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エルツ通信  エルツ帝国政府公認の新聞社。帝都内の帝国本局と辺境部の連邦支局がある
1月 20 (水曜日) 2016
【政治】首 相国内統治機構整備 01:16   
633年6月



首相は予てより統治上の懸念であった、官僚による縦社会撤廃のための第一案を投じた。

帝国内の各機関が、相互に情報交換が可能になるよう、内政府を全ての統治機構の統合機関として上位に位置させ、各機関の連携を行わせるようにした。

これによって統治機構は、外務府と内務府の二大機構に集約する。



首相「レゴリス政府の言う通りなのだ。我々はこの事件を英雄譚としてではなく、悲劇として受け止めるべきなのだ。勇気ある国家の志士が、我ら政府の怠慢で命を落とすなどとあってはならない。帝国の国防のため衛星を始めとした全軍事機構にもっと予算を!彼らのような悲しい犠牲者をもう出さないために。我々が一丸となって国家を守っていこうではないか。エルツ帝国万歳!」



首相は同時に、殉職されたレゴリス軍人を含む軍人一同へ黙祷を行った。

我らが首相は、今までの首相たちに負けない、熱血さとひたむきさ、そして何よりリーダーシップを持った首相である。彼の下に帝国に今再び輝きを取り戻そうではないか。エルツ帝国万歳。皇帝陛下万歳。



【国際】国際問題に対して

ウェールリズセ共和国が、ガトーヴィチ王国やストリーダ王国を非難していることについて。



首相「事態の詳細もままならない中での、経済制裁が稚拙すぎるという考えには一理ある。独裁国家という情報統制がなされた国家に対し、正確な情報を得ることは難しい、ゆえに外からの情報だけでは内情も十分に理解せぬまま火に油を塗ってしまうことがある。軍事力を背景とした恫喝で、多国に対する外交的解決の可能性を皆無にさせるのがその最たる例だ。クィーンズ連邦が言ったように、情報統制が行われた国家から発信される情報を完全に信じ切ることは怠慢であり、いかな国家機関であれどそれが正確である保証はない。だからこそ正確な情報を手に入れ、正常な判断ができるまでは、相手国に対し制裁といった威圧行為をするべきではない。それは無用な対立の危機を生むだけでなく、紛争の原因になりうるので避けるべきで、まさに擁護のしようがない」



との言葉を発せられながらも



首相「ストリーダ政府はガトーヴィチ政府の要請を受けてから、1か月以上の熟考を行っており、なおかつ過去のイタリンにおける事件を最も近くで見ていた当事者ということを考慮するならば、その動きは致し方ないものである。また経済制裁は行いつつも外相が平和的解決を求めていることを鑑みると、同国政府はアメとムチを用いていたということが分かる。またベルサリエーレ政府は説明以外のすべての要求を拒否しており、クィーンズからの他国調査団派遣に対し権威主義国家の提案は受け入れられない等と、賛成とは見られづらい反応をしていることから、調査を積極的に受け入れているとはいいがたい。調査を行うにも1月以上経過しており、虐殺の実態が残っているなどということは不可解に過ぎず、(もし虐殺が起きていたとしても)隠ぺいにより証拠が消え去っている可能性が強い。この事態からいち早く行動したのは、ストリーダ政府の言うように相当な覚悟をもってしての決断であり、言い換えれば不本意であるが仕方なかったともと言える。」



とストリーダ政府の対応を擁護された。それでも終わりには両国の首脳に対して、



首相「私がもしこういった場合にどう行動するかは、明言できないが、どちらの政府も、国家を導くものとして決断を行っているのであり、非難することは出来ない。」



と締められた。そのうえで、ノホヘレコ政府が派遣した調査隊に対し



首相「今世界中の誰もが、彼の調査隊の結果を求めている。真相解明のため彼らには頑張ってもらいたい。」



と答えられた。



【社会】国内のスラブ系民族、大スラーブ主義を非難。

ナミュルのシュヴァルツェンベルク公爵やワロニアのエステルハージ公爵らが直々に国内のスラブ系の人々へ自制を訴えた。

公爵曰く「我々がスラブ人であるとともにエルツ人である。我々は二つの民族に誇りを持っており、どちらかを捨てることは、イシュトヴァーン1世に誓ってありえない。リキィーシャ尊厳王のより賜りし、この大恩捨てるは恥と思え。」

とのこと。同じ式典会場にいた、スラブ系学生ボフミール・コラーチェク氏が、公爵らの言葉に応え「若者だからと馬鹿にされては困る。いかな若者であろうと、レフォルヴェ1世の志を違えることなく、ルキーシャ偉大王の尊さを忘れることはない。我々の心はいつも帝国とともにある、我々はスラブ人でありながらエルツ人である。それ以上でもそれ以外でもない。エルツ帝国万歳」というと会場内から拍手の声が上がり、その場にいた他のスラブ人たちも賛同し、会場内は帝国国歌そして皇帝賛歌の大合唱が響き渡った。



エルツ人は、皇帝陛下の下みな平等にエルツ人である。帝国臣民これ国家を忘れて分かれる事なかれ。ああエルツ帝国、永遠にして分かつことのできない国家よ。エルツ帝国万歳。

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