国も、既に滅亡して数十年が経とうとしています。かの大戦では多くの尊い命が失われましたが、それでも大幹帝国は国家を存続させ、我々石動人を守り抜いてくださいました。

 そして、無主地の本州を統一したマフィアグループ、北条合藩連合を討伐し、後明日香宮皇帝を奉じ石動本州への帰還を果たした臨時総統、私の祖母にあたります、足利尊子初代将軍が、石動第三帝国を建国なさいました。これが混迷を極める第三帝政の始まりでした。第三帝政初期は非常に混迷を極める情勢を呈しました。この様な簡単なスピーチでは言い尽くせない複雑さと凄惨さをはらんだ時代でした。乱心され偽帝とされてしまった後明日香宮さまの蜂起を発端として起こった、石動皇統と国家を二分する南北動乱がそれであり、ノ連との関係悪化によるOTO/CAME我が国の脱退事件がそれであり、さらにこの事件を発端として起こった石動・大幹の緊張状態と、香麗民主連邦の大幹帝国侵攻がそれであります。言うまでもなくこれらの諸問題は我ら石動民族にとっての艱難辛苦でございました。しかし、我々はこれらの諸問題に立ち向かい、そしてあらゆる危機を脱し、世界屈指の経済大国として輝く今の石動を築き上げたのです。しかしこれは、石動臣民の力のみでは無しえなかったはずです。我々石動人には必要だったのです。皇帝の様に国民の精神的支柱として機能する絶対的権威、そして文官であれば武官でもあり、文武両官の頂点に立つ絶対的職能、これを兼ね備え強いリーダーとして国民を導く絶対的存在が。そうです、征夷大将軍です。憚りながらも、我が祖母尊子様は終わりの見えない南北動乱に終止符を打たれ、我が母晶子様はOTOや大幹をめぐる難局を切り抜け、立法会議を設立し今日の民主主義復活の礎を築かれました。我々石動人は征夷大将軍という絶対的存在を手に入れて初めて、この石動史上に比類ない一大発展を手にすることが出来たのです。そしてこの征夷大将軍の偉業を、私ども足利将軍家は絶やしてはならないのです。地球時代の我々の遠い先祖が京室町に幕府を興し、我らが石動皇帝家に営々と受け継がれる日本国天皇家の万世一系の血脈を守護された様に、我々はこれからも石動第三帝国征夷大将軍として、皇帝家の正しき皇統を守護し、石動の国民と国家を守り抜かなければなりません。しかし、この大業は無論我々将軍家のみで行えるものではございません。武家・公家の皆さん、官吏・将兵の皆さん、そしてあなた方石動臣民7000万人が、「億兆一心」の精神のもとに一丸となってこそ、初めてこの偉業を永久に続けていくことが出来るのです。だからこそ、私は立法会議と公方府制度をより民主化し、これからは公武だけではなくあなた方国民と共に、この石動の舵を取っていこうと決意したのです。我が国は皇帝陛下のものでも、ましてや私のものでもありません。あなた方7000万人の帝国臣民のものなのです。これからもどうか、私と持子、閣僚諸君にあなた方の力を貸してください。

 さて、かくして内憂を退けた我が国が目を向けているのは最早フリューゲル世界全体です。特に昨今のヴァノミス問題は、一歩間違えばフリューゲル世界をかつての491年戦争の様な凄惨な大戦に巻き込む危機的な状況でした。国家間の見えない緊張は導火線となり、一たび火種を得たそれは爆薬めがけて突き進んでいきます。気が付いたころには既に手遅れとなってしまいます。だからこそ我々は、そうした絶望的状況から一国でも多くの国家を救いたいと願い、アルビオン・大明帝國・ラシニアの諸友邦の力を借りて、フリューゲル集団安全保障条約機構、即ちFuCoSTOを結成いたしました。我々は盟約の下に固い絆で結ばれ、我々へ向けられた自らと異なる政体・文化を否定する限定主義者の侵略の魔手を払いのけ、そしてフリューゲルで行われるあらゆる不義を糾弾していく事でしょう。我々石動人は、独自の政治観・哲学観を以て国政に臨んでいます。「大慈大悲」と「道義」でございます。「大慈大悲」とはすなわち仏があらゆる衆生を救済せんとする慈悲の心であり、仏教を信ずる者が心がけるべき徳目と言えます。私はご覧のとおり出家し法体にありますが、この精神は私の様な僧尼のみならず、仏教を信ずる多くの石動人が大事にしているの精神性の一つとも言えます。もう一つの「道義」、これは石動のみならず多くの東方民族に普遍的に通用する概念かも知れません。我々は人道や道徳と言った概念の根底に少なからず儒教の影響を受けております。地球時代から続く宗教の一つである儒教は宗教としては現在では形骸化しているかもしれませんが、この教えが説いた道義論は名をかえながら長く我々当法人の道徳・哲学に浸透していき、こうして我々東方人は独自の道徳観念を養ってまいりました。道義とは、すなわち人の歩むべき正道でございます。東方人に限らず、多くの人々は人道から導き出される普遍的な正義を有している事でしょう。しかしこれが法やエゴに捕らわれた時、それはいとも簡単に用をなさなくなってしまいます。多くの国々が軍事同盟の連鎖に縛られ、望まぬ殺戮戦争に駆り立てられてしまった491年戦争の惨劇は、これを如実に表しているのではないでしょうか。だからこそ我々石動人は、「大慈大悲」と共に、この「道義」をこれからも忘れずに誇りとして、信念として、国際社会が如何に荒波に揉まれようとも、貫いていきたいと思っております。今や国際社会に於いて重責を担う我が国がこの「大慈大悲」と「道義」を忘れない限り、悲惨な戦争が起こる事は無いと私は信じておりますわ。

 最後になりましたが、この度我が石動の紀元250年を言祝ぐためお集まりいただいた22ヶ国の皆様、特にこの度この場で祝辞を披露してくださる黒石治憲国王陛下、ルース・オリーブ・フリードリッヒ・ドミトス・エンベリー公爵宰相閣下、王太子メアリー王女殿下、洪楽君皇帝陛下、タヌ=ポンポ大統領閣下に篤く御礼を申し上げ、この度の寿詞を締めくくらせて頂きたいと思います。ご清聴、誠に有難うございました。





将軍殿下寿詞



 皇帝陛下。太上皇帝陛下。皇族の皆様。石動第三帝国諸閣僚の方々。武家の方々。公家の方々。帝国陸海宙親衛四軍将兵諸君。ご多忙の中お集まりいただいた各国の皆様。そして親愛なる帝国臣民諸君。紀元250年おめでとうございます。第三帝国征夷大将軍としてこの吉日を迎えられたこと、誠に嬉しく思う。私は母上の如く饒舌ではない故、皇帝陛下に奉る寿詞とはいえ簡単となってしまう点どうかご容赦いただきたい。

 母上が御出家の本懐を遂げられ将軍位を返上し、畏くも皇帝陛下より将軍位を賜ってはや8年となる。文武両官の頂点として我が国のあらゆる政務に携わる激務は想像以上の重責であり激務であると知った。臣民の期待のもとにかかる激務をこなされていた母上はじめ歴代将軍殿下の偉大さが改めて思い忍ばれる。

 またこの様な場で口にすることは少々憚られることやもしれないが、FuCoSTO発足に関わる諸業務と今回の祝典準備に関する諸業務が年の代わりを跨いでバッティングしたことは、これらの事業に関わった私はもとより、実際に現場レベルでの調整や諸業務に邁進戴いた公方府各省諸職員の面々にも、大変なご苦労であったことをお察しする。FuCoSTOの成立と祝典の成功。この二つを見事に遂げられることが出来た事を誠に嬉しく思うと共に、尽力いただいた我が国や各国の関係諸機関の方々にも深く御礼申し上げたい。

 さて、我が国はFuCoSTOの成立と石江安保の確立、そしてイレギュラーの保有により、最早盤石の安全保障体制を築いたと言っても過言ではない。今や経済・国力・軍事力ともにフリューゲル屈指の大国として成長した我が国の安全保障体制確立は、すなわちフリューゲル世界の安定化ともいえる。勿論この様な盤石の態勢下にあぐらをかくような事は決してなく、今後も我が国はFuCoSTO締約国、そしてエルツといった同盟国と共に、より一層フリューゲルの平和へ貢献できるよう努力していきたい。なぜなら「平和でよりよいフリューゲル」こそがFuCoSTO発足の願いであり、全締約国の理想であり、ひいては全フリューゲル人の悲願である筈だからである。

 以上簡単ながら、これを以て私の寿詞を終わらせて頂きたい。ご清聴感謝申し上げます。



 畏くも有難き 皇帝陛下の 御勅語、 大御所・将軍両殿下の素晴らしき寿詞に会場からは多大なる拍手が贈られた。続いて式次第は各国祝辞披露へと移行した。有難くも祝辞を披露されたのは、成蘭連邦王国より黒石治憲国王陛下、エルツ帝国よりルース・オリーブ・フリードリッヒ・ドミトス・エンベリー公爵宰相閣下、アルビオン連盟王国より王太子メアリー王女殿下、大明帝國より洪楽君皇帝陛下、ラシニア社会共和国よりタヌ=ポンポ大統領閣下の五人でいらしゃった。





成蘭連邦王国 黒石治憲国王陛下御祝辞



石動第三帝国の紀元250周年に際し、成蘭連邦王国の国家元首としてお祝い申し上げます。成蘭と石動の関係は380年、すなわち今から281年前まで遡ることができます。フリューゲルを旅立った普欧、ティユリアを除けば貴国はまぎれもなく最長最古の友好国 であります。長きにわたり途切れることのなかった燃料貿易、商品貿易、銀貿易の数々は二国間関係がいかに安定していたかということを証明するものといえましょう。さて、我が国と貴国を結びつけるものは経済的関係ではありません。 かつて、衵宮陛下を成蘭王室の一員としてお迎えしたことは王室の歴史でも異例中の異例でございました。このように、両国の根本には精神的な連帯が存在し、両国が特別の関係であり続けるのはこの連帯によるところが大きいと私は考えています。 工業国の相次ぐ鎖国、新たな安全保障の枠組みが成立するなどフリューゲルは長い安定期を終え、再び動乱期に突入しようとしております。両国の利害が衝突することもあるかもしれません。しかし、両国があくまでも友好の精神に則り、公平の観念を踏まえた 外交姿勢に徹する限り、破滅することはあり得ないでしょう。長い安定こそが両国の友好の証であり、フリューゲルの希望でもあるのです。 まだまだ両国には未知の可能性があり、この可能性が両国の将来の繁栄を約束するものと信じ祝辞に代えさせて頂きます。





エルツ帝国 ルース・オリーブ・フリードリッヒ・ドミトス・エンベリー公爵宰相閣下御祝辞



烏帽子宮皇帝陛下、大御所殿下、将軍殿下、ゲストの皆様、そして石動のすべての国民の皆様、石動第三帝国という素晴らしい国家の250周年を祝う式典に、エルツ帝国宰相としてお話する機会をいただき、光栄に存じます。お招きに、感謝申し上げます。また両国の架け橋として今まで活躍してこられた歴代の大使に感謝申し上げます。鷹司秋平殿、近衛冬基殿、冷泉茂教殿、勧修寺明子殿、五辻時仲殿、橘隆雅殿、飛鳥井雅有殿、誰も素晴らしき石動を体現された方々でした。

私個人と石動との関係を申し上げますよりは、エルツの偉大なる首相、島田嗣之氏の話をした方がこの場には適していましょう。島田氏は東方系の人物です。人種的に少数派であった彼は、いつも困難にさらされていました。そんな彼を支えたのが、同じ東方人の国家石動でした。躍進著しい石動帝国の姿は、帝国内の東方人への見識を変えていきました。「あの躍進の原動力は何なんだ」エルツの若者たちはこぞって石動へ飛び立ちました。私もその一人であります。石動にあったのは誠実さと、勤勉さでした。

石動第三帝国はその勤勉さと誠実さを国際社会でも発揮してくれました。それはエルツに危機が襲い掛かって来た時です。石動はわれらの味方としてともに立ち上がることを宣言しました。この勇気ある行動によって、エルツ臣民7000万人だけでなく、世界の4億人が戦争という悲しみから救われました。

エルツも石動も国内外での争いの歴史を持ちます。石動の勇者たちが命を落としたその戦いに、エルツの軍人もおりました。両国の争いは両国の若者たちの価値あるべき幸福な未来を潰してしまいました。深い懺悔と大きな悲しみが、両国国内を覆っていました。

しかし今ではすべて昔のことであります。今を生きる若者たちは戦争を知りません。すべては過去の両国の先人たちのおかげになりません。平和な世を築くため、戦われた石動の戦死達に哀悼を捧げます。 我々はこの先人の努力を無駄にしてはなりません。エルツ帝国は戦後、戦争に対する痛切な反省を胸に、歩みを進めてきました。国内統合はもちろんのこと、セビーリャ、ヴァノミス、そして未来ある新興国の発展と平和のために寄与し、国際社会の関係深化を促してまいりました。しかしこれは一国だけで出来うることではありません。エルツが一人で悩んでいるとき、志を同じくする国が手を差し伸べてくださいました。国際スポーツ大会。石動第三帝国の協力を得て、世界17か国が参加する平和の祭典を無事成功することが出来ました。

我々は、世界平和を維持するためのパートナーを見つけました。もう迷うことはありませんでした。スカイクラッドで両国は永遠に語り継がれるであろう決断を行いました。エルツ石動第三帝国間における相互安全保障条約です。こうして結ばれた同盟が、世界平和のために、活躍したのは先に述べたとおりです。

私たちは、フリューゲルのさらなる平和と安全のために、石動が広げた「輪」を歓迎します。エルツ帝国はレゴリス、アルドラド、エーラーンと、戦略的な関係を深めていきます。エルツ石動同盟を基軸とし、これらの国々、そして平和を望む新興国が仲間に加わるなら、フリューゲルの安定は格段に上昇します。

エルツと石動、この二国の不屈の同盟があれば、国家の安全保障は問題がありません。しかし我々は世界を導く列強として、国家に加え人間の安全保障を確かにする必要があります。すべての人間一人一人が、教育、医療を十分に受け、1人の人間として自立していける社会を築いていく必要があります。今国際社会では、自身の生存を脅かされている人々がいます。我々はそのような人々に対し、差別を行っていいのでしょうか。そのような訳がありません。我々には「国際協調、平和主義」のスローガンのもと、すべての人種、性別、所属に関係なく、わけ隔てなく手を指し示す。我々が望む、つくるべき社会はそんな社会なのです。

我々の前には大きな困難という壁が立ちふさがるでしょう。しかしながら我々がそれに屈することはありません。何故ならばエルツが膝を屈しようと、隣で石動がその勤勉さをもって立ち続けているからです。エルツの素晴らしき友邦が、進み続ける限り我が国も止まることはありません。前進し続ける石動の輪は絶えず広がり続けます。我々もそれに続きます。

両国が力を合わせて、世界をもっと、もっと良いものにしていこうではありませんか。前進する同盟がすべての世界に協調と平和をもたらすその日まで―――我々なら、きっとできます。石動第三帝国万歳!エルツ帝国万歳!

ご清聴ありがとうございました。





アルビオン連盟王国 王太子メアリー王女殿下御祝辞



母アルトリウスに代わりましてこの晴れやかなる舞台に上がれましたことを大変光栄に思うと同時に国民を代表して深くお礼申し上げます。 石動建国から250年とありまして、250年前の世界は普欧帝国・ミッドガルド帝国という超大国が世界の平和に大きく貢献していました。 昨今の軍事同盟の濫立という事態は一部の大国が世界をけん引するという国際情勢が変わったことを意味します。 勢力均衡という意味で真に平和に寄与するのか、それとも大戦の前触れなのか、それは現代の私たちにはわかりません。いずれにせよ平和を維持するという目的は永続的に達成されなければなりません。われわれ政事を司る者は、常に未来を見据えていかなければなりません。そして平和を築くということは、同じ方向の未来を見据えなければ実現しないものです。 この石動の美しい大地もかつては血の海に覆いつくされていたことは、歴史を学ぶ者にとっては周知の事実でしょう。 長く激しい戦乱は記録に残されている限り多くの人命を奪い、凄惨な光景を後世に伝えています。 しかし今、互いにかつての敵を今日の友として祖国再建を達成し、このように世界に名だたる大国として、偉大な歴史を歩んでいることは、歴代の為政者たちそして勤勉なる石動国民の不断の努力によるものが大きいでしょう。 過去を変えることはできないけれど、未来はいくらでも変えられる、ということをこの国の民は示しました。 いまだ世界では国家間の対立が後を絶ちませんが、過去の敵を今日の友とし、愛し合うことこそが我々の理想であり、人類普遍の目標です。 我が国は国際社会において、その理想を実現するべく決意を新たにするとともに、ここに集いし友人たちと同じ未来に向かって歩みを進めていきたいと思います。





大明帝國 洪楽君皇帝陛下御祝辞



親愛なる石動国民の皆様、烏帽子宮陛下、私は大明皇帝、和寧皇帝、檬古可汗、萬洲可汗として臣民を代表し石動国紀元250年をお祝い申し上げます。

石動の悠久なる歴史に私たちは深く敬意を表します。

石動の起源たる地球時代の足利幕府は、和寧民族の起源たる朝鮮、中夏民族の起源たる明国と相和し共に文化を高めてきました。

奇しくも、地球から遠く離れたフリューゲルの地で私たちは再び出会い、平和と繁栄を享受しつつあります。

しかし、今日までの道程は平坦なものではありませんでした。

幾度も王朝が興亡し、遂に私の先祖である太祖陛下が龍鮮国を開いたころ石動第一帝政は東方一の栄華を誇っておられました。

しかし、第一帝政は良い友邦に恵まれず、裏切りを受け孤立してしまいました。

第一帝政崩壊の混乱期に、菜良島を占拠した異端天理教徒が我が国に逃亡を図り、これを阻止したことで龍鮮国と石動第二帝政の交流が深くなっていきました。

強固な体制を確立した第二帝政きっての名宰相高野直閣下は我が国にも影響を与え、両国の忠臣姜英哲と高野直閣下の枢軸同盟はフリューゲルを覆い尽くさんとした共産主義勢力にも打ち克ちました。

しかし、卑怯な偽香麗は玉島原発を襲い菜良島を奪いました。

多くの石動国民が我が国に身を寄せ、姜と高野閣下指導による新国家建設を夢見ました。

その夢はフリューゲル開闢以来、例のない世界大戦に、地球時代に置いてきた筈の大戦の惨禍によって潰えてしまったのです。

大幹、石動国民は強大な敵を前に一歩も退くことなく闘い、敗れました。

幹国は分割され、両国民は過去に倒した筈の偽香麗の脅威に晒されました。

塗炭を極めた国土の復興を両国民は共に汗を流し、涙を拭い合いながら完徹しました。

やがて無主の地となった石動本州に北条連合なる簒奪者が現れ、在幹石動は祖国光復の闘いを挑みした。

そして、遂に石動人は本州の土を踏むことが出来たのです。

しかし、その束の間に石動天朝は南北に分裂し、永き乱世となってしまいました。

大幹、石動両国は国土を引き裂かれ、同胞を敵としなくてはならない悲しい時代でした。

その中も、逞しい市井の人々は世界に誇る素晴らしい文化を創造していきました。

国内だけではなく、世界全体が乱世に荒ぶ中、両国民は文化の力を示したのです。

どんな荒天も何時かは晴れるように、石動天朝も南北龍鮮も統一を迎えました。

新しい世は「和寧」、平和で安寧となるはずでしたが、和寧国は大乱となり、核兵器によって汚染されました。

かつて核によって汚染された故国を逃れた石動のように、和寧もまた核によって国を故てることとなりました。

その時、石動の皆様は私たち和寧人を暖かく迎えて下さいました。

そして、和寧人の祖国光復を力強く支えてくれました。

今日まで良いことも悪いこともありました。

楽しいことも辛いこともありました。

その全てを和寧と石動は分かち合ってきました。

どちらかが倒れそうになれば、肩を貸し、どちらかが歩けなくなれば背負いました。

日の本の諺に「雨降って地固まる」とあるように危機が訪れる度に私たちの絆は強くなりました。

そして、今私たちは信頼できる友人に恵まれています。

もう、孤立した暗闇の中を歩む必要はありません。

永き夜が明けて、明るい世界が開かれたのです。

雲は晴れます。夜は明けます。

何者も光を遮ることは出来ません。

今までも、これからも私たちは光の下を歩み続けていくのです。

石動と大明の昨日と今日と明日に万歳。

私たちの王道がフリューゲルの泰平を開かんことを。





ラシニア社会共和国 タヌ=ポンポ大統領閣下御祝辞



ラシニア社会共和国人民を代表し、石動第三帝国の最高の記念日をお喜び申し上げます。貴国の平和と、国民の幸福、国運の末永い発展を、お祈り申し上げます。

思えば貴国は、我が共和国建国に際して、温かいご支援とご指導とを我が人民に授けてくれました。その御恩は、社会主義を基礎とする人道を旨とした我が人民が忘れることは、けっしてありません。

時あたかも、集団的安全保障同盟の旗が掲げられ、軍事力に乏しい我が共和国も加盟しました。今後の地域の安定と発展とは、ひとえに石動第三帝国にこそかかっております。

終わりに、石動第三帝国バンザイを三唱して我が共和国よりの祝辞と致します。



 五か国代表の素晴らしき祝辞に帝国臣民は盛大な拍手を贈った。殊に洪楽君皇帝陛下が祝辞を宣された際は、臣民の中でも高齢な人々が思わず涙を流す一幕も見られた。





 祝辞披露を終えると、細川之子統合参謀総長による号令のもと、閲兵式が開始された。今回の祝典に際し、全国交締約国に各国儀仗隊による国際閲兵式の挙行を打診しており、我が国を含め十三か国の儀仗隊が国際閲兵式に参加し、今次祝典に華を添えた。参加国・参加部隊は以下のとおりである。



〇国際閲兵式参加部隊

アルビオン連盟王国

 第一近衛連隊

  (指揮官:連隊長パーシー侯爵グレン・ハワード・ブロードソン=ウェルズリー大佐)



ストリーダ王国

 王国陸軍特別儀仗隊

  (指揮官:オットマー・ハイトマン大佐)



ラシニア社会共和国

 陸軍中央保衛隊

  (指揮官:カルパッチョ少佐) 

 国防大学校儀仗隊

  (指揮官:ポペパ軍曹=士官候補生) 

 海軍女子敬意隊「ささげ」

  (指揮官:サヨ大尉)



ヴェールヌイ社会主義共和国

 国家人民軍地上軍 第一衛兵連隊 儀仗兵中隊

  (指揮官:中隊長アレクセイ・ヴェデルニコフ地上軍少佐)



ヘルトジブリール社会主義共和国

 国防軍儀仗隊

  (指揮官:クルト・メンデルゾーンニ等陸尉)



テークサット連合

 陸軍近衛兵団

  (指揮官:団長アード・アイラウ・ザイード中将)



昭栄国

 近衛第26中隊

  (指揮官:衣相大佐)



ヨリクシ共和国

 第1空挺連隊

  (指揮官:ファンソネール・シンク陸軍大佐)



コーデクス共和国

 陸軍K師団P大隊及び空軍教導飛行隊

  (指揮官:コルネリウ・カンタクジノ空軍大将)



ノイエクルス連邦

 連邦陸軍第16歩兵大隊

  (指揮官:バルトロメ中佐)



レゴリス帝国

 帝国軍総統連隊

  (指揮官:連隊長マルティン・ヘルダーリン陸軍大佐)



エルツ帝国

 帝国王室近衛第2連隊

  (指揮官:連隊長フリードリヒ・マクドガル・フォン・ランヌ騎士少佐)



石動第三帝国

 陸軍山岡憲兵隊特別儀仗隊

  (指揮官:山岡憲兵総監結城光隆陸軍少将)



 13ヶ国の儀仗隊が一堂に介しその威容を並べた国際儀仗隊閲兵式は大成功に終わり、閲兵式はそのまま帝国陸海宙親衛四軍閲兵式へと移行した。四軍の精鋭と最新兵器の威容は帝国四軍の成長ぶりを盛大にアピールし、我が国が見事に国際協調を果たしている事の証左となった国際儀仗隊閲兵式と並び、大成功を収めたと言える。

 その後は、航空宇宙軍の曲芸飛行部隊「コバルトウィッチーズ」による航空演舞展示が行われた。コバルトウィッチーズによる一糸乱れぬ曲芸飛行は会場の人々を魅了した。航空演舞展示が終わると会場には特設舞台が設けられ、宮内省雅楽部により、舞楽「蘭陵王」が奉納された。「蘭陵王」は、地球時代の中国南北朝時代の蘭陵武王・高長恭が、わずか五百騎で敵の大軍を破り洛陽を包囲するほどの名将でありながら、「音容兼美」と言われるほど美しい声と優れた美貌であったため、兵達が見惚れて士気が上がらず、敵に侮られるのを恐れ、必ず獰猛な仮面をかぶって出陣したと言う故事にちなんでいる。よってこの舞楽は男性が演者となる場合は寧猛な竜の仮面をつけて舞うことになっているが、女性の場合、高長恭の美貌を表現するために化粧を施し素顔のままで舞う事になっている。今回公方府側から演者を是非女性としてほしいという強い要望があり、宮内省が人材選びに難渋を極めていたところ、紆余曲折を経て足利家次女足利嗣子様が大役を務められることとなった。かつての石蘇同盟統合軍最高総司令官をも歴任した名将たる足利嗣子様は、故事の蘭陵武王そのままに見事な舞を披露され、会場を魅了された。続いて帝国のさらなる発展を祈願し、金光明経が天龍寺住職、由利瑞雲軒宣嶽仙浄管長によって奉読された。

 これにより午前の部は終了し、昼休憩をはさみ祝典の舞台は山岡府玉緒市玉緒鎮守府へと移った。第三帝国海軍連合艦隊による観艦式が執り行われたのである。帝国貴賓及び各国来賓は観閲艦であるCG-274やさかのいりひめ級軽巡洋艦「うきたなおいえ」に乗艦し、連合艦隊のあまてらす級戦艦あまてらす以下、全国から集結した数十の受閲艦を観閲した。観艦式終了後は海軍航空隊による航空演舞展示が行われ、さらに参加艦艇の一部が解放され、来訪者に館内の一部が一般公開された。その後、陸軍近衛軍楽隊及び山岡藝術大学音楽科による紀元250年頌歌が斉唱され、有村副管領による閉会の辞を以て紀元250年式典は成功裏に幕を閉じた。閉会後は会場に於いて紀元250年記念切手・金貨・銀貨・銅貨・絵葉書、恩賜の煙草、祝典参加記念章などが頒布され、各国出席者は宮中に招待され、皇帝陛下主催による御陪食が催された。各国代表者は皇帝陛下はじめ石動閣僚・武家・公家・高級軍人・財界人や学者・芸術家などの名士と広く交流された。

 かくして紀元250年祝典は偉大なる 大御所殿下のご尽力のもとに石動国史に残る偉大なる成功を収めて終了した。かかる大事業を成功させた我が石動第三帝国はこれからも発展をつづけ、大国としての崇高な責務を全うし、フリューゲルを牽引していく事であろう。



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