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エルツ通信  エルツ帝国政府公認の新聞社。帝都内の帝国本局と辺境部の連邦支局がある
3月 31 (月曜日) 2014
【社会】建国5周年記念式典開催 他 18:03   
522年10月初旬



エルツ帝国連邦建国5周年記念式典が行われた。

今年の式典には4年前よりも多い約9か国から代表者が出席された。

一日目の夕方には外国からの出席者一同とエルツの要人を交えた晩餐会が行われ、陛下や政府官僚と出席者の皆様との間で親睦を深められた様子である。

陛下は式典の一節で4年前と同じ方が出席されている国もあり、昔を懐かしく思うとともに、新たにエルツと国交を結ばれた関係各国の皆様に、この場で挨拶出来ることをうれしく思い、これからの両国の繁栄を共に長うものである。とおっしゃられ、新たな国際社会の形成に意欲的である姿を見せられた。また、4年前と人は変わっておらずとも立場が変わっておられる方も多く、国際社会が日々変わっていくものだとも言及され、今この時が大きな変化を及ぼす時だと認識したうえでこの平和な時代が長続きすることを切に願うとおっしゃられた。

真に陛下は心優しいお方である。



晩餐会の後も様々な場面で出席者の方と陛下の触れ合う場面もあり、そのたびに陛下は楽しそうに笑っておられた。

特にエーラーンの新教皇聖下とは4年前のことで話が合い、二人の立ち位置は変わっていても仲は変わっていないことをしみじみと記者に思い知らせた。



国民の反応も変わっておらず、レゴリスのヴァルター総統。エーラーンの教皇聖下へサインを求める長蛇の列が今回もできていた。

今後式典で関係各国を呼ぶときはその所にも気を使う必要があるかもしれない。



6日目の式典の終わり時の宰相の発言を切り取る。



「大幹帝国に国民を代表して感謝の言葉を伝えたい。貴国の支援のおかげで我が国は立ち直った。国交を結んでいない我が国を救ってくださったこと。まことに感謝する」



エルツは国内基盤が弱く、災害のたびに国政が傾くことで有名だ。

そのたびに先進各国から膨大なそれはもう数えきれない支援をいただいた。

彼らのおかげで今日のエルツはある。当紙も国民を代表して関係各国に感謝の意を伝えたい。



式典の終わりは4年前と同じように、広場内にあるスクリーンに映像が映し出された。



今年は 「建国記念碑」 と大きな文字がスクリーン上に浮かび上がり、宰相によってエルツ帝国連邦建国を記念した記念碑がたてられることが伝えられた。



ついでに言うとこの記念碑はエルツの英雄である騎士王「アーサー」の愛剣「エルツカリバー」を模した像である。全長40メートルと大変大きい。



式典に出席された方一覧

○ドクツ第三帝国・・・ティアナ・レーヴェ総統閣下。テオドール・シュルフ外務大臣様

○ストリーダ王国・・・レベッカ・エッカーマン首相様。エマ・ブレンケ外務大臣様

○エーラーン教皇国・・・ゾロアスター2世教皇聖下。イーゼンスティン教皇騎士団長様

○大幹帝国・・・鄭会昌総理様

○ガトーヴィチ帝国・・・サブライエフ外政大臣様

○アルドラド帝国・・・マルクス帝様

○レゴリス帝国・・・ヴァルター・ディットリヒ総統閣下。シェリー・ベレスフォード外務大臣様

○東亜連邦・・・リュウ・ハオラン総統閣下

○イタリン共和帝国・・・ユーリ・ユリウス大統領様



【帝室】ガトーヴィチ君帝崩御

ガトーヴィチの君帝陛下が8月9日崩御された。御大葬は9月22日に行われる



【帝室】オストマルク帝国、女帝退位

エリーザベト女帝が退位された。先帝ヨーゼフ陛下が皇位を継承される模様。





【文学】エルツ建国史発刊決定

エルツ帝国連邦建国5周年を記念して、短期ではあるがエルツの歴史をつづったエルツ建国史が本誌上で連載されることが決定した。

執筆を担当するのはエルツ通信連邦支局の名物記者である、アンネリーゼ・ホルバリン女氏である。





--------------今日の標語--------------------



今回は編集語記とさせてもらう。



成蘭連邦王国が鎖国を解き、わがエルツとも国交を結ばれた。

その他の地域でも鎖国をしていた各国などが復活するとのうわさも出て、ほのかに国際社会が活発になっている。

こういう時こそ時代の流れに取り残されずに波に乗っていく必要があると思われる

エルツにはしっかり波に乗れるのか、ただ乗るとしても泥船だけは勘弁していただきたい



                       エルツ通信連邦支局
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