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公方府公報  石動第三帝国公方府公式報道
5月 28 (火曜日) 2013
高野内閣発表。 18:31   
 高野直第六代総統により、高野内閣が発表された。



内閣総統 高野直(国社党員)

内閣副総統 天野春隆(国社党員)

外務卿 添内優大(元外務省龍鮮大使)

内務卿 佐々木道弘(国社党員。武家)

大蔵卿 太田宏(国社党員)

陸軍卿 河原遼陸軍大将(元軍務局長、陸軍卿)

海軍卿 三河郡司海軍大将 (元参謀総長)

司法卿 尾道幹事(国社党員。元弁護士)

文部卿 石井遥(国社党員。女性)

農林卿 大山達三 (国社党員。旧京都帝大農学部卒)

商工卿 香山零士(国社党員)

逓信卿 小山内弘樹(国社党員)

鉄道卿 大沢利郎 (国社党員。元鉄道省次官)

厚生卿 原優樹(国社党員)

労働卿 大岩誠司 (国社党員)

運輸卿 政田権之助(国社党員。元武家院議員)

国務卿 山内和博(国社党員)

内閣総統府書記官長 武田昂(国社党員)

法制局長官 東雲敏郎(国社党員)

首都圏治安警察機構長官 辻正紀(国社党員)

神祇卿 近衛鮮麿 (元公家院議員)



 人選は赤松前総統とほぼ変わらない様に見えるが、元立憲帝政党所属平民院議員などの「議会派」の名がが残らず削られている。



 高野総統は今月末にも皇帝陛下より任命を受ける予定である。これにより帝国最年少の女性総統誕生となる。
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Referer  (4)
高野直女史、総統当確。 17:55   
 またも当初の予定より遅れること9月10日、枢密院による投票結果の開票が行われた。今回の投票率は有権者1000万56人中998万2156人と、99.8%という異例の高確率であった。結果は次の通りである。



 高野直女史 456万9256票【当確】



 千早敬三氏 456万321票



 楠木雅之中将 80万2879票



 これにより高野直女史が第六代総統に就任することとなった。これを受け千早敬三氏は「我が帝国の臣民たちはマゾヒストなのか」と、楠木中将は「分かりきってはいたが、落選してほっとした」とコメントした。



 高野直第六代総統は記者会見において「今臣民の疲弊はピークに達していると思う。しかしどうか耐えて欲しい。石動が世界に冠たる一等国に返り咲く為に。諸君らの子供達の未来のために」と語った。
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枢密院、総統府立候補者発表。本誌政策判断掲載。 03:46   
 当初の予定より遅れること8月6日(遅延の理由は宮内省役員の交代送別会に枢密院報道官が参加していた為らしい)、第一回総統選挙の候補者が枢密院より発表された。候補者は高野直内閣総統府書記官長、千早敬三副総統、楠木雅之陸軍中将の三名である。



 高野直書記官長は元陸軍曹長で、若干22歳である。現国社党員。菜良島奪還作戦時、分隊長として参加し、村役場に立て篭っていた教庁自衛隊一個小隊を言葉巧みに扇動し、あたかも自分達が一個大隊であるかの様に見せ、教庁自衛隊一個小隊全員を捕虜にし金鵄勲章を受勲したという逸話を持つ。

 人柄は容姿端麗にして人望も厚く、下士官候補生の頃は教官より、管理能力が高く、自分にも他人にも厳しいという人物評を受けたという。

 政策としては、「国土流通強靭化計画の完遂と、完遂後の教育政策の推進。教育政策による就学率90%越えを達成した後の社会保証制度の拡充」を掲げている。我が国社党内でも所謂「議会派」にあたる人物の急先鋒と言える。



 一方千早敬三副総統は「臣民の負担となっている国土強靭化計画を即時停止。今後は社会保障、教育、インフラ整備をバランスよく整備していく「ゆとり政策」を展開し、早急に議会の設立を皇帝陛下に奏上する」という政策を掲げた、国社党内の所謂「発展派」にあたる。



 また一方、楠木雅之陸軍中将は「赤松総統と臣民の悲願であろう国土流通強靭化計画は完遂するものの、完遂後は社会保障と教育の拡充を両立して推進していく」という計画を掲げた、国社党外人選ならではの中道穏健路線を掲げている。



 さて、本誌は国社党機関紙であるが、この場を借りて編集部全会一致の政策判断を展開したい。まず楠木中将。彼は少々言葉は厳しいがまず総統には向かない。楠木中将のお人柄が垣間見えるような、良く言えば中庸で平和的、悪く言えば優柔不断でどっちつかずな面がある政策である。そもそも本人自体、総統候補者選出に対しては不本意であったらしく、彼の為にもまず彼に投票するべきではない。



 次に千早敬三副総統。彼は尚更投票してはならない人物だ。志を同じくするはずであろう国社党員に対しこの様な事を書き立てるのは本誌としても非常に心苦しいが、彼を含む国社党内の「議会派」とは何なのか、それは多くの元立憲帝政党などの旧平民院議員が国社党内で結成した一派閥である。

 彼らの主張はこうだ。「国家社会主義君主制などという不自然な政体を今すぐ取りやめ、帝国をあるべき立憲君主制にゆり戻すべきだ」なんという事であろう。彼らは第二帝国建国の志を忘れたのか。我らが皇帝陛下の下、陸海軍と共に菜良島の宗教者を騙るテロリスト共を放逐したのは、「二度と衆愚政治により国を謬らぬ様な、真に責任ある陛下の忠臣を為政者に据える、新しい君主国家を創る」為である。彼らはその建国理念を蔑ろにし、帝国を再び衆愚政治の手に貶め、再び彼の田中籐次の様な愚昧な政治家により国を謬らせようとしてる。真に帝国を愛し、再び帝国を失いたくないと思う帝国臣民は、断じて彼に投票してはならない。



 では、真に帝国を愛する帝国臣民は誰に投票すべきか。読者諸兄にも答えは既に見えているであろう。高野直女史である。陸軍の下士官候補生出身とは言え、高い管理能力を持ち、事実、内閣総統府書記官長として働いた彼女に対する赤松総統の評価と信頼は高い。しかし何にもまして重要なのは峯より高き彼女の理想である。彼女は帝国が向かうべき真の理想を正しく理解している。彼女こそ第二帝国真の救世主となるであろう!

 賢明なる帝国臣民に於かれては、是非彼女に清き一票を投じることを、本誌はお勧めしたい。



【お知らせ】

 連載「議会政治と帝国」「帝国真の愛国者たち」は、作者辞職の為休載となりました。ご愛読有難うございました。
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