セニオリス地域平和維持活動実施声明（ラングラード臨時政府への宣戦布告）

セニオリス地域平和維持活動実施声明 （ラングラード臨時政府への宣戦布告）
フリューゲル歴833年5月下旬（30003期）
声明発出国
レゴリス帝国	普蘭合衆国	ヘルトジブリール社会主義共和国
カルセドニー社会主義連邦共和国	トルキー社会主義共和国	ロムレー湖畔共和国

　近年外交の混乱が叫ばれて久しいセニオリス地域であるが、この度発生した事件は国際社会に衝撃を与えた。「ラングラード臨時政府」と称する集団が議会を制圧し、セニオリス共和国政府が転覆したのである。我々は、本件を非常に重大視するとともに、セニオリス地域内で正当性を有している民主主義に基づいた政府が現時点で存在していないことは明らかであると判断した。従って、我々は国際社会に以下の通り宣言する。本声明に参加した諸国は、

• セニオリス地域における安定の回復は国際社会全体の正義のため必要であることを確認し、
• セニオリス地域において、正当かつ民主的な政府の再建が急務であることを確認し、
• 「ラングラード臨時政府」はそのような政府たり得ないことを確認し、
  以下の通りセニオリス地域の安定化のために行動を実施する。

1. セニオリス地域に多国籍軍を派遣し、同地域で軍事力を用いて地域内を内乱状態に陥らせている勢力の武装解除を行う。
2. 武装解除の完了後、セニオリス地域は当面多国籍軍参加国を主体とした有志による委員会（セニオリス地域統治委員会と呼称する）が統治する。
3. セニオリス地域統治委員会はセニオリス地域における正当かつ民主的な政府の再建のための選挙を実施する。
4. 正当かつ民主的な政府の再建が完了したのち、セニオリス地域統治委員会は解散する。
5. セニオリス地域に派遣された多国籍軍は、セニオリス地域の正当かつ民主的な政府が国内の武力集団から自らを防衛できるだけの能力を身につけたと判断された段階で解散する。
6. 近年発生した外交懸案に対する責任やセニオリス共和国政府の義務などは全てセニオリス地域の正当かつ民主的な政府が引き継ぐものとする。我々は、上記の行動の一環として、ラングラード臨時政府に対して宣戦を布告する。宣戦布告期は30003期、開戦期は30011期である。また、我々は合わせて、セニオリス地域統治委員会を構成し、選挙監視団を構成することを希望する国家及び組織が他に存在するのであれば、本声明に参加した諸国に対してその旨打診いただくことを希望する。

　ラングラード臨時政府は、この度発生した共産党暴力組織による首都・議会占拠から市民を解放した功労者であるラングラード皇帝家及びエルステイン・グループ一族の下樹立されたものであり、「セニオリス共和国政府」を転覆させたという事実は存在しない。現に共和国大統領は未だ存命であり、この度国民の前で緊急の声明を発表している。更に言えば、ラングラード臨時政府は現在その役目を終え、民主的に選出された共和国大統領の下で「クラリス共和国」として国際社会への復帰を果たそうとしている。このような状況にありながら、未だ貴国らがかのような虚言を妄信し、宣戦布告を取り下げないのであれば、これを我が国に対する侵略行為とみなし、断固抗戦することをここに宣言する。

　しかしながら、国民の生命・財産を守る観点から、貴国らが停戦交渉に応じるのであればそれに期待するものである。

フリューゲル暦 30010期　833年 8月5日
クラリス共和国　外務省