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山王新聞  石動民間紙最大手。民意に根差した報道を心がけます。
9月 25 (金曜日) 2015
【特集】経済破綻。戦犯は誰か。 19:23   
 昨今帝国は燃料・食糧供給及び財政に於ける破綻をきたし、遂に613年5月には燃料が欠乏するに至り、指数101を誇る社会保障は71まで引き下げられた。これを受け我が国は成蘭・タヂカラオ・レゴリス・ストリーダなどから経済支援を受けたが、依然として財政状況は改善されず、刻々と資金が浪費されている。ここに614年1月、立法会議評定院は緊急に経済諮問委員会を招集したところ、6期ごとの決済が8兆4630億Vaの赤字であった事が判明した。これらの原因として一色大蔵卿は大和寧帝国凋落による著しい商品不足に伴い、大和寧帝国への送金・輸出は変更せず諸外国からの商品輸入を増加させた事による輸入高の増大、また大和寧帝国凋落による燃料・食糧輸入体制の破綻を挙げた。

 市民の間では滿子将軍の治世を批判する声も高いが、経済政治評論家の宮沢哲也氏はそうした評価は真っ当ではないとしている。「和寧帝国の凋落は晶子将軍の治世から既に始まっていました。これは明らかに晶子将軍政権の見通しの甘さと危機感の欠如がもたらした問題であり、そのツケを払わされている滿子将軍にこの責任を押し付けるのは酷でしょう」

 一方で市民や武家の間では、依然として対和寧支援を行っている政権への批判の声も高い。現在我が国は大和寧帝国へ銀3万7000トン・資金9兆5000億Vaを定期輸送しているが、これに対する適正な対価である39兆1000億Va分の対価は現状支払われているとは言い難い。すでに同国では北方のウラン鉱山が崩壊しており、燃料・食糧不足が頻発している。このため我が国は幾度となく食料・燃料の無償支援を送付しているが、この物資も同国が処理している定期輸送により我が国に送り返されていしまうという。支援反対派の急先鋒である土岐康之統合参謀総長は、「いくら友邦といえど破綻を来しているのは我が国も同じだ。これ以上同国に貴重な資源を送り、無為に送金を続けていれば今度は我が国が荒廃してしまうだろう」と語る。

 そして遂に評定院に於いて土岐統参総長を中心とする支援反対派は、滿子将軍の腹心たる細川之子管領の弾劾を発議した。立法会議に於いて評定院にのみ権限が与えられている管領弾劾発議が実施されるのは今回が初めてだった。滿子将軍はじめ今川・赤松など親将軍家・保守派諸家の宿将達は反対票を投じたものの、土岐統参総長を中心とする斯波・山名・渋川などの反細川派諸家の賛成票には勝らず、45票中賛成20、反対16、棄権9により細川之子管領の弾劾が可決。滿子将軍により泣く泣く罷免が申し渡される結果となった。新管領は未だ未定である。

 ここに本紙は、細川之子元管領に対する独占取材に成功した。以下はその内容である。





細川之子元管領。やや自暴自棄になっているのか、本社記者の取材にも笑顔で対応してくれた。







―この度は取材をお受けいただき誠に有難うございます。本日はよろしくお願いします。

「こちらこそ宜しく。」

―単刀直入にお聞きします。閣下は弾劾決議により罷免に追いやられた原因を如何にお考えでしょう。

「土岐統参総長や山名司法卿、斯波厚生卿など私に良い感情を持っていない武家は沢山いるもの。今回の件は彼らが私を罷免に追いやる好機だったみたいね」

―閣下の反対派の人々は対和寧支援中止・対和寧取引停止で意見が一致していると聞きます。つまり閣下はこれらに反対という訳で?

「いくら我が国が困窮していると言っても、みすみす友邦を見捨てる事は出来ないわ。きっと将軍殿下も同じ考えよ。彼らは恐らく和寧を見限る事で和寧へ輸出していた銀を他国により高値で売りつけたいんでしょう。でも残念ながらこれは財政復興の道筋としては一番の近道だわ。対和寧取引のうち送金だけでも停止すれば、我が国の赤字決済は一挙に解決するし…」

―市井でも、対和寧取引打ち切るべしという声が支配的な様ですね。反和寧デモも幾度か起こっていますし。

「第三帝政初頭なら考えられない話だわ。今から91年前まで私たち石動人は和寧に暮らし、和寧に護られていたのよ。36年前に終結した南北動乱にしても、当時の大幹帝国の参戦がなければ私たち北朝は南朝にここまで優位に立つことは出来なかったかもしれないわ」

―南北朝時代には旧大幹からの支援や無利子融資もありましたね。

「ここで取引停止や送金停止でもしようものなら、石動は恩知らずも良いところじゃ無いかしら?」

―しかし閣下が罷免された今ではそうなる可能性が強いと…。

「でしょうね…。管領の任命は将軍に権のあることだけど、私のように将軍殿下に近しい人を管領に付けても元の木阿弥でしょうし、評定院諸家の内々の競技で次の管領候補が決まるんでしょう」

―こうしてみると前将軍晶子様が制度化させた立法会議が仇となっている様にも見受けられますね。

「大きな国難に直面して、一丸となって将軍に仕えるべき武家達の心が一つになっていないのよ。評定院のあるべき姿ではないわ」

―なるほど。本日は貴重なお話をありがとうございました。ちなみに閣下は、今後はどのように過ごされるのですか?

「こうみえても軍人だし、できることなら統参本部に戻りたいけど…統参総長があの人じゃね…。大方地方で部隊指揮でもしていると思うわ(苦笑)」

―なるほど、有難うございました。どうかご健勝で。

「ありがとう。では」

(614年3月4日、細川元管領自宅にて)



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