ブリューゲル暦476年一月初旬

宇宙開発という涙ぐましい努力により100年以上わたり落下していなかった巨大隕石が落下した。犠牲者は約800万人に及び人口比で約14％の被害を受けた。

また、経済面では約半数の工業都市が破壊され商品生産の低迷が予想される。加えて、商業人口比において約13％に及ぶ被害が生じた。

国防面でも大きな被害が生じており約8万人の勇気ある軍人が犠牲となった。

皇帝陛下は、この一報をお聞きになるや否や、非常事態を宣言なされ全軍に被災地域の復興、救助を仰せ付けた。

現在、被災地には被害を免れた空挺軍の工兵旅団と各師団から抽出された臨時工兵隊、陸軍工兵隊がヘリコプターにより派遣され主補給路確保のための道路建設に従事している。

この巨大隕石によって生じた被害は、復興には15年近くかかると予想されており、将来この15年間は「失われた15年」と呼ばれることであろう。

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ブリューゲル暦　473年 3月

エルジア共和国におけるクーデタなど東方危機（秋津皇国、中夏民国の対立）など海外出兵を行う、または行う可能性がある際に先鋒を務める空挺軍は大規模な演習を実施した。本演習は、航空騎兵による迅速な侵攻を想定しており複数の航空騎兵師団が参加した。

以下に本演習を取材した我が社の記者「エゴール・ウサチョフ」によるレポートを掲載する。

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私は、陸軍や海軍、同盟国やその他の観戦武官とともに演習を取材した。

そこで、私は現場の将校に掛け合い前線での取材を許可してもらった。

私は低空侵入ルートの真下に陣取り、戦闘ヘリコプターの接近を今か今かと待っていた。

暫くした後、地を揺るがすような音が聞こえ始めた。

そう、航空騎兵隊のヘリコプターが私のところに来たのである。



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おびただしい数のヘリコプターは私の頭のすぐ上を通過した。

あえて、そのときの個人的な感想を言わせてもらうなら、

「こんな場所来るんじゃなかった！鼓膜が破れそうだ！でも、最高だ！」

その後、私は観戦武官たちとヘリボーン作戦の有用性に話あった。

多くの武官たちは今回の演習の結果について賞賛しており、今回の演習は実に実のあるものであった。



ギャラリー

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政府は、非公開の安全保障理事会にて決定された、中夏民国・アクアマリン王国及び秋津皇国の対立に関するアースガルド条約機構の共同声明を発表した。





中夏民国・アクアマリン王国及び秋津皇国の対立に関する共同声明

1.アースガルド条約機構諸国は、中夏民国、アクアマリン王国、秋津皇国に対し条約機構加盟各国の権益の保護を求める。

2.アースガルド条約機構は本問題に対し介入を行わない。ただし、加盟各国の権益に大きな損害を与えると考えられる場合には介入し、事態の終息を図る。

3.中夏民国、秋津皇国、スオミ王国において武力衝突等が起こった場合は加盟各国は在留邦人の保護において協力する。



472年 7月にエルジア共和国政府から要請を受け我国は即座に空中機動第二軍団の派遣を決定した。

レゴリス帝国、クルジスタン共和国、シュレジエン共和国も同様に派遣の動きを行っておりエルジア共和国に於けるクーデタは間もなく制圧される見込みである。