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サ・フェ通信社  タヂカラオ国の主力報道機関。民間経営です。
同国に関わる内外のニュースを報道します。
9月 03 (金曜日) 2010
タヂカラオ通信・フリューゲル 第13号 23:41  aokingyo2 
※サ・フェ通信社はタヂカラオ国内に本拠地を置く民間企業です※



=国内=

・観測衛星の打ち上げ失敗

 304年6月に打ち上げられた初の国産ロケット「S-1C-01」は無事成功を収め、気象衛星「パンジー1号」は無事軌道に乗った。しかし、306年1月に打ち上げられた「S1C-02」は打ち上げ45秒後にエンジントラブルが発生、安全のために自爆処理され、搭載されていた観測衛星もろとも海の藻屑となった。度重なる地震に悩まされていた国内関係者の失望の声は大きく、この事態に際し、エアリアルMC社は独自に宇宙事業への助成を行う旨の発表を行っている。



=国外=

・ノルスモール連邦関連

 ハイネセル連邦の樹立から始まった、ノルスモール地域三度目の内戦は、ノイエクルス、天鶴、マグザム3カ国の介入を招き、ノルスモール地域は荒地と化している。ミサイル防衛網が不完全であったノルスモール地域はノイエクルス軍と天鶴軍の猛爆撃にさらされ、まともな反撃もままならなかった様子である。軍事的な勝敗は既に決しているが、ノルスモールよりの降伏の意思は未だ示されていない。

 ノイエクルス連邦は今回の事態に際し、「ノルスモール地方問題の解決に向けた国際会議」を招集、オブザーバーを含めて7カ国がこれに参加することとなった。ノイエクルス連邦の参加要請を受けたタヂカラオ政府は、会議がノイエクルスの主観視点で開催されることを指摘、自国参加の是非を問うたが、これを否定する発表は無かったことからオブザーバーとして参加することとなった。現在も会議は継続中であるが、結論が出ないうちに参加国の天鶴帝国がノルスモールに降伏を要請するなど、未だ会議の意義自体が危ぶまれている。



・政府特使、ユーフォリア帝国を訪問

 306年3月上旬、タヂカラオ外務局局長トマス・F・ファリム氏がユーフォリア帝国を訪問、帝国外務担当者と会談を設けた。タヂカラオ政府はユーフォリア帝国先帝セネト1世への医師団派遣以来、ユーフォリア帝国と友好的関係を結んできたが、先方の、マグザム共和国の主導するFERUへの加盟により文化的にも経済的にも交流が途絶えがちであった。先頃、FERUの機能不全からユーフォリア帝国がFERUを脱退したことを受け、タヂカラオ政府は特使としてファリム局長を派遣、一度は断念されていたユーフォリア帝国との更なる友好関係の構築を申し出た。政府の発表では一層の経済的協力、文化面での交流など大筋で合意したとのこと。両国の関係が混迷する世界情勢の中で、平和と安定の礎となることが期待される。



・北大路国滅亡、マグナム地方政府滅亡

 305年12月、北大路国は国際政治の舞台よりその姿を消した。FERUの主軸国の一つとして外交面で活躍を見せていた北大路国であったが、数年来行政が停止しておりその存続が危ぶまれていた。一部では軍事演習場問題等、度重なる外交的失策で国民の信頼を失ったのでは。等との憶測も聞かれるが真相は闇の中である。

 また、306年7月にはマグザム共和国領のマグナム地域が行政能力を消失、滅亡しているが、この件についてマグザム本国よりの発表は今のところ無い。





コラム 各国旅行期 季刊フリューゲル紀行 (リ・サルタナ社発行)より



(第七回)ソ・ラド・ツ・レゲーレン公国

276年2月に建国されたソ・ラド・ツ・レゲーレン公国は、建国までにかなり複雑な事情を秘めている。が、本誌は歴史雑誌では無いのでここでは省略する。興味のある方は国際公文書館を訪れてみると良いだろう。建国当初より外国からの融資を積極的に受け付けるなどかなりのやり手だが、国内派閥の対立によって契約を反故にするなど、内情が不透明なところも多い。相手が相手であれば宣戦布告されていただろうと筆者は思ったものだ。

(経済的)先進国としては珍しい権威主義国家でありザムスタルク大公による独裁国家である。経済的にもウラン鉱を持たない数少ない国家であり、鉱物資源の輸出と観光によって莫大な収益を上げている、巨大商業国家と言えよう。国旗にはネコに良く似た生物が描かれているが、識者の間ではこれは伝説上の生物「ツチノコ」であるとの説が有力である。筆者はネコだと思うのだが・・・。

国土は極めて人工的で巨大な三角形五つから構成されており、これは一部の地図マニアから痛く不評である。沿岸には政府主導で所狭しと観光地が形成されており、公国に莫大な収益をもたらしている。砂浜が整備されている場所も多く、海水浴にも適しているがここで筆者の見解を述べておこう。

まず、沿岸部は極めて治安が悪い。商品の生産と売却に依存しない収入源を求めた公国政府の方針は大枠で成功し、国際的な観光地ブームを生み出したのは確かに事実だが、彼の国のそれはあまりにも極端過ぎた。全人口の20%を軽く越す巨大な外国人人口は沿岸部という立地もあいまって犯罪組織の蔓延に拍車をかけた。そして都市設計上の不備で観光地で頻発する火災のしわ寄せを受けるのは外国人である。

極めつけはその経済構造だ。筆者が彼の国の友人を訪れたとき、商社に勤める彼はなんと1週間、仕事をせずにずっと釣りをしていたのだ!彼いわく、外国の商品が入ってきても大体1週間で捌き終わるのでまた2ヶ月後に商品が入ってくるまで仕事が無いのだそうだ(勤勉な人間にとっては狂気の沙汰である)。彼のような余裕のある人々と年中働きづめの観光業従事者に意識差が生じ、対立が生まれるのは当然といえよう。視点を変えてみれば、マーケットに商品が並ぶのは1週間かそこらであとは家庭に備蓄した物資が減っていくだけである。これが市民にとって如何な不安か。超重福祉政策の公国において国民からの不満の声が聞かれるのは、これが原因であろう。

旅行価格はリーズナブルだが、銃弾と火災の危険があることを特記しておこう。参考までに、カフェで政府の悪口を言ってもめったに逮捕はされないらしい。秘密警察があまりいないのか、警察の眼が観光地にまで及んでいないのかは謎である。





フリューゲル暦306年8月18日発行
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