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エルツ通信 エルツ帝国政府公認の新聞社。帝都内の帝国本局と辺境部の連邦支局がある | ||
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3月 14 (土曜日) 2015 | ||
【帝室】皇帝陛下御帰還なされる おまけつき | 18:51 | |
581年7月 エルツに皇帝陛下が帰還なされた。ラインハルト・エル・エルヴァシウス陛下は、エルツの偉大なる王レーフェン陛下の孫でありエルツ皇帝の正統なる後継者である。 ラインハルト陛下はエルツ中部の都市ブレダにて、帰国演説を行われた。集まった聴衆は2万人を超すと言われ未だにある皇帝人気を感じさせられた。 演説によると「現共和政府は勅令を持って帝国を解体した。しかし勅印は40年前からエルヴァシウス家の下にある。一度もそこを離れたことはない。ゆえに共和政府は勅印もなしに帝国を解体し、ありもしない権限で正当な王を国内に入れず、共和国を作った。このような反逆行為は許されるものではない。」 とのことで演説終了後になんと共和政府が持っているとされた勅印を観衆の前に見せた。皇帝陛下の言っていること、そしてこの勅印が本物であるならば共和国政府の行なった30年前の共和国以降の勅令は偽物であったということになる。 共和国政府はこれに対し「テロリストの言動に耳を貸す気はない。」としているが、本日ラインハルト陛下の演説が終了して2時間後に国内全域で戒厳令が発令され、きな臭い雰囲気が生まれている。 また議会は皇帝陛下支持派と共和国支持派でわかれており、皇帝支持派の多い貴族院では共和国議会に皇帝陛下を召喚し、事実確認を取るべきだという意見も出ている。 それに対し共和国支持派はテロリストを国家の中枢へ呼ぶのかと反発を深めている。 大統領府はこの問題に対し「大統領はこの問題を非常に憂いておられ、詳細を調査するべきだとされている」と答えた。 エルツ国内では30年前の急すぎる共和制移行を不信がる人も多く、今回の件について皇帝支持を表明する国民も多い。 しかし情報が少なすぎるので詳細が分かり次第追って伝えます。 いも臭い展開が好きな人向けのオマケ 「共和主義者どもめは我々をテロリスト呼ばわりするか」 「あり得ない話だ。30年前我々を武力で追いやり、反逆者として追放したのはどいつらだったのか」 「幼いノルベルト殿下はそれに反論することもできず、共和主義者に操られている」 「可哀想な事だ。何としてもあの薄汚いコソ泥どもからノルベルト殿下を助け出し、今再び王族による国家の統治を取り戻さねば」 「ブルジョアどもの政治は誰も責任を取らない。それなのに一丁前に批判だけはうまいと来た。見てみろこの国を、北部の都市は豊かだが、南部の農村地帯は貧しい。こんなこと許せるものか」 「その通りだ。奴らが何を言おうと結局己の私腹を肥やそうとするだけ。統治者にはエルツ国民7000万に対して責任をおえる人物がならねば」 「私もお前たちと考えは同じだ。これ以上民を苦しめることはできない。再びエルツに光を取り戻そうぞ」 「「おお!」」 「そううまくいくといいですがのう」 「どうしたのだ、バイルシュミット将軍」 「諸外国はエルツについて知りませぬ。特に新興国ほどこれには付いて行けませぬまい」 「そんな時は、諸国を回って説明するだけだ。今までと変わらないさ」 「そうでしたな、陛下は今までも諸国を回っておられました。その努力きっと報われるでしょう」 「そうだといいんだがな。なんせツェーリングは手ごわいぞ」 「弱音を言いなさるな、皇帝陛下。皆はそれでもあなた様についていこうとしているのです」 「まあ、任せておけ。裏切り者には死あるのみだ。父ウィレム、祖父レーフェンの恨み、ツェーリングの裏切り者野郎に思い知らせてやる」 「まずはベルサリウス公爵の下へ行きましょう。彼ならば我々に協力してくださるはずです。」 | ||
【軍事】エルツ・レゴリス合同軍事演習行なわれる 他 | 00:07 | |
581年5月下旬 エルツ共和国軍とレゴリス帝国軍による合同軍事演習が行われたようだ。 演習は二つに分けて行なわれた。 一つ目は机上(コンピューター)演習「ゴーマイウェー」。二つ目は実弾演習「アルカディア」。 想定はテロ支援国家による国土へのミサイル飽和攻撃があった場合に それを防衛し、逆に反攻作戦に出るというシチュエーションのようだ。 【政治】ヴェールヌイ社会主義共和国と国交開設 共和国政府は先月ヴェールヌイ社会主義共和国とクシミニャール侯国を介した貿易をきっかけとして、国交を結んだ。 しかしヴェールヌイは社会主義国家であり、国内からは過激思想の多い社会主義国家との国交締結を快く思わないものも多い。 政府は「ヴェールヌイはいい社会主義。レゲロが悪かった社会主義」と訳の分からない説明を行っており、これまでの政府の外交での失敗からこの説明不足に対する不満は大きい。 【国際】エーラーン皇族殺される 【国際】ビルケンシュトック大統領、アルドラド皇帝に即位 エルツ通信共和国本局 エルツ国内 深夜 一隻の小舟が岸辺に到着する。 数人の男たちがそれに近づき中から現れた数人の男性を迎え入れた。 「お待ちしておりました。われらが主」 1人の男が船から降りてきた中央の男性に声をかける 「父の代からだいぶ待たせてしまったな。すまない」 「陛下、我々の忠誠心は変わらぬままですが、あなた様が来るまでにここもだいぶ変わってしまいました。」 「共和主義者どもの悪趣味な建造物群、やはり見るに堪えませんな」 「こんなものでよくエルツが帝政時代に追いついたなどと言えるものだ」 「共和主義の国賊どもめ。陛下をないがしろにしおって」 「王を無くしてこの諸侯連邦が成り立つと思うてか。皇帝陛下がおられて初めてエルツだ」 何やら船から降りてきた男どものスイッチに触れたようで、あふれ出すように愚痴を言い出す。 中央の男性はそんな彼らから距離をとってあたりを見回す。 「ここがエルツか。様々な諸国を回ってきたが、一度も来たことが無いと言っても何か懐かしさを感じる。しかし…寒いな」 「エルツの冬は冷え込みますゆえ、これを羽織り下さい」 「すまない。ではいこうか」 「準備は整っております。さあ我らと共に皇帝陛下」 | ||
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