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サ・フェ通信社  タヂカラオ国の主力報道機関。民間経営です。
同国に関わる内外のニュースを報道します。
9月 03 (金曜日) 2010
タヂカラオ通信・フリューゲル 第13号 23:41  aokingyo2 
※サ・フェ通信社はタヂカラオ国内に本拠地を置く民間企業です※



=国内=

・観測衛星の打ち上げ失敗

 304年6月に打ち上げられた初の国産ロケット「S-1C-01」は無事成功を収め、気象衛星「パンジー1号」は無事軌道に乗った。しかし、306年1月に打ち上げられた「S1C-02」は打ち上げ45秒後にエンジントラブルが発生、安全のために自爆処理され、搭載されていた観測衛星もろとも海の藻屑となった。度重なる地震に悩まされていた国内関係者の失望の声は大きく、この事態に際し、エアリアルMC社は独自に宇宙事業への助成を行う旨の発表を行っている。



=国外=

・ノルスモール連邦関連

 ハイネセル連邦の樹立から始まった、ノルスモール地域三度目の内戦は、ノイエクルス、天鶴、マグザム3カ国の介入を招き、ノルスモール地域は荒地と化している。ミサイル防衛網が不完全であったノルスモール地域はノイエクルス軍と天鶴軍の猛爆撃にさらされ、まともな反撃もままならなかった様子である。軍事的な勝敗は既に決しているが、ノルスモールよりの降伏の意思は未だ示されていない。

 ノイエクルス連邦は今回の事態に際し、「ノルスモール地方問題の解決に向けた国際会議」を招集、オブザーバーを含めて7カ国がこれに参加することとなった。ノイエクルス連邦の参加要請を受けたタヂカラオ政府は、会議がノイエクルスの主観視点で開催されることを指摘、自国参加の是非を問うたが、これを否定する発表は無かったことからオブザーバーとして参加することとなった。現在も会議は継続中であるが、結論が出ないうちに参加国の天鶴帝国がノルスモールに降伏を要請するなど、未だ会議の意義自体が危ぶまれている。



・政府特使、ユーフォリア帝国を訪問

 306年3月上旬、タヂカラオ外務局局長トマス・F・ファリム氏がユーフォリア帝国を訪問、帝国外務担当者と会談を設けた。タヂカラオ政府はユーフォリア帝国先帝セネト1世への医師団派遣以来、ユーフォリア帝国と友好的関係を結んできたが、先方の、マグザム共和国の主導するFERUへの加盟により文化的にも経済的にも交流が途絶えがちであった。先頃、FERUの機能不全からユーフォリア帝国がFERUを脱退したことを受け、タヂカラオ政府は特使としてファリム局長を派遣、一度は断念されていたユーフォリア帝国との更なる友好関係の構築を申し出た。政府の発表では一層の経済的協力、文化面での交流など大筋で合意したとのこと。両国の関係が混迷する世界情勢の中で、平和と安定の礎となることが期待される。



・北大路国滅亡、マグナム地方政府滅亡

 305年12月、北大路国は国際政治の舞台よりその姿を消した。FERUの主軸国の一つとして外交面で活躍を見せていた北大路国であったが、数年来行政が停止しておりその存続が危ぶまれていた。一部では軍事演習場問題等、度重なる外交的失策で国民の信頼を失ったのでは。等との憶測も聞かれるが真相は闇の中である。

 また、306年7月にはマグザム共和国領のマグナム地域が行政能力を消失、滅亡しているが、この件についてマグザム本国よりの発表は今のところ無い。





コラム 各国旅行期 季刊フリューゲル紀行 (リ・サルタナ社発行)より



(第七回)ソ・ラド・ツ・レゲーレン公国

276年2月に建国されたソ・ラド・ツ・レゲーレン公国は、建国までにかなり複雑な事情を秘めている。が、本誌は歴史雑誌では無いのでここでは省略する。興味のある方は国際公文書館を訪れてみると良いだろう。建国当初より外国からの融資を積極的に受け付けるなどかなりのやり手だが、国内派閥の対立によって契約を反故にするなど、内情が不透明なところも多い。相手が相手であれば宣戦布告されていただろうと筆者は思ったものだ。

(経済的)先進国としては珍しい権威主義国家でありザムスタルク大公による独裁国家である。経済的にもウラン鉱を持たない数少ない国家であり、鉱物資源の輸出と観光によって莫大な収益を上げている、巨大商業国家と言えよう。国旗にはネコに良く似た生物が描かれているが、識者の間ではこれは伝説上の生物「ツチノコ」であるとの説が有力である。筆者はネコだと思うのだが・・・。

国土は極めて人工的で巨大な三角形五つから構成されており、これは一部の地図マニアから痛く不評である。沿岸には政府主導で所狭しと観光地が形成されており、公国に莫大な収益をもたらしている。砂浜が整備されている場所も多く、海水浴にも適しているがここで筆者の見解を述べておこう。

まず、沿岸部は極めて治安が悪い。商品の生産と売却に依存しない収入源を求めた公国政府の方針は大枠で成功し、国際的な観光地ブームを生み出したのは確かに事実だが、彼の国のそれはあまりにも極端過ぎた。全人口の20%を軽く越す巨大な外国人人口は沿岸部という立地もあいまって犯罪組織の蔓延に拍車をかけた。そして都市設計上の不備で観光地で頻発する火災のしわ寄せを受けるのは外国人である。

極めつけはその経済構造だ。筆者が彼の国の友人を訪れたとき、商社に勤める彼はなんと1週間、仕事をせずにずっと釣りをしていたのだ!彼いわく、外国の商品が入ってきても大体1週間で捌き終わるのでまた2ヶ月後に商品が入ってくるまで仕事が無いのだそうだ(勤勉な人間にとっては狂気の沙汰である)。彼のような余裕のある人々と年中働きづめの観光業従事者に意識差が生じ、対立が生まれるのは当然といえよう。視点を変えてみれば、マーケットに商品が並ぶのは1週間かそこらであとは家庭に備蓄した物資が減っていくだけである。これが市民にとって如何な不安か。超重福祉政策の公国において国民からの不満の声が聞かれるのは、これが原因であろう。

旅行価格はリーズナブルだが、銃弾と火災の危険があることを特記しておこう。参考までに、カフェで政府の悪口を言ってもめったに逮捕はされないらしい。秘密警察があまりいないのか、警察の眼が観光地にまで及んでいないのかは謎である。





フリューゲル暦306年8月18日発行
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8月 22 (日曜日) 2010
タヂカラオ通信・フリューゲル 第12号 00:19  aokingyo2 
※サ・フェ通信社はタヂカラオ国内に本拠地を置く民間企業です※



=国内=

・宇宙センター稼動開始

 ニューウィンディアから北の方角に位置するカティラ島に建設が進められていた宇宙センターが稼動を開始し、報道陣に公開された。科学技術局の発表によると現在完成している第一発射台の西側に、第二発射台の建設を予定しているとのことだが、島の面積を考えると宇宙センターとしてはいかにも手狭であり、いずれ別の場所に宇宙関連施設が増設されるとの見方が強い。気象部は近日中に衛星の打ち上げを行う予定とのこと。



=国外=

・混乱が続くノルスモール連邦、ノイエクルス連邦の介入

 先の内戦以降、意図不明な行動が続くノルスモール政府であったが、ここに来て事態は混迷の度を増している。レゴリスとの融和を図るノルスモール政府は、ユーフォリア帝国に対して「一時的なの国交停止」を提案した。このような妥協案でレゴリス側が納得するのかもそもそも疑問であるが、内乱鎮圧に協力した同盟国に対して、国交停止を提案するという行為はおよそ理解し難いものと言えよう。当然の如くこの提案はユーフォリア側に跳ね除けられ、その後の交渉の行方は不明である。

 他方で、ノイエクルス連邦はノルスモール連邦からの銀資源輸出停止によって損害を蒙ったことを理由として、「連邦政府は貴国が2ヶ月(6ターン)以内に治安を回復しない場合領域の直接安定化に乗り出すことを決定した」との通告を行った。文書の内容からこれは最後通牒と見て間違いないだろう。これに対してノルスモール政府側は資源の賠償を行う旨の回答を行っていることが確認された。

 ノイエクルス側の言い分である南瓜共和国への銀輸送停止は事実であるようだが、銀の輸出適正化の平和的要求を行わず、一足飛びに実力行使を通告する手法は極めて短絡的であると言えよう。また、ノルスモールからの銀輸出が止まっており、かつ同国の商品在庫が豊富な304年6月現在も南瓜共和国からのノルスモールへの不要な商品輸出は継続されており、ノルスモール責任の経済的損失を指摘する割りにはノイエクルス側の貿易体制が極めて不自然である。にも関わらずノルスモールへの宣戦布告論が南瓜共和国選出議員によって推進されていることから、発端はノルスモールとしてもノイエクルス側の損害過剰演出であるとの指摘も聞かれる。

 ノルスモール動乱に際しては、FERUを無視した派兵提案、内戦終結後のレゴリス帰還要求など、一貫してノルスモールへの影響力拡大を目指していると見られるノイエクルス連邦に対しては「理性的な先進国に見合わぬ行動、経済圏拡大の野望に取り付かれた産業界に政府が言い様に踊らされているのではないか」との冷ややかな見方が多い。政府は同盟国が最後通牒を突きつけられた事態に際しても、一向に機能しないG-FERUに対して「国際政治に負の影響しか与えない」と苛立ちを隠せない模様。



・オーレリア合衆国、オーレリア企業複合体に

 オーレリア合衆国における内戦は政府軍の敗北という形で決着を迎え、オーレリア地域は「オーレリア企業複合体」と名乗る組織に実効支配されることとなった(企業複合体、複合企業体のかはっきりしないため、以後「オーレリア企業複合体」で統一する)。オーレリア企業複合体は声明の中で民主主義政治からの脱却と議会の解散を発表しており、同地域での福祉、人権弾圧を心配する声が上がっている。政府は情報収集中として、コメントを控えている。





コラム 各国旅行期 季刊フリューゲル紀行 (リ・サルタナ社発行)より



(第六回)ジュピネ合衆国

タヂカラオ国と同時にフリューゲルに建国された国家のひとつであるジュピネ合衆国は、数年来の経済改革によって4500万人クラスの労働人口を抱える中堅国家にまで成長した。旧惑星時代には自由主義陣営の主要国家の一つとして活発な外交活動を見せていたが、フリューゲルにおいては外国活動が極めて不活発であり、他国との取引もあまり見られない。この外交傾向に関しては、積極的に外交を行わないことで特定勢力から影響を受けることを避けるための安全保障政策であるとの見方が主流だ。当然のごとく中立国である。

国土は計画的に開発された複数の島に分かれ、それぞれの島に生産施設が密集している。ミサイル防衛施設が見受けられないのが特徴の一つだが、今後どうなるのかはよく分からない。北部には巨大な宇宙センターが有るとの噂だが、現在はまともに稼動していないようだ。

南部の島にはお城を模した巨大なアミューズメントパークが有り、連日多くの観光客で賑わっている。筆者は行った事が無いのだが、優先チケットを買わないとひとつの遊戯で二時間待ち、というほどの人気ぶりらしいので事前の情報収集はしっかり行ってから訪れるべきだろう。適当な旅行代理店に騙されないように!筆者のお勧めはジュピネ近海の風物詩ともなっている遊覧船だ。これほどの遊覧船を運航している国は他に例が無く、運用ノウハウも確立していると見えてサービスも充実している。財布を相談の上で各種コースを選べる。船酔いをしない人には是非ともジュピネ観光をお勧めしたい。





フリューゲル暦304年6月20日発行
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8月 14 (土曜日) 2010
タヂカラオ通信・フリューゲル 第11号 23:47  aokingyo2 
※サ・フェ通信社はタヂカラオ国内に本拠地を置く民間企業です※



=国内=

・ファーリア・F・マツリ氏が第4代大統領に就任

 302年1月に行われた大統領選挙において、第3代大統領ジーンの下で副大統領を務めたファーリア・F・マツリ女史が第4代大統領に就任した。ジーン前大統領の政策はタヂカラオに安定した好景気をもたらし高い評価を得ていたが、ジーン氏が出馬を見送ったことで、ジーン氏の推薦を受けたマツリ氏が第4代大統領となった。マツリ大統領は特定の政党に属していないが、ジーン前大統領の経済論の弟子にあたる人物である。



・政府、海軍の拡張を決定。

 近年の技術革新により大規模な機械化部隊を輸送することが可能となったことを受けて、政府は海軍の増強計画を発表した。これによると現在の重コルベット1個艦隊編成から、敵揚陸艦の迎撃を主任務とする汎用フリゲートを加えた3個艦隊編成に拡張するとのこと。新型の標準揚陸艦はステルス性能が高いとされることから既存キャバリエ級コルベットの艦載レーダー強化も合わせて行われる。



=国外=

・ノルスモール連邦、レゴリス亡命政府と交渉

 フリューゲル暦302年9月頃、ノルスモール連邦政府は天鶴帝国のレゴリス亡命政府に対し、旧レゴリス帝國領の全面返還に同意する用意があると通達。この後、幾度かに渡って交渉が行われたことが確認された。ノルスモール側からの提案に対して、亡命政府側からは、内戦前の状態に戻すとの題目を掲げて5項目、加えてG-FERUとFERUからの脱退要求が出された。ノルスモール側はFERUからの脱退に難色を示し、協議は暗礁に乗り上げている模様である。

 内戦直後に亡命政府の非承認を声高に叫んでいたノルスモール政府が突然態度を翻した理由は不明であり、国内では意図が全く掴めないノルスモール政府の行動に困惑の声があがっている。カレリア大学政治経済学部のマチス・A・ウォーカー博士は以下のように意見を述べている。

「今回のノルスモール連邦の動きについて、考えられる可能性は3つ。一つ目は内戦終結直後に見られたノイエクルスの動き。治安の悪化を理由に追い出した敵を呼び戻すのはかなり無茶な話ですが、この時はノルスモール側で拒否していますので、これは可能性としては低いを考えます。二つ目はノルスモール地域の軍需産業界の圧力。周知のように旧レゴリス帝国はノルスモール地域きっての武闘派であり、軍需産業にとっては無くてはならない存在だったと考えられます。内戦自体を誘発したのも彼らであるという側面も否定できません。三つ目はノルスモール政府が理性的な行動もできない程に混乱・腐敗している可能性です。一方で亡命政府側の要求は自ら口にしているように「時計の針を戻す事」という内容で己の責任を完全に放棄した身勝手なものです。またローラント・ツェーザル前大統領暗殺の責任所在を今更になって回避しようとする、武力で地域内各国を制圧しようとしておきながら、ユーフォリア帝国の宣戦布告が無かったなどと何の根拠も無い主張で事故責任を誤魔化そうとするなど虚偽に満ちたものであると言えるでしょう。」

 亡命政府との交渉に際し、ノルスモール政府は内戦終結の功労者であるユーフォリア帝国との事前調整を行った様子も見られず、仮に独断での行動であるとすれば、前後の態度の豹変も合わせて非常識との批判は免れないだろう。



・モルダバイト共和国、滅亡

 かねてより政府の活動が停止していたモルダバイト共和国であったが、フリューゲル暦302年8月政府活動を完全に停止。モルダバイト共和国は消滅した。同国は外交問題から監視団を受け入れての総選挙を控えており、ダヂカラオ政府も監視団の派遣を提案していた。総選挙前には、結果如何によっては再び国際紛争に巻き込まれるのではという不安が高まり、一部地域が恐慌状態に陥っていたとの噂もあったが真偽のほどは定かではない。外務局担当官は「残念としか言いようが無い」とコメントしている。





コラム 各国旅行期 季刊フリューゲル紀行 (リ・サルタナ社発行)より



(第五回)ミッドガルド帝国

ミッドガルド帝国は謎に包まれた国である。外見上立憲君主国家であるが、あまりにも遮断される情報を鑑みると実情は帝国政府による独裁国家であるという意見が大多数だ。筆者の友人で自称国際派の人間がいるのだが、彼が言うには「ミッドガルド人は真面目で仕事はするが、他国で起こっていることに全く興味が無い。多分、自国の政治にもあまり興味が無いんじゃないかな?」だそうである。FERUに加盟したのも、単純に安全保障と商取引のイニシアチブ確保のためだろう。重要案件の時に最低限の意見を述べるだけで他には一切の意見表明が見られない。

人口は6000万を超えており、かなりの経済力を有するがその影響が国際社会に現れることはない。交易権はほぼFERU内である。国土は東西に長い大小2つの島から成る。首都はアーズガルズと言うらしい。

観光地は無い。





フリューゲル暦303年4月18日発行
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8月 08 (日曜日) 2010
タヂカラオ通信・フリューゲル 第10号 00:29  aokingyo2 
※サ・フェ通信社はタヂカラオ国内に本拠地を置く民間企業です※



=国内=

・続く地震災害

 301年11月、ニューウィンディア南東部で発生した地震は直近の2つの地震よりは規模が小さかったものの、マティアラ州のバラスト社工場群が壊滅的な被害を受け、復旧に追われる状況となっている。その被害の大きさから、州は被災工場における防災対策が十分であったかの調査チームを派遣しているが、バラスト側は記者会見で「対策は十分であった。あとは気象局の仕事ではないのか」を不満の声を上げている。



・観光都市開発の開始か

 301年10月、ペルフィア州沿岸地区にかねてから建設が進められていた観光区画がついにオープンした。国内のインフラと労働者教育水準は既に世界レベルに到達していると目されるため、順調な発展が期待される。なお、オープンセレモニーにて「観光都市建設は民間雑誌の影響によるものか?」との質問があがったのに対し、観光部担当者は「ご想像にお任せする」とコメントしている。



=国外=

・レゴリス亡命者、亡命政府設立を宣言。各国の対応など

 ユーフォリア帝国軍の連邦政府側の参戦により、内戦に敗れ去ったレゴリス帝国ガストン・ホルスマン総統は天鶴帝国に亡命、レゴリス帝国亡命政府の樹立を宣言した。301年6月頃には自由経済連合加盟国を中心に、亡命政府をノルスモールの地における正統政権として承認するよう要請した。各国の反応は多種多様であるが、カアルハセヤ帝国が「亡命政府を承認」、ダイエルン帝国が「レゴリス亡命政府を外交主体として承認」、オーレリア合衆国(大使発言)「レゴリス亡命政府を支持」など、自経連加盟国は基本的に亡命政府側を支持するものと思われる。 ブリュノール共和国、ソ・ラド・ツ・レゲーレン公国は明確な承認を避け、大桜帝国、フィターレ共和国は今のところ反応を見せていない模様。 今回のレゴリス亡命政府を樹立宣言を受け、タヂカラオ外務局は記者会見において以下のように発表を行った。

『現在、レゴリス亡命政府を指導しているガストン・ホルスマン総統率いる軍部は「亡命政府をノルスモールの地における正統政権として承認する」ことを各国に要請しているようだが、これは現在のノルスモール地域全域の支配権を主張しているのか、旧レゴリス帝国領域の支配権を主張しているのか曖昧である。仮に前者であるとすればこれは論外であると言わざるを得ないし、後者であるとしてもタヂカラオ政府をしてはこれを支持することはできない。

現在の亡命政府を指導する旧レゴリス帝国指導部(以下、亡命政府指導部)は288年の武装蜂起の際に「軍事政権の設立」と「諸外国へのテロ攻撃」という目的を示しており、タヂカラオ外交部は「新政権がこのような反社会的主義を掲げるのであれば、正当な政府として認めることは難しい」との政府見解を示した。これに対し、現亡命政府指導部は「所期の目的を達成したため、そのような心配は無用である」との旨の伝達を行っている。我が国は他国に機密通信を希望された場合にはそれに合わせるため、外交記録が公開されていなかったが今思えば痛恨のミスであった。

結果的に旧レゴリス帝国は総統指導体制のもとに急速に軍備を増大させ、ノルスモール地域の他三国に襲いかかった。これはノルスモール地域各国のみならず、国際平和と安定を希求する我が国に対しても卑劣な裏切り行為である。また、レゴリス首長国連邦首相マリン・ヒュンカース氏の暗殺に続くノルスモール連邦大統領ローラント・ツェーザル氏の暗殺には、前政権首長を暗殺して混乱を誘うという、残虐で手段を選ばない亡命政府指導部の体質が表れている。信用に値するとは到底判断できない。

結論として、タヂカラオ国政府は現レゴリス帝国亡命政府を外交主体として支持することはできない。

緒戦でノルスモール連邦軍が壊滅したことは連邦側の不手際であるが、我々外務局もレゴリス帝国、すなわち亡命政府指導部の本質を見誤っていたことを、国民にお詫びせねばならない。』

また、自由経済連合諸国が亡命政府を支持していることについては「立場は理解できるが、非常に残念だ」とコメントしている。



・オーレリア合衆国、内戦状態に

 情報が錯綜していて詳しい状況がつかめていないが、オーレリア合衆国が内戦状態に陥っている模様だ。最新の報道では「謎の武装勢力はAC警備部門の兵士と判明」とあり、企業グループが国家の乗っ取りを図っている可能性が強いと思われる。ミューヘン条約機構加盟国でのこともあり、政府は状況を見守っている。現在は天鶴帝国が軍の再配備を検討しているとの情報以外入っておらず、国内ではノルスモール内戦と同じ顛末になることを懸念する声があがっている。





コラム 各国旅行期 季刊フリューゲル紀行 (リ・サルタナ社発行)より



(第四回)ユーフォリア帝国

フリューゲル暦150年にユーフォリア公国として建国されたユーフォリア帝国は、現存するフリューゲル国家の中では比較的長い歴史を持つ。筆者が公文書館(wiki)で調べた限りではあまり詳しい情報は得られなかったが昨今の情報公開傾向から、いずれ詳細な歴史が明かされるかもしれない。最も、国家情報が全く無い国などいくらでもあるのだが・・・

立憲君主制国家。経済はバランス型というよりは自給自足型をなっており、おそらく安全保障上の戦略であると考えられる。世界で唯一の軍事衛星と防衛衛星の保有国であり優れた軍事技術を有するが、そのことが槍玉にあげられることとなり、宇宙条約関連の外交事案が発端でFERUに加盟している。

国土は一つの大きな島と二つの小さな島からなっており、小さな島の片方に首都フラウクラウンが存在する。経済施設は北東部に工業地帯が、南部に農業地帯がそれぞれ密集しており地域によって風景ががらりと変わる。建設資材工場、軍需物資工場の規模も成熟した経済大国らしく巨大なものとなっている。

近年は観光区画が急速に拡大され、旅行者の懐にも優しくなっているが、地域によってサービスの度合いが違うのでの注意が必要だ。行き届いたサービスを求めるのであれば西岸の歴史有るホテルを、ユーフォリア特有の景色、文化を楽しみたいのであれば東岸地域の観光区を、美味しいものを食べてのんびりしたいのであれば南部を訪れるのが良いだろう。ただし、南部の新設ホテルは比較的割高のようだ。





フリューゲル暦302年2月12日発行
name: @Guest  Comment: Was this article useful?: Yes No
8月 01 (日曜日) 2010
タヂカラオ通信・フリューゲル 第9号 00:32  aokingyo2 
=国内=

・第二次北東部地震災害

 299年5月に起こった地震と同一震源と見られる、300年8月のニューウィンディア北東部における地震では、当局の調べによると死者30人、負傷者702人を数え、前回の地震とほぼ同規模の被害をもたらした。やはりパゴダ州の工業地帯における被害が大きく、今度はエアリアルMC社の第2工場群が損害を受けたと発表されている。前回の地震から1年程度で再度の被災となったことから、政府は気象局の地震部を拡大するとともに、地震対策建築基準を強化する方針を発表した。



=国外=

・ノルスモール内乱、終息

 299年10月に勃発したノルスモールにおけるノルスモール連邦軍とレゴリス帝国軍の戦いは、ユーフォリア帝国の参戦によってレゴリス帝国軍が押し切られ、連邦軍の勝利となった。戦闘は終始弾道ミサイルを使用せずに行われ、装備、錬度、戦術の面で勝るユーフォリア軍にレゴリス軍は地の利を生かせなかった模様。ノルスモール連邦正規軍は各国軍の足並みが揃わず緒戦で壊滅したと伝えられ、ノルスモールにおいてレゴリスが軍事力で突出していたことと、連邦政府の見通しの甘さが露になった結果である。

 今回の内戦に際し、タヂカラオ政府は連邦政府軍壊滅の情報を入手した段階で、レゴリス帝国が軍事独裁に等しいこと、過去にクーデターを起こし、その際に無差別テロ攻撃等の反社会的行為をちらつかせていることから、レゴリス帝国によるノルスモール地域の支配は国際社会を混乱に陥れる可能性が極めて高いを判断、ノルスモールと同じFERUの中での友好国たるユーフォリア帝国に事態収拾への協力を要請した。

 外務局担当官は「ノルスモール内戦へ複数の国家が干渉、暴走したレゴリス帝国がかつての阪神帝国を同じ運命をたどることが最も危惧する事態であり、FERU随一の実力を持つユーフォリア帝国へ協力を要請する形となった。FERU内の国家が対応することが最も理に適っており、あの状況では最善手だったと考える」とコメントした。国内では、友邦の内戦に際し、なんら表立った反応を見せないFERU加盟国に対する疑問の声が上がっている。

 敗れたレゴリス帝国の指導者であるガストン・ホルスマン総統は天鶴帝国に亡命、レゴリス帝國亡命政府の樹立を宣言している模様。





コラム 各国旅行期 季刊フリューゲル紀行 (リ・サルタナ社発行)より





(第三回)マグザム共和国

タヂカラオ国と同じく、旧惑星(現箱世界)における寒冷化に伴いこの惑星へ移住を行い、建国されたマグザム共和国。フリューゲル国家としては建国60年弱の国である。300年現在の統計では人口8000万人を超え、ノイエクルス自由国にせまる巨大国家となっている。完全に商業特化しているノイエクルスと異なり、産業比率は比較的バランス型。実質的には工業国家であるが国内にも巨大な市場を形成しており、このことが貿易摩擦を引き起こしたこともある。

その名が示す通りの議会制民主国家であるが、国内には旧マグザム時代より政治、軍事を牛耳るアウ家と報道、金融を支配するリオ家の2大家が存在しており、フリューゲル政府が成立した時点で両家は手を結んだようだ。現在は大統領選等への露出を見せず、表舞台から姿を隠しているがマグザムの政治経済を支配しているのは依然彼らであると言われる。

フリューゲル経済圏連合(FERU)の盟主であるが、組織の立ち上げ後の設立理念にそぐわぬ自己中心的な外交姿勢が主に自由経済連合諸国とタヂカラオ国の批判を浴びることとなった。現在はこれを完全に黙殺する形で経済圏拡大以外の外交活動を殆ど見せておらず、FERUは外観的に北大路とユーフォリアによって主導されているようだ。

今となっては年配の方以外は文献でしか知る由が無いが、旧タヂカラオ国に関する捏造報道、国内でのデラルーシ移民への人種差別と自治権の付与・剥奪事件等によって旧タヂカラオ国と外交問題を抱えていた国であり、現タヂカラオ国との関係にも尾を引いている(無論歴史的経緯だけではあるまいが)。

国土は大きな一つの島で、北部に多数の巨大都市、北東部に首都グラン・ネクサスと工業地域が存在する。以前、筆者が他誌で「グランネクサスは陰鬱な都市だ」という記述を見かけたことあったが、どうやらこれは隣接する工業地区の排煙が首都上空に流れこんでいるためのようだ。また、どういう理由か分からないが民主主義のシンボルたる議事堂が離れ小島に設置されており、中央から隔離されている。ミサイル防衛区域からも外れており、大阪共和国の奇襲攻撃を許した後の都市設計とは思えない。

また、我らが祖国と同じく、まともな観光地は存在しない。往々にして極端な合理主義者の面を見せるマグザムらしい都市設計とも言えるが、観光都市が一定の収入をもたらす面が再評価されれば、そのうち観光地も増えるかもしれない。私が薦めようが薦めまいが、かの国に観光に行きたいと思うタヂカラオ人は殆どいないとは思うが。





フリューゲル暦300年10月22日発行
name: @Guest  Comment: Was this article useful?: Yes No
7月 25 (日曜日) 2010
タヂカラオ通信・フリューゲル 第8号 00:45  aokingyo2 
※サ・フェ通信社はタヂカラオ国内に本拠地を置く民間企業です※



=国内=

・北東部地震災害

 297年5月に起こった地震では、当局の調べによると死者57人、負傷者1023人を数え、近年稀に見る惨事となった。国内では主にパゴダ州の工業地帯における被害が大きく、エアリアルMC社の第1工場群が中規模の損害を受けたと発表されている。今回の地震は自然災害が避け得ないものであることを国民に知らしめるとともに、防災体制強化のための宇宙開発を後押しすることになりそうだ。



・カアルハセヤ帝国との通商成立

 タヂカラオ国内の市場規模が、工業生産に対して大き過ぎることは以前から指摘されていた。政府はこの問題に対して散発的に商品類を輸入することで対応してきたが、先頃カアルハセヤ帝国との商品定期購入契約が成立した。毎月3兆Va相当の商品類を輸入するこの契約によって国内の市場はほぼ安定を見せ、かなりの財政的余裕が生まれたと見られる。外務局通商担当官は「かの国は国際的にもリーダーシップを取れる、信頼できる国家だ。今のところ何の心配も無い」とコメントしている。



=国外=

・FERU諸国における交易問題

 膨張を続けていたFERU諸国が域外国に物資の輸出要請を行ったことがきっかけとなり、多国間で外交交渉が行われることとなった。大きな動きをしては2つでブリュノール共和国がFERU諸国の度重なる燃料輸出要請に対し、秘匿的外交を行う以上FERU内で賄える範囲で生産を行うべきとの趣旨の非難を行ったことと、カアルハセヤ帝国がFERU諸国の貿易姿勢に対して北大路国に対応と問題解決を求めたこととなる。

 ブリュノール側の動きとしては、ユーフォリアおよびノルスモールとの協議を行い、今後のFERUの産業体制の様子見を行うといった形で一応の決着がついたようだ。ただし、ノルスモールに対してはブリュノール側から輸出禁止が継続されている。

 一方、カアルハセヤ帝国からの要請に対し、北大路国は他のFERU加盟国に対して「誠意ある説明があるまで交流を見合わせる」との声明を発表した。FERU加盟国である北大路から見ても、通商の体制に問題があったということとなる。ただ、この「交流見合わせ」はユーフォリア・ブリュノール間の問題解決時期に解除されたようである。一連の外交協議が行われる中でFERUの盟主であるマグザム共和国は一切の公的意見表明を行っておらず、カアルハセヤ側の動きを黙殺している状態であるが、マグザム側から北大路への釈明はあったものと思われる。ただ、マグザムよりの釈明があったか否かについては、北大路からもカアルハセヤからも全く報道が無く、何をもって北大路が状態正常化と判断したのかは不明である。この点に関しては、ソ・ラド・ツ・レゲーレン公国からも批判が上がっていた模様。

 本件に関してタヂカラオ政府は直接の利害を持たないことから関与を見合わせているが、ハーツ・T・ファーシュ外務局長が本件に関する記者の質問に対し「マグザム共和国は説明責任を果たすべきであろう。」とコメントしている。

(注1)直接このような表現があったわけではない



・ノルスモール大統領暗殺事件

 正確な日時は明らかになっていないが、ノルスモール連邦のローラント・ツェーザル氏が暗殺されたとの報道が同国によってなされた。同国は12年前のクーデターを期に成立した連邦国家であるが、今回の事件によって再び政情が不安定になることが予測される。当局はあまりにも現地の情報が不足しているとして、同国の動きを注視している。



・ガゼイン共和国、ガゼイン教皇領へ

 ガゼイン共和国議会は、共和国政府を解散、領土および国家機能をガゼイン国教会に寄進することで、教皇および教皇府による統治のもとにガゼイン教皇領へと国家名を改める法案を提出していたが、298年2月、ついに国家機能は国教会のものとなった。同国はもとより権威主義的国家であり、外見的には国内の政治・経済状況にもとりわけ変化はないものと思われる。



・大ガルマニア国、滅亡

 299年2月、大ガルマニア国が消滅した。同国は社会主義政党による独裁国家であり、遺伝子解析を使用した人種差別が行われていたことが伝えられている。近年は国内情勢を伝える報道が全くなかったことも有り、その強圧的な政策により自壊したのではないかと推察されている。







コラム 各国旅行期 季刊フリューゲル紀行 (リ・サルタナ社発行)より







(第二回)ノイエクルス自由国



フリューゲルにおいて長い歴史を持つ巨大国家、ノイエクルス自由国。ノイエクルス連邦の中心である。民主制国家であるが、軍や企業の政治的影響力はかなり大きいようだ。海外派兵によって勢力地図を広げてきた歴史を覇権国家と評する意見も有り、あらゆる面で強大な国である。経済的には商業に特化しており、一期の売り上げは実に28兆Vaにもおよぶ。これはタヂカラオ国の一期の売り上げの8倍以上である。その巨体は工業国の南瓜、農業国のブリュノールなど広い経済圏によって支えられており通商国家の見本のような国でもある。



国土は複数の大きな島に分かれており、領海は強力な海軍によって守備されている。山地や森林、多くの名所があちこちにあり観光地もよく整備されているが、タヂカラオ国民の目を奪うのはむしろ巨大ビル群と機能化された運輸システムでは無いだろうか。産業に携わる者であれば、その調和に嘆息せざるを得ないであろう。



観光地は国内の各所に整備されており、普通の観光客は満足できるだろう。ただ、タヂカラオに比して湿度が高めなので体調を崩さないように注意が必要だ。個人的なお勧めはブリンディジのサンルイス大聖堂で、かの国の建築を眼にしたい方にはうってつけである。参拝の方の迷惑にはならないようにしよう。







フリューゲル暦299年8月5日発行
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7月 12 (月曜日) 2010
タヂカラオ通信・フリューゲル 第7号 21:53  aokingyo2 
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=国内=

・商品の輸入により国内市場が健全化

 外務局の積極的な商品買い付けにより、ここ数年の国内市場の停滞は幾分改善されつつある。輸送に使用される貨物船の追加建造も有り、国内は景気を取り戻していると言えよう。何故、一括買い付けばかりで定期輸送契約を行わないのかという疑問に対し、外務局は運送ノウハウの蓄積が不十分と説明しているが国内の商社からはかなりの不満の声が上がっており、政府は対応を求められるだろう。



=国外=

・マグザム共和国外交通信文書の不自然な消失

本年274年4月、ガゼイン共和国に駐在していた通信社(弊社)局員が同国での取材中にマグザム共和国の外務省がガゼインへ取引を提案するも拒否されたとの情報を入手した。マグザム側はこれを不愉快に思ったらしく、かなり高圧的な態度に出、ガゼイン側「我が国は貴国(マグザム)の属国ではない」マグザム側「我が国から見れば貴国はソ・ラド・ツ・レゲーレン公国の属国に見える」という趣旨のやり取りがなされた。マグザム側に対しては同じFERU構成国である北大路国外務院から自制を求める発言が確認されている。

問題はこの後で、駐マグザムの通信社局員がマグザムの通信公文書を複製してもらい、ガゼインの駐在員に連絡を取ったところ、既にガゼインにおけるマグザム側の発言が削除されていたのだ。驚いたマグザム駐在員がマグザム共和国の公文書記録書(外交通信)にとって返したところ、ガゼインの外交文書も北大路の文書も綺麗さっぱり無くなっていた。緊急の社命により帰国の途についたマグザム駐在員は2日後に無事帰国した。

一連の文書の削除がマグザム共和国政府によって行われたものとすれば、自国に都合の悪い事実を一方的に葬りさろうとする行為であり、国家の信用を著しく貶めるものであると断ぜざるを得ない。







コラム 各国旅行期 季刊フリューゲル紀行 (リ・サルタナ社発行)より

はお休みです。







フリューゲル暦297年7月7日発行
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7月 11 (日曜日) 2010
タヂカラオ通信・フリューゲル 第6号 00:22  aokingyo2 
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=国内=

・フェルナンド・ジーン氏が第3代大統領に就任

 297年1月の大統領選挙で、共和党のフェルナンド・F・ジーン氏が当選、第3代大統領に就任した。氏は外務局での長いキャリアを持つタヂカラオ経済の第一人者で有り、ここ数年の経済活動の激変を受けて氏の手腕への期待が集まった結果と言えよう。



=国外=

・モルダバイト問題、収束に向かうか

モルダバイト共和国における不正選挙疑惑に端を発した、カアルハセヤおよび天鶴の軍事行動は、多国間協議の結果を受けて実質的な被害をもたらすことなく収束し、モルダバイト共和国は永世中立国を宣言するに至った。戦火によってモルダバイト市民の命が奪われることが無かったことは大変喜ばしいことであるが、今回の事件は国際関係の複雑さと各国の利害の対立を改めて示すこととなったと言える。

今回の事件は、カアルハセヤがモルダバイトのFERU加盟を阻止するために行ったものと考えられ、FERUへの対決姿勢を改めて示す結果となった。また、選挙の不正を指摘したノイエクルスにおいては軍が有事に際して出動を拒否するという事態が発生。ノイエクルスが最も先進的な民主国家であるという国内の認識を大きく揺るがすこととなった。政府の態度が一貫しているとは言え、諸外国に与えた不信感は大きいのではないだろうか。

また、天鶴においては予め会議には出席できない旨を告知していたにも関わらず、多国間協議が開催、状況が収束させられたことに関して強い不快感を示しており、積極的外交中止の情報が入っている。

FERU側においては多国間協議に出席した以外の公的は動きは見られておらず、モルダバイトの永世中立化を協議する段階になっても一切の意見表明を行っていない。この状況から、FERUにまだ加盟していない国に積極的にリスクを払う意思が無いとの思惑が見え隠れする。

なお、モルダバイトの永世中立化宣言の前にマグザム共和国よりモルダバイトへの鉱山開発契約打診が行われていることが公式に確認されている。マグザム側は中立化に影響は無いとしているものの状況が完全に収束していない段階での自国経済圏への取り込みであることは明白であり、国際協調を無視した行為と言えよう。





コラム 各国旅行期 季刊フリューゲル紀行 (リ・サルタナ社発行)より



前文。某紙のインスパイアとの意見も聞かれるが気のせいであろう。たぶん(筆者談)

(第一回)ダイエルン帝国

現在、実質的に世界第一位の人口を抱える巨大国家、ダイエルン帝国。フリューゲルに沢山存在する立憲君主国家の一つだ。高度に先端化された工場群は巨大な生産力を誇り、まさに世界の工場と呼ぶにふさわしい国である。ベータの文字を反転したような形の国土の軸部分に集中的にインフラが整備されているようで、田舎に行くのは少々やっかいである。最も、普通の観光客が田舎に行っても見る物は特に無いのだが。この点、タヂカラオは無駄にインフラ投資しすぎかもしれない。

社会保障制度については現状では割と自己負担が大きいようで、不満の声がちらほら聞こえる。まぁ、こんなことを論じるのは政治家と政治屋の仕事だからやめておこう。

観光地は農業区画のほど近くにあり、空気も綺麗である。美しい内海の風景を眺めながらダイエルン式の料理を楽しめる。ただ、多少混雑するので予約は必須と思われる。それはそうと、いつになったら我が国にはまともな観光地が整備されるのだろうか・・・







フリューゲル暦297年3月12日発行
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5月 23 (日曜日) 2010
タヂカラオ通信・フリューゲル 第5号 01:00  aokingyo2 
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=国内=

・セントー氏が第2代大統領に就任

 287年1月の大統領選挙で、民主党のマルコ・C・セントー氏が当選、第2代大統領に就任した。氏はアラル前大統領の側近の一人であり基本的な政策は踏襲されるものと思われる。セントー大統領は就任演説で「タヂカラオの伝統と文化を守りつつ、国家の益々の発展を目指したい」と述べた。



=国外=

・グラン・ネクサス条約機構の発足

「FERU+X」が軍事共同体であるグラン・ネクサス条約機構(G-FERU)を発足させ、加盟国は戦時の相互防衛が可能となった。本連合体はミューヘン条約機構を意識してのものであると思われるが、注目すべきはその内容でミューヘン条約機構と、条約内容から批准手続きまで殆ど同一である。国内の政治関係者からは「誰が見ても猿真似ではないか。プライドは無いのか」などの呆れ声が多く聞かれる。外交部関係者は「体裁はともかくとしてユーフォリア帝国が加盟することが注目点だろう。かの国に比肩しうる軍事強国は現在フリューゲルに存在しない。ミューヘン条約機構の外交的ミスではないか」とコメントしている。

しかし、北大路国が即座に加盟の判断をくだしていない、レゴリス首長国連邦が加盟後にクーデターで政権が転覆するなど、事前調整が十分でない様子が垣間見られる。



・レゴリス内戦

287年より始まったレゴリス首長国連邦の内戦は政府、反政府軍の講和という形で決着を迎え、レゴリス首長国連邦は解体、新たにノイスモール連邦が設立された。この過程でノイスモールは独断でFERUを脱退したものと思われるが、FERU、ノイスモール双方から公式発表が無いようであり詳細は不明である。ノイスモール連邦が反政府軍主導で設立されたのは明らかであるが、内乱軍は内戦中に「軍事政権の設立」と「諸外国へのテロ攻撃」という目的を示しており、タヂカラオ外交部は「新政権がこのような反社会的主義を掲げるのであれば、正当な政府として認めることは難しい」とコメントしている。







フリューゲル暦288年5月5日発行
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Referer  (2)
5月 15 (土曜日) 2010
タヂカラオ通信・フリューゲル 第4号 01:03  aokingyo2 
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=国内=

・燃料供給の限界か

 国内の生産設備規模増大に伴い、その稼動に要する燃料が限界に達しかけている。必要であれば鉄鉱山を廃止し、ウラン鉱を拡張するという選択肢も有るが議会では「そこまでして生産規模を拡大させる必要がるのか」という意見が大勢をしめている。就労者教育水準の上昇により南部の農業センターは大きな生産能力を発揮しており、未だに広い面積を占める農村区画の整理が必要になるのでは無いだろうか。



=国外=

・ユーフォリア帝国への医師団派遣

285年末、ユーフォリア帝国のセネト1世が病床に倒れられ、他国の医師団招聘が検討されている旨が発表された。これに対し、政府はいちはやくボルカノ大学医学部のハンス・A・ササン博士をリーダーとする医師団を派遣、最終的にマグザム、シャイボの医師団と合わせて計4カ国でセネト帝の治療に当たることとなった。幸いにもセネト帝の容態は回復に向かい、医師団は今年4月初頭に帰国した。同時期にユーフォリアからは親善大使が来訪、両国のこれからの友好関係を確認した。外交筋は「ユーフォリアは我が国の重要な友好国であり、支援を出し惜しむ理由は無い」とコメントしている。



・「FERU+X」体制の発足

自由経済連合の対抗軸として勢力を伸ばすFERUで有るが、北大路国、ユーフォリア帝国を相互協力関係国として発表した。軍事同盟にまで結束を強める自由経済連合陣営と比べて、後を追っている感の否めないFERUで有るが、勢力圏をしてはこれで同等レベルとなったとの意見も。宇宙条約を巡って自由経済連合と意見の相違を見せるユーフォリア帝国が、FERUに接近するのは有る意味当然の帰結とも言えるが、FERU陣営の新興国取り込みを批判していた北大路国がFERUへの協力を示したことに、国内では驚きの声が上がっている。専門家からは「あまりにも急激な方針転換は国家としての信頼を損なう危険性が有る」との意見が多い。







フリューゲル暦286年9月22日発行
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