半先代の乱の際、反乱軍に対して帝国軍が為すすべもなかったという事態によって、第三帝国陸海軍の脆弱性が露呈した事から、政府は大幹帝国政府の提案を受けて、大幹帝国防衛隊4万人の駐屯を受け入れた。

　在石幹国防衛隊が駐屯するのは、山岡府室満京市北区の三軒屋駐屯地で、陸軍輜重大隊が駐屯する小さな駐屯地だったが、この度の幹国防衛隊の受け入れに際して幹国政府より増改築費用等が提供され、幹国防衛隊4万人の駐屯が可能となるに至った。



　三軒屋周辺住民は、「幹国防衛隊の駐屯で地域経済が活性化してくれるといいと思う」「今の陸軍は頼りにならないが、幹国防衛隊が来てくれれば安心できる」と、歓迎ムードが続いている。



【国際】西南ヴォルネスク情勢、混迷極まる。



　昨今ヴォルネスク西南地域において三つの軍閥が鼎立しているという事態が明らかになった。この情勢を受け列強各国は西南ヴォルネスクの利権を狙い各々軍閥を支援し軍事干渉を行っている。これに対しまもなく同じCAME同胞となるべき北ヴォルネスク政府は干渉軍、反乱勢力の打倒を宣言した。この情勢を受け足利総統閣下は「今回の列強各国の西南ヴォルネスクに対する軍事干渉は明らかに北ヴォルネスクの主権を踏みにじる行為であり、許されるものではありません。西南ヴォルネスクの情勢は最悪の様ですが、それでも北ヴォルネスク領である西南ヴォルネスクは北ヴォルネスクによって統一されるべきでしょう。我が国が本州から北条幕府を駆逐した様に」と述べられた。

　527年一月下旬に発生した北条時宏による謀反は、津山県切り離し後、大幹帝国防衛隊の活躍によって無事終結した。今回の乱では津山県民およそ30万人ほどが賊軍のために犠牲になったと思われる。政府は今回の乱を「半先代の乱」（なかせんだいのらん）と命名した。



【CAME加盟申請再び】



　政府は今年レゴリスとのウラン鉱山開発援助協定にもとずく燃料定期取引が満了となることを受けてノイエクルス連邦政府より再度CAME加盟の提案を受け、再びCAME加盟申請を提出した。取引満了となった今、ノイエクルス、幹国両政府は我が国の加盟に関しては肯定的と思われ、臣民の間でもCAME加盟への期待が高まっている。



その他のニュース

【国際】世界各国で大根を使用した障害事件相次ぐ。



【国際】IA全農会長、イタリン科学アカデミーの「大根覚醒剤説」を激しく非難。「毎朝大根おろしを食べている私も大根中毒だろうか」

　先の北条合藩連合執政北条司の長男、北条時宏(14)が元北条幕府所属の下級武家を率いて津山県に於いて謀反を起こすという事態が発生した。反乱軍は「北条幕府護帝会議」を名乗り、津山県津山市(12,8)を蹂躙した後、再び津山県北部へ後退した。



　この事態を受け帝国は火急の処置として「津山県全域を(12,8)地点及び(14,9)地点の連続掘削により帝国本州から切り離す」と発表した。足利総統閣下は「津山県の方々には誠に申し訳ありませんが、現在の帝国に反乱軍を駆逐する力はありません。石動本州及び皇帝陛下を守護する道としてこれ以外の方法はありません」とコメントした。帝国は今月下旬にも二地点を掘削し、反乱軍を封じ込める予定である。

　524年4月より開催されていた第二回ルーシェベルギアス商工博覧会に於いて、我が石動第三帝国パビリオンが最優秀賞を受賞した。また優秀賞は大幹帝国であった。

　今回の商工博覧会に於いて商工省は、その大幅な技術衰退から工業関係よりもエンターテイメント、嗜好品製造等の企業を中心に出展企業を募ったため、NAMACO GEMWS社の「追跡者～SHADOW OF TAMASHIMA～」などの新作FPSの先行配信などが石動独自のエンターテイメントとして高い評価を得たものと思われる。受賞を受け足利総統は「復興途上にある我が国が最優秀賞を受賞するとは夢にも思いませんでしたが、フリューゲルの人々に石動文化を高く評価して頂いた事は、誠に悦ばしいことです」と述べられた。



【国際】第三帝国、CAME・OTOへの加盟申請。



　政府は昨年12月にCAME及びOTOへの加盟申請を行った事を明らかにした。佐々木外務卿は「大幹帝国との特殊かつ親密な関係を鑑み、皇帝陛下のご聖断を経て加盟申請を行った。復興途上の我が国ではあるが、CAME、OTOへの加盟申請が承認されることを切に願う」と述べた。

【廃藩置県、石動は九府県へ】

　党は第三帝国建国に当たり、11月28日、北条合藩連合の諸藩を廃止するとともに、これを基本とし山岡府、敷倉県、笠丘県、津山県、加賀県、埴輪県、赤岩県、美作県、新見県の九府県を置くことを布告した。また、天理教の天理教領に於ける諸権益を廃止するとともに、党監察官３名を教庁に派遣し、天理教を厳重監視下に置くことを発表した。さらに西大寺については上陸時に若干の抵抗があったとして、石動仏教協会は同寺を石動仏教から破門することを通告した。各地の県令には、適任とされる国社党員9名が派遣された。



【足利総統、正式に七代総統に就任】



　亡命政府代表、足利尊子臨時総統が27日、正式に皇帝陛下の任命を受け、内閣総統に任命された。足利総統閣下は就任に当たり「一刻も早く内戦で傷ついた本州を復興したいと思います」と、その意気込みを述べられた。



【石動動乱受勲】



　石動動乱に際し、戦功・功績があったとされる人物への受勲が発表された。受勲者は以下のとおりである。



大勲位桃花勲章

　足利尊子内閣総統閣下

　鄭会昌議政府総理大臣閣下

　ロヴューシュカ・グルソワ・スターリナ労兵評議会議長閣下

　ヴァルター・ディットリヒ総統閣下



功一級雉勲章

　高野翼在幹石動臣民突撃義勇軍総司令官閣下

　白善仁元帝国軍統合参謀総長閣下

　サー・ジョージ・サマーヴェル元帥閣下

　アルバート・フォン・ウーフー准将閣下

　エトムント・ボプツィーン陸軍上級大将閣下



功二級雉勲章

　新田紗代陸軍大佐



庚辰戦争従軍記念章

　在幹石動臣民突撃義勇軍全将兵

　大幹帝国防衛隊全将兵

　エデレス・フリュー連合石動派遣軍全将兵

　レゴリス帝国石動派遣軍全将兵

　10月13日、義勇軍、幹国防衛隊、フリュー軍、レゴリス軍により、遂に山岡城が陥落した。

　幕府執政北条司を始め、幕府要職は全員城内での自害が確認され、隅田藩、浦藩、大仏藩、天理教領の幕府軍残党も順次降伏し、武装解除が行われた。

　これにより石動亡命政府は急遽山岡市に転進。山岡市を首都「室満京（むろみつきょう）」とし、ここに皇帝陛下は、石動人による第三の帝国たる「石動第三帝国」の建国を宣言された。

　今後は国社党主導による国土復興・統治機構再編を急ぐ方針である。

[img]

[/img]

【地図】現在の山岡市内に於ける両陣営勢力範囲。



　8月中旬には我が軍は山岡市中心部の主要市街地をほぼ制圧し山岡城を包囲し、北条幕府側はこれに篭城戦を行う構えを見せていたが、8月下旬、北幹軍の3万人にも及ぶ増援と兵器提供を受けた城外の幕府軍によりこれを押し戻され、10月7日現在、再び一進一退の市街戦が展開されている。

　北条幕府の山岡城は、第一帝政期に武家池田氏が築いた個人邸宅を大幅に改築した城砦で、陥落は非常に困難と思われる。

　また、卑劣なる北幹軍は友邦大幹帝国に対しても国境線に於ける砲兵隊の配置などをして友邦幹国を武力恫喝する構えを見せている。我が軍は一刻も早く本州奪還を達成せねばならない。

　また、「帝国陸軍第一師団」を名乗り挙兵した新田紗代元新田藩藩主に関して、党内では「僭称である」などの声があったが、新田元藩主が亡命政府に忠誠を誓っている事、新田藩の協力なしでは山岡市攻略は困難などの理由から、亡命政府は新田元藩主を正式に陸軍大佐に任命し、帝国陸軍第一師団を承認した。



　またエレデス・フリュー国家連合が我が軍に対する援軍の派遣を決定した。戦艦三隻からなる東方艦隊のほか、ジルメー海兵隊一個師団、ヴェルヘゴーレ海兵機甲師団一個旅団が派遣される模様である。フリュー援軍による戦局の打開に期待が集まる。

[img]

[/img]

【画像】現在の石動本州。青が義勇軍勢力圏。赤が北条幕府勢力圏。



　6月13日の上陸以降の快進撃、また新田藩の合力もあり、我が方は破竹の快進撃で北条幕府軍を撃破してきた。しかし、山岡市中心部、山岡城を目前にしていた新田軍は、思わぬところでその進撃を止めた。北幹による援軍、兵器提供を受け、北条幕府軍は市街地目前にして新田軍を食い止めたのである。北幹が援軍に送った部隊は特殊部隊であり、両軍は市街地直前で膠着状態に陥った。

　義勇軍は西南部の隅田藩攻撃を見送るとともに、余剰兵力を積極的に山岡市へ送り込むなどして山岡城陥落を急いでいる

　522年12月28日、大幹帝国政府は朝敵北条幕府に対し、「幹国政府は石動皇帝陛下の御意思を尊重する。」「幹国政府が承認する石動における正統政府は「石動亡命政府」であり、それ以外の政権は認めない。 」との堂々の回答を行った。我らが友邦大幹帝国は、マフィア・テロリストの集合体と、オセアニカ・アースガルド戦争をともに戦った国家社会主義同志のどちらが真の石動の支配者であるかという疑問に、確固たる答えを打ち出したのである。

　また12月17日、幹国政府を経由して、後明日香宮皇帝陛下の「朝敵征伐の勅」が発布された。これにより北条氏が明確に前石動人にとっての朝敵と定義されたのである。



臣民突撃義勇軍編成、総司令に高野翼女史。亡命政府代表に足利尊子海防隊次尉。



　亡命政府の公募を受け、在幹石動人約400万人のうち、30万人余りが志願兵として集まった。亡命政府はこの突撃義勇軍の総司令として高野直前総統の長女、高野翼女史を任命した。

　また、高野直総統の自決を受け、新たなな亡命政府代表として、幹国海防隊の足利尊子次尉が臨時総統に任命された。

　皇紀111年12月14日、テロリスト・マフィア・海賊の猖獗せし無主地たる本州に於いて、突如統一政権を名乗る勢力が発生した。



　現地に於いて信頼に足る地方紙「山王新聞」によると、この合藩連合の実態たるや、雑多な弱小組織を排除、懐柔するなどして数勢力の配下に置いた、極めて欺瞞的な政権である。



　あまつさえこの合藩連合、事もあろうに我らが大幹帝国に対し国交樹立とともに「石動皇帝家の保護」を要求したというのである。元マフィアの棟梁如きが何たる大言壮語を吐ける。



　我が国家社会主義石動労働者党による在幹石動亡命政府は、幹国政府に皇帝陛下の確固たる御心を伝えると共に、在幹石動人有志を募り「在幹石動臣民突撃義勇軍」の組織を開始し、また後明日香宮皇帝陛下による「朝敵征伐の勅」を、幹国政府を経て発表する予定である。



皇紀111年12月16日付　京城特別市　在幹石動亡命政府本部発行