帝国政府は地盤沈下災害によりその殆どの領土が水没したシュレジエン共和国の領土を併合することを宣言した。

以後、旧シュレジエン共和国領はミッドガルド帝国領シュレジエン自治州となる見込みである。



また、その後の政府発表によると、同海域には沈降を免れた陸地が残存しているとのことで諸外国で報道されているような「海域の併合」であることを否定した。



今回の併合について経済学者ののヴラジスラーフ・コルサコフはこう話している。

「旧シュレジエン共和国領には多大な資源が眠っており、政府はそれが狙いなのだろう。かつての資源地帯は海中に沈んだといえ海底探査の技術を用いれば回収可能だ。」







【軍事】499年10月13日、イレギュラー衛星ドゥンドクラールの打ち上げに成功、衛星軌道攻撃体系を再確立

【国内】フリューゲル暦500年祭が開催される

「ミッドガルド帝国、野蛮な本性を現す。講和交渉中の大幹帝国市民を虐殺。（492年 9月付 ノイエクルス自由国電）」



「市民「奴らは龍鮮民族を絶滅させる気だ！連合がしていることは民族虐殺に他ならない」（492年 9月付 大幹帝国電）」



近頃、箱庭共同通信には我国の戦闘行為に対しあらぬ批判が寄せられている。我国の大幹帝国の市街地への攻撃はラインハッカーI作戦を皮切りに開始された。その後、アドリア宣言を発表するも大幹帝国は受諾を行わなかった。停戦交渉が開始され、暫くたった後である。



「大幹帝国陸海軍、全ての戦闘行為の停止を宣言。白元帥「多くの若者の命が失なわれた」（492年 7月付 大幹帝国電）」



このような報道が共同通信に流れた。

大幹帝国は「多くの若者の命が失われた」から戦闘行為を停止したのでなく、陸軍・空軍は連合諸国の攻撃により、この時点で“完全”に沈黙しており、戦闘行為の停止をせざるを得なかったのである。戦闘行為が継続できない以上、その国家が歩む道べきは無条件降伏のみであろう。だが、大幹帝国はそれに反した。

この行為に対して我々が行うのはアドリア宣言にて明言されている通り殲滅攻撃のみである。かの国は何か勘違いをしているようである。我々は既に攻撃を明言していたのだ。

先ほど国防省にて会見が行われレゴリス帝国軍主導の「みるきーうぇい☆ミミ」作戦の進行が順調であることを発表した。



命名はミッドガルド帝国統合軍参謀総長であるキューコ・イグナテラ元帥によってなされた。

イグナテラ元帥によると「☆」は衛星を表し、「ミミ」は降り注ぐミサイルを「みるきーうぇい」は星の光、即ち衛星の軌道レーザー砲から発射される衛星レーザーと爆撃によって焼き払われ燃え盛るノイエクルス自由国の都市群を示しており、また平仮名である理由は敵国に対する欺瞞のためという。



レゴリス帝国においても同様の発表がなされたようだが、通例、このような発表には帝国軍の事実上の最高指揮官職である統合作戦本部総長に現在就任している黒枝鼎元帥が宣言して説明するが、本作戦の発表時には出席を拒否し、代わりに統合作戦本部次長であるクリスティーネ・リーデルシュタイン上級大将が発表した。





既に作戦の開始から5箇所、現代都市が破壊されたものの未だに6箇所もの現代都市が健在であり、ノイエクルス自由国は交戦能力は大きく低下したとはいえ戦争の長期化は避けられないが、戦争はクリスマスまでに終るだろうという楽観的な空気が我国の市民の間で流れている。

【国際】帝国政府、ブリテン王国へ宣戦布告

我が偉大なる帝国は先ほど我々が平和の実現のため遂行している偉大な闘争に対し妨害行動をとるブリテン王国に対し宣戦を布告した。政府は記者からの「ノ連戦線は大丈夫なのか」という質問に対し「ノ連戦線は万事順調であり、防空網の制圧は、今後一ヶ月中に完全に終了すると答えた。」





【国際】ノイエクルス戦線終結間近

ノイエクルス戦線において連合諸国は継戦能力をそぎ落とす戦略爆撃から防空網を制圧する作戦に変更し、成果を上げている。この作戦に切り替え成果をあげている。防空網の制圧は約60％終了しており、もはやノイエクルス連邦の誇る一大防空網の崩壊は間近であるといえる。加えて多数の連合諸国軍が上陸しており各地を制圧している。





【国際】大幹帝国、降伏間近か

大幹戦線に聖マズダー教国が参戦後、戦局が一挙に好転した。大幹帝国に対し実施されていたラインハッカーI作戦からの損害からの立ち直れておらず、大幹帝国の継戦能力は限界に達していると思われる。加えて、学徒動員を行うなど人的資源の面でも限界を迎えており、この状況への聖マズダー教国の参戦は大幹帝国の降伏をさらに加速させるだろう。





【国内】オセアニカ条約機構軍、我国へ上陸す

オセアニカ条約機構軍が我国への上陸作戦を実施した。我国のキューコ・イグナテラ将軍の巧みな計略により、補給路を寸断され完全包囲状態に置かれている。上陸部隊に対しは降伏勧告を出しているが同部隊は受け入れていない。陸軍参謀本部は砲兵射撃による殲滅を予定しているものの予断を許さない状況となっている。

本戦役についての会見が国防省で行われた。

「本戦役最大の脅威であるノイエクルス自由国が保有するイレギュラーは既に崩壊した。我国の首都が壊滅状態に追い込まれたが、我国の部隊が壊滅したわけではない。既に空軍と海軍航空隊からなる爆撃機部隊の編成が終了しており、攻撃命令が発せられれば、ノイエクルス自由国を完全に焼き払うことが可能であろう。南瓜戦線、ブリュノール戦線においては大規模な戦闘が発生せず「まやかし戦争」の様相を呈している。アクアマリン王国が攻撃を行っている大幹戦線においてはアクアマリン王国が苦戦しているもののノイエクルス戦線を崩壊させた後に即座に反撃が実施され、一ヶ月もたたないうちに崩壊するだろう。連合諸国の勝利は確実である。ノイエクルス自由国からの大規模な航空攻撃による反撃が予想されるが、我国の防空網は完璧であり如何なる攻撃をも防ぎきる。皆様には普段と変わらぬ生活を送っていただきたい。戦況は万事良好であり連合諸国優勢に変わりは無いのだ。」

【国内】ノイエクルス連邦への宣戦布告に際しフェリックス・ベリヤ陛下は演説を行った。



諸君、我が愛すべき臣民諸君。先ほど我がミッドガルド帝国はノイエクルス連邦に対し宣戦を布告した。諸君、この闘争は平和のための闘争、つまり、世界の動乱の根源たるノイエクルス連邦を打倒し、新たなる世界秩序の構築を目指す闘争である。諸君、我等はこの闘争に勝利し平和を手にしなければならない。我等は平和の為に戦い平和を手にするのだ。我等はルビコン川を越えたのだ。諸君、武器を取れ今こそ平和を手にするときぞ。



【国内】第一種戦時体制へ移行、予備役の招集が開始



政府は先ほど予備役の招集を発表した。今回の予備役の招集により各部隊の兵力が戦時編成規模まで充足される。また、民間予備役航空隊も今回の召集にて空軍に組み込まれた。国民の徴兵は、まだ先になる見通しであるが戦況によっては前倒しされる可能性がある。



【国際】居留外国人に対し退去勧告が発令される

ミッドガルド帝国の国内に居住している在留外国人に対し退去勧告が発令された。この退去勧告はノイエクルス連邦からの市街地への攻撃を想定し発令された。この退去勧告はあくまでも勧告であり退去か在留かは本人の意思にゆだねられる。



【軍事】戦略爆撃機の空中待機が開始

ノイエクルス連邦からの奇襲攻撃に備え一部の爆撃機隊が空中待機を開始した。空中待機には複数の戦闘機部隊と空中給油機部隊も随伴しておりミッドガルド帝国の上空は航空機で埋め尽くされている。

ノイエクルス連邦の中夏に対する宣戦布告は非常に奇怪なものである。自国は中夏に対し「龍鮮への攻撃は不当なである。」としながら自国は「正義の戦争である」といった様子で中夏に宣戦を行ってるのである。

普欧帝国が停戦交渉の準備に入っていたのにもかかわらず、協議というプロセスを無視し武力を行使したのである。これのどこが「正当な戦争」であり「正義の戦争」であるのだろうか。いや、絶対に「正当な戦争」とも「正義の戦争」とも言うことはできない。やっていることの本質は中夏と同じ、つまり純粋な帝国主義政策である。我々は、この帝国主義政策を決して許すわけにはいかない。このような不当な政策に基づく宣戦は即時撤回されるべきであり、そうでなければ我々はこの民主主義帝国打倒しなければならないのである。

フリューゲルに住む「正義」を信ずる全ての民よ決起せよ今こそこの民主主義帝国を打倒するときである。



寄稿:国防大学教授トゥイヤ・ピールト

ブリューゲル暦476年一月初旬

宇宙開発という涙ぐましい努力により100年以上わたり落下していなかった巨大隕石が落下した。犠牲者は約800万人に及び人口比で約14％の被害を受けた。

また、経済面では約半数の工業都市が破壊され商品生産の低迷が予想される。加えて、商業人口比において約13％に及ぶ被害が生じた。

国防面でも大きな被害が生じており約8万人の勇気ある軍人が犠牲となった。

皇帝陛下は、この一報をお聞きになるや否や、非常事態を宣言なされ全軍に被災地域の復興、救助を仰せ付けた。

現在、被災地には被害を免れた空挺軍の工兵旅団と各師団から抽出された臨時工兵隊、陸軍工兵隊がヘリコプターにより派遣され主補給路確保のための道路建設に従事している。

この巨大隕石によって生じた被害は、復興には15年近くかかると予想されており、将来この15年間は「失われた15年」と呼ばれることであろう。

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ブリューゲル暦　473年 3月

エルジア共和国におけるクーデタなど東方危機（秋津皇国、中夏民国の対立）など海外出兵を行う、または行う可能性がある際に先鋒を務める空挺軍は大規模な演習を実施した。本演習は、航空騎兵による迅速な侵攻を想定しており複数の航空騎兵師団が参加した。

以下に本演習を取材した我が社の記者「エゴール・ウサチョフ」によるレポートを掲載する。

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私は、陸軍や海軍、同盟国やその他の観戦武官とともに演習を取材した。

そこで、私は現場の将校に掛け合い前線での取材を許可してもらった。

私は低空侵入ルートの真下に陣取り、戦闘ヘリコプターの接近を今か今かと待っていた。

暫くした後、地を揺るがすような音が聞こえ始めた。

そう、航空騎兵隊のヘリコプターが私のところに来たのである。



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おびただしい数のヘリコプターは私の頭のすぐ上を通過した。

あえて、そのときの個人的な感想を言わせてもらうなら、

「こんな場所来るんじゃなかった！鼓膜が破れそうだ！でも、最高だ！」

その後、私は観戦武官たちとヘリボーン作戦の有用性に話あった。

多くの武官たちは今回の演習の結果について賞賛しており、今回の演習は実に実のあるものであった。



ギャラリー

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政府は、非公開の安全保障理事会にて決定された、中夏民国・アクアマリン王国及び秋津皇国の対立に関するアースガルド条約機構の共同声明を発表した。





中夏民国・アクアマリン王国及び秋津皇国の対立に関する共同声明

1.アースガルド条約機構諸国は、中夏民国、アクアマリン王国、秋津皇国に対し条約機構加盟各国の権益の保護を求める。

2.アースガルド条約機構は本問題に対し介入を行わない。ただし、加盟各国の権益に大きな損害を与えると考えられる場合には介入し、事態の終息を図る。

3.中夏民国、秋津皇国、スオミ王国において武力衝突等が起こった場合は加盟各国は在留邦人の保護において協力する。



472年 7月にエルジア共和国政府から要請を受け我国は即座に空中機動第二軍団の派遣を決定した。

レゴリス帝国、クルジスタン共和国、シュレジエン共和国も同様に派遣の動きを行っておりエルジア共和国に於けるクーデタは間もなく制圧される見込みである。