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イスラム教国向けハリーファ・スルタン共同声明

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 .2 .3 .4 .5 | 投稿日時 2016/3/20 1:46 | 最終変更
ゲスト    投稿数: 0

聖地メッカへの礼拝・巡礼を行うことこそコーランの定めた正しい信仰の形であり、イスラム教徒の義務であることは疑いようのないことである。
しかしながら我が帝国は「巡礼・礼拝の方法がない」などとする極めて愚かな理由によって建国以来、偽聖地カリヨラを崇拝するという禁忌を犯して唯一無二の聖地メッカの尊厳を貶め、アッラーの教えを歪めるという大罪を犯した。
そしてその結果、他のフリューゲル世界に散らばるイスラム教徒との断絶を生んだことを大いに反省し、全世界のイスラム教徒がアッラーの教えの下に正しく信仰を行う上でこのような異端の前例を残さないよう改めねばならない。
よってハリーファ及び帝国のスルタンは、本日を以てカリヨラを聖地として支持する法学派の見解全てが無効であると確認し、同時に異端を編み出した彼らをアッラーの名のもとに更生させ、これまで普及した国内における信徒たちの誤った信仰の根絶に務めるものとすることとし、宇宙技術を発展させ、確たる観測方法を以てメッカへの礼拝及び巡礼を可能にするべく行動を開始したことを国内外に布告する。

またイスラム教に関する資料の編纂に当たっては十分吟味し、このような誤った信仰を掲載することなく、正しい資料へと修正していくことも信徒の務めであろう。
イスラム教に関する表記に関しては、イスラムという単語に、イスラーム、ムスリム、といった表記の揺れが生じていることを受け、全てイスラムと統一して表記することをここに提言する。

以上

【ハリーファ オルハン・アタイズィ】
ボアーズィチィ帝国スルタン ハヤル一世】

投票数:0 平均点:0.00
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2016/3/25 2:25
ゲスト    投稿数: 0

一ムスリムとして、ボアーズィチィに正しい信仰が甦ったことをうれしく思います。

しかしながら、少しばかり疑問が残る部分がございます。
貴国にはイスラム教の宗旨を総括し、イスラムの教えをもって民に正しい道を示すべき最高指導者、ハリーファがおられる。
建国以来健在であらせられるアタイズィ師に一法学者として申し上げるのも僭越ではございますが、騙られたアッラーの声を根拠に国を挙げて「偽聖地」を設営するという「敬虔なイスラム教徒」としては信じがたい状態が7年にわたって継続され、しかもその前年までボアーズィチィ帝国内で表立った議論さえ行われなかったという事実、これを「カリヨラを聖地として支持する法学派」の更生をもって一件落着とするのは責任逃れにとられかねません。
何しろこの「異常状態」を、638年からは政治的な権限まで強化されたハリーファご自身が黙認されておられたのですから。

先日貴国のイスラム相が辞任されたと聞き及びますが、貴国において信仰の如何を判断し責任を持つ人物は閣僚の一人に集約されるものなのでしょうか。参考までにお聞かせ願いたい。

テークサット連合外務省・宗教担当局長アジド・ファークザーイー】

投票数:0 平均点:0.00
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2016/3/25 8:55 | 最終変更
ゲスト    投稿数: 0

申し上げますと、宗教的権威と表されるハリーファであってもイスラムの教義を左右するような宗教的権限やコーランの解釈を独断的に行う権限は有していないわけでありまして、預言者の代理人として共同体の行政を統括し、イスラムの義務を信徒に遵守させる立場でございます。
(現在ハリーファの下の共同体が帝国内のみであるので、ハリーファの行政的権限は帝国のみにおよび、地域政権代行であるスルタンもこの帝国のみに赴任するという考えです。つまり共同体と帝国は同一のようで完全に同一ではない。国際的に共同体が拡張すれば複数国を統括することになるのです。)
638年から開始されたハリーファ会議は世俗的立場にある首長を排除して作られたハリーファ並びにウラマーの合議による立法組織であって、ハリーファの専権を認めるものではございません。
(帝国では共同体の法が国法としているので、国法を立てる議会は存在しません)
すなわち、ウラマーたちが共同体にとっての理論的支柱を形作る存在なのであり、その当時依然とウラマーたちが一様にカリヨラを”聖地”と支持するものを、ハリーファの一存で覆すわけではございません。

一方で共同体の合意は単純なウラマーたちの多数決によっては決まらず、特に高度に意見が対立する解釈を巡ってはハリーファが仲裁する権限がございます。
ゆえにこのたびの聖地騒動はこのウラマーの間において生じた共同体の分断という状況であり、カリヨラは聖地であるか否かを主張する二派にわかれたウラマー集団のどちらが正しいかを仲裁する必要がございました。
よってこのたびハリーファ並びにスルタンの連名によってカリヨラを聖地として無効とする裁定を下したのでございます。

確かに貴殿の申される通り、宗教的権威として7年間も黙認ととられる姿勢を維持したのは国際的にイスラムについて誤解を招くものであったでしょう。
しかし、カリヨラが聖地であるのはボアーズィチィ帝国のみが考えているものと分かるように情報には乗せてあったのであり、イスラム全体のものとは誤解されないよう配慮はしておりました。
ただそのような側面があったことを鑑みこの声明はイスラム世界の諸外国に向けて出されたのです。
問題の再提起はウラマーの仕事でございまして、預言者の代理人たるハリーファにその責を問うなどとはそれこそ我が共同体内では許されざる行為でございます。
そして本来一度ウラマーに合意されたものは不動でございまして、軽々に変更し直す行為は共同体の正当性を損なう恐れが高いのであり、7年をかけたという点について対応が遅いということはないと考えております。

但し、その中で前任のイスラム相が更迭されたのは、彼がウラマーであり、なおかつ閣僚として世俗的立場に立っているからです。
彼は貴連合とのやり取りにおいて聖地カリヨラを支持すると公言してしまったウラマーであり、その信仰は間違いであったと世俗的に示すために責任を取ったのです。
問題の全責任者が彼という訳ではございません。

ボアーズィチィ帝国イスラーム相エスラ・チャクマフ】

投票数:0 平均点:0.00
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2016/3/25 20:55
ゲスト    投稿数: 0

スコッチランドイスラム法学者会議から質問です。
カリヨラを聖地としない、今後も変わらず地球のメッカを聖地と認定する旨はよくわかりました。
われわれムスリムはキブラに対し礼拝するよう定められておりますが、メッカは惑星外に存在するためキブラは天上ということになってしまいます。これから先礼拝はどうなるのかということについてお尋ねしたく思います。

スコッチランド共産主義同盟イスラーム法学者会議議長ムハンマド・ユースフ・アッ=ディーワーニーヤ】

投票数:0 平均点:0.00
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2016/4/1 22:43 | 最終変更
ゲスト    投稿数: 0

国内の混乱につき回答が送れたことをお詫びいたします。

我が法学派の見解ではメッカへの礼拝に関しては観測衛星を配備し、地球への精確な方向を常時モニターすることにより、各日時においてその位置を信徒に告示することで可能とする考えでございます。
問題としてはこの観測衛星による地球への方角の計測法が全イスラム共通である必要があると考えます。テークサットが類似の方法で礼拝をされているとのことであり、この計測法を導入したい。

メッカへの巡礼に関しては、現在根本的解決方法はございません。
テークサット連合によれば死後において宇宙葬を行い、地球への旅立ちを行うとのことですが、これが巡礼に値するかどうかは議論の余地があると考えます。
私の見解ではコーランの教えにおいて生前に行う善行が尊ばれると理解しており、巡礼の意思を生前に示し、巡礼の半ばで死んだのであればそれは善行と呼べるのであり、テークサットのやり方にも一定の根拠がつけられるとも考えております。

以上が回答です。

ボアーズィチィ帝国イスラーム相エスラ・チャクマフ】

投票数:0 平均点:0.00
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先の質問に関して詳細な回答を頂き感謝します。

参考までに我が連合における巡礼について補足いたします。
そもそも「巡礼」は、肉体的に可能な人間が行うべきものとされています。
我が連合では、「宇宙空間における義務の遂行は各個人の可能な限りでよい」とする地球時代に発されたファトワを継承しており、またフリューゲルにおいては早い時期から「巡礼の遂行は肉体的に不可」と解釈され遂行は実質不要と解釈されてきました。そもそも地球から何世代もかけてフリューゲルへたどり着いたのに、生前にメッカにたどり着くなど現代フリューゲルの技術をもってしても不可能でしょう。

現在、技術の進歩により「地球に向けてロケットを飛ばす」ことは一応可能になってきました。そのため希望者には地球方向へ向けた宇宙葬を認めております。これは確かに厳密にいえば巡礼ではありませんが、アッラーへの最大限の信仰を捧げる方法として、このような形があってもよいのではないか、という我が連合独自の風習として存在するものです。

礼拝に関して、地上の望遠鏡で地球を観測する方法は、連合にてある程度確立されております。
しかしフリューゲル世界においては、先ほど申しました通り、礼拝に関しても各個人の良心からの判断に委ねられるべきであるかと我々は考える次第です。

テークサット連合外務省・宗教担当局長アジド・ファークザーイー】

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