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エルツ通信  エルツ帝国政府公認の新聞社。帝都内の帝国本局と辺境部の連邦支局がある
4月 04 (金曜日) 2014
【政治】マクシミリアン内閣成立 他 00:54   
523年4月中旬



第3回総選挙を反映した新内閣が誕生した。



内相 マクシミリアン公爵(現職)

外相 マクシミリアン公爵(現職)

鉄道卿 グスタフ・フォン・ハルバッハ男爵(ボーレン社前会長)

財務卿 ゲオルグ・フォン・シュハト男爵

軍務卿 カール・フォン・ローエン男爵(前鉄道卿)

文務卿 クリスティーネ・フォン・エーベルタイン子爵(現職)

司法卿 アルブレヒト・フォン・ハウゼン伯爵(現職)



またこの日新内閣は国防軍を創設。今は文官しかいないが参謀本部、軍務局がすでに作られており参謀総長にはカール・ベルンハルト・フォン・パシェン伯爵が、

軍務局局長には前軍務卿のエルヴィン・フォン・マイントフェル伯爵が就任された。



軍務府は軍の予算、文官の人事を担当、軍務局は兵器の開発、軍人の人事、基地の管理、師団の編成、参謀本部は有事の対策が主な仕事のようだ。

また新内閣はこれからのエルツの国策として5か年計画を発表した。

マクシミリアン宰相は、エルツには時間がないと前置きをされ、5つの政策を発表した。



○国防力の向上・・・ミサイル基地の建設

○産業基盤の構築・・・商業規模10倍、農業規模2倍

○国際社会への影響力拡大・・・国際社会への積極的介入・仲介

○教育水準の向上・・・教育指数50

○国内のインフラ整備・・・インフラ指数50



これらを5年以内に成し遂げるとこのことだ。

新政府に期待したい。



【政治】陛下国内の改革を実行

現行の選挙態勢に不信感を持っておられた陛下は獲得議席0の政党の次回選挙参加の禁止、納税額が一定に満たない者の選挙権はく奪を決定された。また剥奪されたものでも試験で一定以上の評価を出せば選挙権は復活するとのこと。

他にも陛下は国内の有力10貴族を陞爵なされた。

おもな貴族としてはマクシミリアン侯爵は公爵へ、エーベルタイン伯爵は侯爵へとなられたようだ。





【文学】新連載エルツ建国史 著 アンネリーゼ・ホルバリン

エルツについて詳しく知っている方はどれぐらいいるだろうか。

外国の方ではほとんどいないだろう。では国内では?これ難しい。

なぜならエルツという国は古くからの貴族支配の結果、貴族以外の人では情報を得ずらくなっているからだ。



ここでは、国家として情報を開示し始めたエルツの真実へ迫って行こうとも思う。

書き初めに言っておくがエルツという国が建国されたのは521年の6月23日である。

しかしエルツ、という地域-村-はもっと古くからある。

私が卒業したユルレヒト大学などその最たる例であろう。

あの学校は明らかに5年やそこらの学校ではない、2、300年、いやそれ以上の歴史があるかもしれない。

それを裏付けるように図書館内の蔵書はどれも茶けていて、ぼろぼろだ。

現在はテイルブルフへ移転され、周りの中世的都市景観と相まって大変いい雰囲気を醸し出している。皆さんもぜひ一度見に行かれるといいかもしれない。

テイルブルフはニュータウンとして街も整理してあり、ごみも近隣住民の協力で少ない。エルツの国民は穏やかで人懐っこいので迷子になっても安心。来て損をすることはないでしょう。



ただユルレヒトと対をなすエルツ科学研究所。こちらはそこまで歴史が深いとは思えない。

陛下は研究所が大のお気に入りのようだが我らが王妃様はよくユルレヒト大学へお顔を出されるし、ヨハン王子はユルレヒトに一時期在学されていた。

よってエルツ科学研究所はエルツ建国史に絡めるには難しい。

逆に新しくても建国史において重大な影響力を放つのがエルトウェルプ大学だ。

この大学は新しいが学内の書物は王室から持ってこられ一般人では見ることのできない重要な書物が多々発見される。

中でも一番貴重な書物はエルヴァシウス家家譜であろう。

これにはエルツ王室の歴史が事細かく記載されていた

エルヴァシウス家の始まりは160年前のレーフェン1世とある。

この家譜によると現皇帝レーフェン・フォン・エルヴァシウス陛下はレーフェン7世となるようだ。

これで王室の謎が一つ解けたかもしれない。



今回はここまで。

次回はエルトウェルプ大学創設者の一人であるアリアーネ王女をはじめとする王室関係者へ積極的にインタビューをしていこうと思う。
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