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ウェールリズセ共和国・レゴリス帝国による経済協力等に関する会談

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 .2 .3 .4 .5 .6 .7 .8 .9 | 投稿日時 2015/7/26 21:27 | 最終変更
レゴリス帝国  一人前   投稿数: 84

フリューゲル歴604年1月18日

レゴリス帝国首都ブリンストの総統官邸は翡翠の間にて、
ウェールリズセ共和国、並びにレゴリス帝国による各種協力に関する会談が行われようとしていた。

※関係国の方はこのスレッドをご利用下さい。

投票数:0 平均点:0.00
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/7/26 21:49 | 最終変更
ゲスト    投稿数: 0

【外務委員:イルヴァ・オルランディ】
 ウェールリズセ共和国から、外務委員イルヴァ・オルランディが総督の名代として、また本会談の代表として出席します。
 私は共和国の代表として、この歴史と栄誉ある翡翠の間に臨場できますことを名誉、そして誇りに思います。レゴリス帝国が建国され、もうすぐ三百年の節目になると聞き及んでおりますが、我々は偉大なる先達、諸国の手本たるレゴリス帝国に深い敬服の念を抱いております。
 共和国では民主政のモデルケースとして、ヴェネツィア共和国、そしてヴェールヌイ社会主義共和国を参考としておりますが、一方で高い技術力、力強い経済、安全保障環境についてはレゴリス帝国を手本としているところであります。こうして貴国との会談が実現しましたのも、その実現に向けた第一歩となると確信しております。

 さて、会談に先立って我々は先の隕石災害に対する貴国の支援に、深い謝意を述べさせていただきたく存じます。首都は失われましたが、貴国を含めた多くの国の支えによって共和国は今後も持続的な発展を遂げることとなるでしょう。深く感謝申し上げます。

投票数:0 平均点:0.00
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/7/26 22:39 | 最終変更
レゴリス帝国  一人前   投稿数: 84

アプリル・ヴォルケンアンザムルング総統
レゴリス帝国を代表して、私、アプリル・ヴォルケンアンザムルングと、外務省外務首席次官のマルグリット・スリューフェンが出席致します。改めまして、帝国政府と国民らを代表してイルヴァ・オルランディ外務委員閣下を歓迎致します。

  この翡翠の間にはオルランディ閣下のような国家の代表を度々迎えてきたと聞いております。
 最近では大幹帝国・・・今は大和寧帝國に名称が変わりましたが、その当時の皇帝皇后両陛下と議政府総理大臣閣下を。
 昔だと当時隆盛を誇っていたアクアマリン王国の少女王陛下を迎えたと言われています。
 このような歴史と栄誉ある場所にオルランディ閣下をお招きできたのも、一重にレゴリス帝国政府が提案した会談の開催をウェールリズセ共和国政府が快諾された事に尽きますわ。まずは会談の開催を快諾されたウェールリズセ共和国政府に対して感謝申し上げます。
 今回の会談では、両国の関係深化は勿論の事、ウェールリズセ共和国の発展に寄与出来るような実り多き会談になることを期待する次第です。

  先の隕石災害については、非常に悲しい出来事であったと感じております。我が国も少し前になりますが、巨大隕石が落下し700万人以上が命を落とすという凄まじい隕石災害が発生してしまいました。今でこそ復興は進んでいますが、残った傷跡は未だ深いものとなっています。
 …隕石災害は我が国にとっても他人事ではありません。自らを傷つけた災害で隣人が傷ついているにも関わらず、どうしてそれを放置出来るでしょうか?我が国が貴国に対して行った支援は当然のことでありますわ。結果としてそれが貴国の復興のみならず発展に繋げられたのであれば、非常に喜ばしい事だと思う次第です。」
 

投票数:0 平均点:0.00
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/7/26 23:03 | 最終変更
ゲスト    投稿数: 0

【外務委員:イルヴァ・オルランディ】
 レゴリス外交を長年取り仕切っておられたヴォルケンアンザムルング総統閣下、そして外務省きっての切れ者と盛名が響くスリューフェン外務次官閣下にお会い出来、そして歓迎の言葉を頂いたことは光栄であります。お二人にお会い出来たこと、之私の生涯の中で勝る喜びは最早ないでしょう。
 各国の錚々たる貴賓が臨場された中、この身に過ぎたことのようにも感じられますが、共和国の代表として、共和国の名とこの翡翠の間に恥じぬよう鋭意交渉を勤めさせて頂く所存であります。

 先のアグンセラ州の隕石災害は最早世界にとっての重大な損失、悲劇といって差し支えない出来事でしょう。適切な支援が共和国から出来なかったことは恥じ入るところであります。改めて、この場で共和国を代表し、哀悼の意を表します。そして、危機にあっても隣人に対する愛を失わない貴国に敬服いたします。
 そんな貴国であるからこそ、先般我が国がヴェールヌイ社会主義共和国との間で共有した理念を、貴国ともまた、共有し得るのではないかと、私は期待を抱かずにはいられません。今後、両国関係の強化にあたっての貴国の展望と、変動する国際政治に対する見方をお聞かせ願えれば、相互のスタンスがより明確となり、価値観の共有するところに帰結するものと信じます。

投票数:0 平均点:0.00
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/7/28 0:18 | 最終変更
レゴリス帝国  一人前   投稿数: 84

 アプリル・ヴォルケンアンザムルング総統
「貴国の哀悼の意に感謝申し上げますわ。適切な支援が出来なかったことについては、私共は特に問題であるとは思っておりませんよ。そもそもまだ貴国は発展途上の国家なのですから、他国に支援を行う余力が無いのです。ですから無理をしてまで支援をする必要は御座いません。

  貴国とヴェールヌイ社会主義共和国が共有された理念………。確か『民主主義と相互対等の精神』というものでしたか………?もしオルランディ閣下が仰られる理念がそれなのであれば、ヴェールヌイ社会主義共和国同様我が国も貴国との間で共有できると思います。
 
  レゴリス帝国は建国当初は民主主義国家ではありませんでしたわ。嘗て存在した政党、国家社会主義レゴリス労働者党による独裁政権でした。しかし、大規模な内戦を経て、民主化という風が国民の間で吹き荒れ、国民の政治に対する興味関心は多大なものとなりましたわ。帝国はどうすれば民主化出来るのか。そしてどのような民主的な政治システムをどのようなプロセスで構築し民主化を達成するのか。そういった民主化に関する様々な事柄について議論し、遂には399年に当時の総統、グレーテル・バルシュミーデによって一党独裁の廃止と帝国議会上下院の設置等を含めた憲法改正の国民投票を実施し、無事に帝国は民主化を達成したという経緯が御座います。国民の政治に対する興味関心は今なお衰えておりません。現状、保守党政権が長らく続いておりますが、何か失敗を犯せば国民は議会選挙や総統選挙でその失敗に対する審判を下すと思いますわ。

  ………少々話が脱線してしまいました。話を本筋に戻しましょう。まずは『両国関係の強化にあたっての貴国の展望』についてです。我が国として最終的には貴国との軍事同盟等も含めた多角的な関係を結びたいと考えておりますわ。然しながら、そのような多角的な関係を結ぶにはまず両国の相互理解が不可欠です。現状の両国関係を見るに、特に民間に於ける相互理解がまだ出来ていないと思いますわ。ですから、まずは大学などを始めとした教育機関での交換留学制度の実施、並びに両国の企業同士による産業技術の交換等を始めとした企業交流を行いたく存じます。国家レベルについては、両国の外交について記述された素晴らしい条文案があると本会談開催前の調整の場で聞いております。ですから、その条文を元に、両国の経済協力や不可侵等といった項目を盛り込んた条約を作成・締結し両国関係深化の第一歩としたく存じますわ。

  次に『変動する国際政治に対する見方』については……そうですね。私が喋りっぱなしでは彼女も不満でしょうから、彼女に話してもらおうかしら。スリューフェン外務首席次官、オルランディ閣下がお聞きしたいと仰られた『変動する国際政治に対する見方』について話して頂戴。」

 マルグリット・スリューフェン外務省外務首席次官
「了解致しました。ヴォルケンアンザムルング総統閣下。初めまして、イルヴァ・オルランディ外務委員閣下。私は先ほど総統閣下のご紹介にあずかりました外務省外務首席次官を務めておりますマルグリット・スリューフェンという者です。以後お見知り置きを。(丁重に一礼)

  さて、『変動する国際政治に対する見方』につきましてですが、アルドラド帝国の民主化が無事に為され、580年代後半に於いて発生した所謂『軽工業ショック』の影響もほぼ消え去った今現在の情勢は云わば平穏そのものでは無いかと考えております。然しながら、アジノーチカ共和国クシミニャール侯国、フランドル第二共和国政府、大和寧帝國といった大国やナードヴァイ革進同盟等の小国らの政府機能が停止しているという問題が現在進行形で進んでおります。もしこれらの国家らの政府機能が回復せず、そのまま滅亡してしまった場合、それによる世界的な経済の後退が起きる可能性が御座いますわ。これについては最早帝国政府としてはどうしようも御座いませんから、政府機能が回復することを願う事と、滅亡してしまった場合の被害を最小限に留める事が重要でしょう。
 また、民主化を為し得た筈のアルドラド帝国で、暴動が発生する等といった政情不安が発生しております。これについては一重に民主主義というものがアルドラド国民にまだ浸透していない故の結果ではないかと考えております。ですから、帝国政府としては今後も推移を見守りつつ、場合によっては議会制民主主義の専門家らをアルドラド帝国に派遣し、民主主義を彼の地に根付かせる為の補助を行おうと現在帝国政府内で協議している所です。勿論物的支援等も惜しむつもりはありません。
 このように、今こそ比較的平穏ではありますが、将来的にはその平穏が維持される確率は低いというのが帝国政府の見方です。

  私共からは以上です。もし宜しければですが、オルランディ閣下が考えられていらっしゃる『両国関係の強化にあたっての貴国の展望』と『変動する国際政治に対する見方』についてお聞かせ願いたいのですか……如何でしょうか?」

投票数:0 平均点:0.00
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/7/29 0:31 | 最終変更
ゲスト    投稿数: 0

【外務委員:イルヴァ・オルランディ】

 共和国政府の立場としては従来政権、即ちアルベルティーニ政権時のものを踏襲していく所存でありますが、スリューフェン閣下の問いにお答えするならば以下のようになりましょうか。

 両国関係の強化にあたっては、我が国の憂慮するところとして、貴国が小規模とはいえ、権益保護を目的として他国の内戦に介入してきた事態を憂慮するところであり先ずは我が国において外部・内部からの要因問わず、有事において貴国が我が国政府、つまり総督選挙において信任された正当な政府の立場を尊重し、権益保護を目的とした一方的な軍派遣、及び内政に対する干渉を一切行わないと確約して頂きたい。
 これは貴国を信用する以前の問題であり、貴国が行ってきた介入政策を見ての共和国政府としての見解であります。これが確約されない限りにおいて、軍事面での貴国との関係強化は不可能であると確信しております。
 民間レベルとしては、貴国提案の交換留学の実施は両国の文化に対する理解を深める契機となり得ると考えます。企業による産業技術の交換は我が国の産業発展には欠かせないと考えますし、現状の貴国提案の全てを歓迎したく存じます。
 
 国際政治についてではありますが、現在我が国が憂慮しているのはアルドラドの民主化も勿論ではありますが、燃料価額の高騰、及び先ほども申し上げたとおり、内戦に対する介入であります。まず三点を整理いたしましょう。
 アルドラドの民主化について、貴国は議会制民主主義の専門家をアルドラド帝国に派遣すると仰られましたが、我が国としてはこれに強く反対する立場であります。各国外交官とお会いして、私が強く思うのは民主主義とは他者によって作られるものではない、ということであります。
 同時に、他者によって作られる民主主義に何等違和感を覚えない各国の政治家に対する不信感すら抱いております。アルドラドの民主化にあたって我々が憂慮したのは二点でありますが、一つは流血の回避、二つ目は他国による民主化の推進であります。
 二点ともに深刻な事態には陥らずには済みましたが、民主化後に暴動が起きたことは深く残念に思っております。しかしながら、だからといって他国による民主化が為されるというのは以ての外です。他者によって作られた政治は、結局のところ国民の政治に対する無関心に帰結します。
 それでは民主化の意味はなく、我が国としてはアルドラドの人民が今後どのような民主主義を定着させていくか、に期待しております。旧き政治家が語るように、真の民主化とは民主化の過程で民主主義という政治思想を浸透させることなのです。

 燃料価額の高騰について、先般シェロジア共和国が行った定期取引交渉について各国から申し込みが殺到し、我が国としても推移を見守っていましたが結果は驚くべきレートでした。燃料に対し約二倍という異常値がつけられたことです。
 資金力に余裕のある国家が燃料の独占を行うことについては憂慮すべきことでありますが、それ以上に憂慮すべきなのは余波による燃料価額の高騰です。事実、レートはここ数年で異常に推移しています。
 我が国としても国際的な燃料価額の上昇は残念に思っていますが、国際競争力の低下が懸念されるため値上げに踏み切らざるを得ないのが現状です。しかしこのまま高騰が続けば燃料危機に陥る国が発生することでしょう。結果招かれるのは燃料の獲得を目的とした戦乱です。
 ノホ・ヘレコ連邦政府に対し我が国は正式な抗議に踏み切りましたが、それでも尚燃料価額は高騰し続けるでしょう。共和国はこれを最も懸念してしております。

 内戦に対する介入としては、最早申し上げるまでもなく新興国、もしくは政情が安定していない国に対する他国の軍事介入が多すぎるという点です。正当な政府による正当な要請がない限りは厳に慎まれるべきことであると存じます。
 共和国政府として、貴国の内戦に対する介入は正当な政府による正当な要請があったものもあれば、無かったものもあるのではないかという認識であります。事実に誤りがあればご指摘下さい。これは非難する意味合いを持つものではなく、貴国に我が国の立場を理解して頂きたいというものに過ぎません。

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/7/29 23:46 | 最終変更
レゴリス帝国  一人前   投稿数: 84

 マルグリット・スリューフェン外務省外務首席次官
「近年における我が国の介入政策はティアナ・ベッテンドルフ前総統閣下の『積極的介入による帝国周辺国家の安定の確保』という方針の元行われていたものです。ベッテンドルフ前総統閣下が辞任され、現総統であるヴォルケンアンザムルング閣下の代になってからはその方針を変え、今では対話を前政権より更に重視したものとなっております。ですから、オルランディ閣下の仰られた懸念は御座いません。無論、先ほど確約して頂きたいとされた事柄についても確約致します。
  民間レベルの交流について、承諾して頂けたことについて感謝申し上げます。早速本会談が終了次第各団体に働きかけます。」

 アプリル・ヴォルケンアンザムルング総統
アルドラド帝国の民主化において、場合によっては議会制民主主義の専門家らを派遣すると言いましたが、これはあくまでも先ほど述べた通り『民主主義を彼の地に根付かせる為の補助』に過ぎませんわ。主体なのがアルドラド国民であることには変わりませんよ。
 『民主主義とはどのようなものかを紹介・解説し、アルドラド帝国国民に民主主義を作り、定着させていく為に必要な知識を蓄えてもらう』………派遣する専門家に基本方針として示そうと考えていたものですわ。
 帝国が派遣する専門家らはあくまでも『このような民主主義の制度などがありますよ』と紹介や説明を行うだけです。『こういった制度があるからこうしろ』等と命令じみた真似をさせるつもりもありませんし、そのような行為をするのであれば糾弾されて然るべき事柄でしょう。
 云わば派遣する専門家らは民主主義を育む土壌を作る補助をするだけであり、実際に土壌を作り民主主義を育てるのはアルドラド帝国の国民の方々ですわ。その点について理解して頂けると幸いです。
 最も、教育指数で言えば先進国と同じ教育水準を保っているアルドラド帝国ですから、当然既に民主主義を育てる土壌は十分作られているでしょうし、我が国の補助など不要だとは思いますが………。

  燃料価格の高騰……これについては帝国としても非常に残念です。然しながら、シェロジア共和国で行われた燃料の定期取引交渉では価格が自然と高騰する入札方式での事ですから、価格が異常な額を示すのは仕方のない事ではないでしょうか?
 だからといって、これにつけ込んで国際的な燃料価格の高騰を目論んでいる国家らがもし居るのであれば非常に残念でなりませんわ。
 『燃料価格の高騰により燃料危機が発生し、燃料獲得を目的とした戦乱が勃発する可能性がある』というオルランディ閣下が仰られた懸念については最もだと思いますわ。そのような事があってはなりません。ですから、そのような事を防止する為にも、我が国としては国際燃料価格の上昇を燃料輸出各国が『自らの理性を以って』抑えることを期待致します。
 
  内戦に対する介入については、オルランディ閣下と同意見でありますわ。
 然しながら、内戦においてはその正統な政府がどちらなのか判断出来かねるケースが稀に御座います。
 帝国政府が熟考に熟考を重ね、どちらの政府を正統な政府として認識するのかを一部の内戦介入の際に決断したのは事実ですわ。ですが、正当な政府による正当な要請が無いまま内戦に介入したという事実は御座いません。前述の通り内戦介入の際には必ず正当な政府がどちらなのか判断し交渉を持ち、正当な要請を受け介入しておりますから………。

  しかしオルランディ閣下の見識の深さには感服致しました。流石『カルカテラ総督の右腕』と呼ばれているお方です。貴方のような方を部下に出来たカルカテラ総督閣下が羨ましいですわ………」

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/7/31 22:18 | 最終変更
ゲスト    投稿数: 0

【外務委員:イルヴァ・オルランディ】
 懸念する所の一つが消え、私としてもこのレゴリス帝国に来て得るべきものの半分以上を掴んだ心地であります。私からも本国に早急に伝え、関係機関との調整に入りたいと思っております。

 さて、総統閣下の仰られた考えに私は賛成でもあり反対でもありますが、貴国のスタンスと申しましょうか、立場を十分理解し得たと感じております。何より、貴国が我が国の懸念するところの強制的民主化を望んでおらず、自然的な民主化の進行を望んでいるという点で、我が国との見解の一致が見られたものと存じます。

 我が国が世界に及ぼしうる力は限定的であり、万が一の時は貴国のその大きな力がどのように動くか、それ次第で世界の命運は左右されることでしょう。かつてアメリカのウィリアム・フォークナーが好んで使った言葉として、Noblesse oblige,即ち"尊き身分には道徳上の義務が生じる"として有名な言葉でありますが、この言葉は現在の先進国全てに当て嵌まると考えております。強大な力は、適正かつ公正の正義の下に振るわれるべきであり、誤った力の振るい方は世界のみならず己にも悪影響を及ぼしかねません。そういった意味で、我が国は貴国に大変注目しております。ただ、総統閣下の仰られた、燃料価額の高騰が輸出各国に在るかのようなお言葉は非常に残念でなりません。確かに私共は燃料価額をある程度決定出来得る立場にはありますが、現在ここまで世界的な燃料不足に陥っているのは先進各国の無為無策、とは申しませんが、現状の資源量に見合わない経済の膨張政策の結果に他ならないと考えます。私どもが燃料価額を保ち続けたとしても、今後先進国の経済的構造の抜本的改革がない限り、我が国は先進国間の燃料を巡る争いは避けられ得ないとの認識であります。
 しかし我が国を始めとする新興国はその点において先進国の燃料不足に非常に協力的かつ融和的な態度で臨んできたつもりではありますが、そう認識されてしまった事に恥じ入る思いであります。協議を重ねるべき事案であると確信致しました。

 内戦に対する介入についてはご理解に感謝申し上げます。これについては現段階での判断は難しいところではありますが、貴国の現在までの実績を鑑みても信用に足りうると判断しておりますし、特段の問題は生じ得ないでしょう。

 私としても総統閣下と外務首席次官閣下のレゴリス帝国が誇る二人の才媛とお話していると緊張してしまいます。しかし、こういう議論を深めることで、お互いの主義主張に隔たりはあるにせよ、相互理解の一つの切っ掛けになりますし、お互いの立場を知ることは大切なことです。私としてもとても良い勉学の機会に恵まれました。

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/8/3 22:52 | 最終変更
レゴリス帝国  一人前   投稿数: 84

アプリル・ヴォルケンアンザムルング総統
「帝国の立場をご理解頂き感謝申し上げますわ。また見解の一致が得られた事を嬉しく思います。

  先進国が持つ強大な力の運用についてですが、これはオルランディ閣下と同意見ですわ。"尊き身分には道徳上の義務が生じる"という言葉は先進国全てに適応されるべきでしょう。しかしながら、かつて先進国でもその強大な力を誤って使い、自らの身を滅ぼした国家が複数国ありましたわ。我が国もそうですが、そのような誤った使い方をせず、適正かつ公正の正義の元に行使しフリューゲルの平和と安定に寄与したいものです。

  燃料問題について、私の発言に不快感を感じたのであれば謝罪致します。オルランディ閣下が指摘された通り、先進国による現状の資源量に見合わない経済膨張政策が行われていたが為に現在の状況が引き起こされた事は確かに事実ではありますわ。
 しかしながら、一部の先進国は先の所謂軽工業ショックを機に国家規模の縮小を断行し、燃料消費を減らそうと試みていたことをお忘れなきようお願い致しますわ。また──亅

マルグリット・スリューフェン外務省外務首席次官
「総統閣下、そろそろ本題の経済協力について話し合われた方が宜しいかと………」

アプリル・ヴォルケンアンザムルング総統
「…そうね。そうしましょうか。スリューフェン外務首席次官、お願いできるかしら?」

マルグリット・スリューフェン外務省外務首席次官
「了解致しました総統閣下。
  貴国では現在経済規模の拡張やインフラの全国的な拡大を目標とした政策を実行されているそうですが、それを成し得るために多額の資金や資源を必要とするでしょう。
  これを我が国として強く支援する為に、借款という形で上限を200兆Vaとした金融支援をする用意がございます。無論国家開発のみならず、財政危機が発生した際など、多額の資金を必要とする事態が発生した際にも金融支援を受ける事が可能です。利子については、全額返済までの期間が10年以内であれば借入額の1%、10年以降の場合は5%、20年以降の場合は10%となる予定です。貴国からの反対の意見が無ければ実施したく思いますが、如何でしょうか?
  また、オルランディ閣下から金融支援以外の有意義な経済協力の提案などは御座いますでしょうか?もし御座いましたら是非とも提案して頂きたく思う次第です。」

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/8/4 22:18
ゲスト    投稿数: 0

【外務委員:イルヴァ・オルランディ】
 申し出に感謝申し上げます。しかしながら、我が国は融資を必要としておりません。他国に拠って立つ時代はすでに過ぎてしまったのですから。しかし、貴国のご温情に甘え、万が一我が国が財政危機に陥った折、その融資を頂ければと思います。

 経済協力にあたって、両国が共有し得るのは技術面、及び査証面ではないでしょうか。技術交換によって我が国の技術力の上昇は勿論、我が国は今後軍備を整えるつもりでもいますので、貴国が輸出を検討していると噂の兵器についても前向きに検討させていただきたいところであります。
 査証面では民間人の移動を容易にするため両国が協力する必要があると考えます。
 
 最重要は、矢張り両国は価値観を共有し得るのだと、そういった事を発信していくことこそが、経済全体にも好影響を与えるものと考えております。平和こそが第一でありましょう。

 

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