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エルツ通信  エルツ帝国政府公認の新聞社。帝都内の帝国本局と辺境部の連邦支局がある
5月 28 (水曜日) 2014
【帝室】有力者の晩餐会 他 22:04   
532年6月中旬

宮廷で本日行われた晩餐会の情報を入手した。



本日の晩餐会では帝国内の有力貴族などが集まった、一種の会合に近い様相を帯びていた。

国内最大の実力者ユリグリウス宰相(78)やダウエンブルク公爵家当主ベルトルト公爵(43)やエーベルタイン侯爵家のフリードリヒ侯爵(87)や内閣の方々、そして王族の方々も軒並み参加しておられた。他にもグスタフグループ会長グスタフ伯爵(78)やロッソグループ会長カイザー氏(92)など業界の著名人も勢ぞろいした。

晩餐会の中盤からは最上壇からレーフェン前帝陛下(28)とボルジャ皇妃(?)がご子息ウィレム王子(4)を抱えて登場された際は、参加者一同が深々と礼をする場面もあり、レーフェン前帝陛下の威厳をまじまじと感じさせられた。



晩餐会には当たり前であるが次期皇帝候補の王族の方も集まっていた。



フレデリック王子はこちらに気づくとニコっと軽く微笑んでくる好青年であった。

我々から王族の方へ話しかけるのは不可能なので、話を人伝で聞くしかないのだが晩餐会ではマリア王女の発言が異様を放っていた

マリア王女は「聯盟に加盟していることは帝国に利益ではなく損をもたらしている。一刻も早く聯盟を脱退するべきです」この発言の後、国内の資本家の方々からの拍手が絶えなかったが、貴族の方々は一瞬空気が止まり、レーフェン前帝の顔色をうかがったがレーフェン陛下のお顔にご変化が無いのを確認するとまた元通りに談笑やらを再開した。

フレデリカ王女は何か喋られることはなかったが、貴族の方々に囲まれており、窮屈そうであった

アマリア王女は晩餐会の端で何やら異国の方々と通訳を通して会話をしておられた。

レーフェン前帝のもとにはエーラーン教皇国の関係者らしき人物もおり、跡継ぎ争いはいっそうの混沌ぶりを見せている。



宮内府は「女王陛下の死亡は確認されておらず、新たな陛下を決めるべきではない」と我々のインタビューに答えられ、レーフェン陛下も「ソフィアが還ってくるまで今しばらく時間はかかるかもしれないが、私はいつまでも待つつもりだ」と周りの聴衆の方々に語りかけられた。



残念ながらマウリッツ王子は今回の晩餐会では見られなかった。



【国際】エデレスフリューで内乱

エデレスフリュー国内で議会を重視する『連合軍』と国王陛下の意見を重視する『同盟軍』との間で対立が起きており首都「旧都モルクグラード」を巡って日夜激戦が起きている。

内乱の犠牲者は在エデレス・エルツ大使館によると「エデレス政府より犠牲者は1000万人を超えているとの情報を得ている」とのこと

また「連合軍兵力200万に対して同盟軍は精鋭300人で必死の抵抗をしている」、「連合軍の爆撃で500万は死んだ」「同盟軍の犠牲者は200万人近く」など現場の悲惨さをあらわにする情報が得られた。が状況は混沌としており、情報の信憑性は疑わしい。
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