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クシミニャール-ガータ・ベルンダ間投資交渉

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 .2 .3 .4 .5 .6 .7 .8 | 投稿日時 2014/10/6 21:26 | 最終変更
ゲスト    投稿数: 0

ガータ・ベルンダ第二帝政が侯国の投資交渉を受け入れると聞き、早速ムノーリシュSAProX開発部長とその部下モンターSAProX局員がガータ・ベルンダに出向いた。


ムノーリシュ「ここがガータ・ベルンダか。俺が小さなころのクシミニャールもこんな感じだったな。懐かしい風情を感じさせる。」
モンター「ですが、かなり歴史は長いようです。不用意な発言には気をつけなければ。」
ムノーリシュ「そうだな。何、ドクツに密航した時よりは楽勝だ。どーんと構えろ。」
モンター「そろそろ先方より案内が来るはずです。準備を致しましょう。」

投票数:0 平均点:0.00
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/10/8 0:33 | 最終変更
ゲスト    投稿数: 0

 クシミニャールの代表が帝都の空港に到着したとの報告を受けた皇帝は、国賓館に代表を案内させ、帝国政府の代表として皇帝の妹であり大公位を持つフィオリーナ・ヴィア・ライヒテントリットと、帝国宰相テオバルト・フォン・アイヒロートを応対させた。フィオリーナ女公はこの時僅か15歳。とても他国の代表を相手に外交など出来る歳では無かったが、皇族たるもの何事も経験、と姉である皇帝に諭され渋々応対することとなった。

▼国賓館にて

Said:テオバルト

これは、これは。ようこそ。私は帝国政府の代表、テオバルト・フォン・アイヒロートと申します。しがない爺ではありますが、皇帝陛下より宰相の職を授かっております。
こちらは、皇帝陛下の御妹で在らせられますライヒテントリット大公殿下です。

Said:フィオリーナ

ようこそ、ガータ・ベルンダへ。遠路お疲れ様でした。私はフィオリーナ・ヴィア・ライヒテントリットと申します。私を知る者は皆リーナ、と。
フリューゲル先進国のクシミニャールからすれば、ガータ・ベルンダは田舎のように映り退屈かもしれませんが、退屈することのないよう精一杯御持て成しさせて頂きますね。

こちらは、ガータ・ベルンダで採れる茶葉と王家が管理する庭園で育った花を乾燥させてブレンドした花茶になります。
お口に合うかどうかは分かりませんが、この日のために厳選させて頂きました。よろしければ、どうぞ。

Said:テオバルト

殿下の花茶は宮廷内では評判でしてな。かくいう私もファンの一人です。おっと、いけないいけない。
花茶を楽しみながら、投資交渉の話を進めなければなりませんな。貴国のご提案をまずお聞かせ願いたいのですが、よろしいですかな?

投票数:0 平均点:0.00
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/10/8 15:19
ゲスト    投稿数: 0

ムノーリシュとモンターは簡潔に自己紹介を済ませ、大公及び帝国宰相と握手を交わした。

ムノーリシュ(ふむ、どうやらフィオリーナ殿下はかなり緊張されていらっしゃるようだ。無理もない、弱冠15歳で我々の応対をさせられているのだから、かなりナーバスになっていられるだろう。)
ムノーリシュ「田舎などととんでもない。我が国も10年前は途上国でしたが、ストリーダ王国という国のお蔭で速やかな発展を遂げたのです。お話しに入る前に、一つ宜しいでしょうか。モンター、あれを。」
モンター「かしこまりました。」

モンターは同行していた献酌府役人にクーラーボックスを持ちださせた。

ムノーリシュ
「我が国の名産品、ベイオールアイスでございます。是非こちらを召し上がっていただければ幸いに存じます。」
ムノーリシュ(これでアイスブレイクできれば嬉しいが。冷たいものが苦手ならアフォガートにもできるし、大公殿下の御歳を考えても上手くいくはず…。)

ムノーリシュ
「さて、早速投資内容の話になりますが、我が国としては特段希望する資源は無いのですよ。基本的に投資国に対し、被投資国は見返りとして一定期間の定期取引を希望するのが慣例ですが、我が国は特段そのようなことをするつもりはありません。勿論、貴国が望むのであれば定期取引に対応します。
モンター「我が国より開発に当たって総合研究所よりレポートを貰ってきました。以下が鉱山資源の特徴です。」

・ウラン:推奨。燃料は国家に必要不可欠な資源である上、如何なる場合も一定の需要が存在する。また、ウラン鉱山一つで4000万人規模の国を維持することが出来るので、大国化を志向するのであれば一つはウラン鉱山は有しておくべきである。
・銀:銀は先端工業に用いられる資源。工業国ないし商工業国を志向する場合は有しておいた方が良い資源である。比較的高値で取引されるが、需要が一定でない上、商品需要にも左右されるため、銀価格は不安定になりやすい。
・鉄:鉄は防災都市、建材、船舶、砲弾に用いられる資源。多用途であるため一定の需要が存在するが、銀よりは価格が落ちる。埋め立てによる国土拡大後、防災都市の建設や防衛艦隊の整備に用いるため、いずれは必要となる。現在生産国が限られている上、需要も高まっており、比較的高騰気味の資源である。
・石材:石材は埋め立て、建材、記念碑に用いられる資源。序盤の国土拡大には必須の資源であり、自前で生産することが出来れば比較的短期での開発完了が見込める。需要は一定ではあるのだが、鉄鋼、銀よりも価格は安価である。但し、ここ最近新興国が多く、価格上昇が予測される上、鉱山探査が簡単であり、国土開発完了後に鉱山転換するという手もある。

ムノーリシュ「加えて、初期投資だが、まずは鉱山探査を早く行いたいでしょうから、資金50億Va、建材5億tで如何だろうか。不足しそうであれば追加します。恐らく、他の国から資金援助が多く入るでしょうから、今後は石材や建材を中心に支援したいと思います。」

ムノーリシュは花茶を飲んだ。なかなか美味い。侯爵殿下へのお土産にするとしよう。

投票数:0 平均点:0.00
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/10/13 10:57 | 最終変更
ゲスト    投稿数: 0

 ベイオールアイスとは、クシミニャール侯国の首都ベイオールに隣接する畜産地帯の副産物である。疲れたホワイトカラーでありながら濃厚な味わいが特徴である。(クシミニャール観光ガイドより)フィオリーナは一度も食べたことがなく、噂伝手にその美味しさを聞いてはいただけであったが、初めて実物を目にしたことで、その瞳が歳相応の輝きに満ち溢れた。

Said:フィオリーナ
 わあ…。これは、とても美味しそうですね。御心遣いありがとうございます、ムノーリシュ閣下。

【近侍がアイスの毒味をしようと近づいてくるが、それを手で制するフィオリーナ。他国の使者への失礼に当たると考えたからだろうか。そのまま銀のスプーンで、フィオリーナがアイスを一口、口へ運ぶ。すると、噂に違い無く、ミルクの濃厚な味わいが口腔一杯に広がった。甘さはフィオリーナ好みで、その冷たさは緊張で高鳴る臓を落ち着けるだけでなく、熱く火照った頬を冷ましてくれるようだった】

 とても甘くて、冷たくて。美味しいです。
 クシミニャールの名産物と宮廷にいらっしゃる皆様から聞いてはいたのですが、中々食べる機会がなく。お願い事が一つ、叶いました。ありがとうございます。
 宮廷にベイオールアイスを作れる氷菓職人がいれば嬉しいのですが、もしよろしければムノーリシュ閣下からご紹介頂けませんか。姉さま…皇帝陛下にも食べて頂きたくて。

【そこでアイヒロート宰相にこっそりと、「殿下、殿下。投資交渉のお話の最中ですぞ。その話はまた後ほどに」と諌められたフィオリーナは、はっとしたのか、話の腰を折ってしまったことを謝罪した】

 すみません。投資交渉の御話でしたね。アイヒロート宰相、よろしくお願いします。

Said:テオバルト
 はっ。では、大公殿下に代わりまして。

 我が国は長年、北方と西方に敵を抱えておりましてな。四〇年ほど前にも、夷狄の襲来がありました。騎馬と戦車ではまるで戦いにもならないのですが、それでも鬱陶しいものです。兵士の動員数を今後も増やさねば、散発的に攻撃を多方面から仕掛けてくる夷狄への対処は難しいというのが軍部の共通見解です。兵士を養うにも武器を作るにも、経済力が必要となりますから、当然ウラン鉱は必須でしょうな。夷狄の存在がなかったとしても、高度な経済発展を遂げるならば必須と言えましょう。

 もう一つは、石材でしょうな。先進国でも優れた現代都市や工業都市を築くには建材が必要となりますが、石材は建材の生産には欠かせませぬ。何より、我が国の文化財も年々老朽化が進んでおりましてな。修復作業のためにも石材は必要なのです。幸い、我が国にはウラン鉱脈も石資源も豊富にあります。当面はそれを資本に、経済発展を推し進めようと考えております。鉄も近年、鉱脈が発見されておりますゆえ、調査隊を送って今後城塞都市……先進国では防災都市と呼ぶのでしたかな。それらの建築に使えるかどうか調べる必要があるとは考えております。銀などの貴金属は残念ながら発掘されておりませぬ故、難しいでしょう。

 初期投資の内容はそれで異存ありませんとも。ただ、資金はいくらあっても足りるものではありませぬ。特に我が国ではそうですな。国土の整備にも必要ですゆえ、ウランの採掘が始まり次第、定期取引の実施をお願いしたいと考えております。相場は資金1:ウラン1と聞いておりますが、ムノーリシュ閣下はいかがお考えでしょうかな。

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/10/14 0:41
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ムノーリシュ「いやいや、お気に召されて幸いに存じますよ。ただ、こちらのアイスは門外不出の技術のようですので、宜しければまたアイスをお送りしましょう。それと私は閣下と言うほど大した人物ではないので、ムノーリシュとお呼びください。」
ムノーリシュ(うむ、上手くいったようだ…。)

モンター「宰相閣下、貴国の状況をお教えくださり誠にありがとうございました。なるほど、そのような状況では速やかな発展が急務でしょう。石材とウラン鉱というのはベストな選択かと思います。」

モンターは献酌府(外務省)の役人に耳打ちした。

モンター「本国に早急な資材調達の方を連絡いたしました。恐らくすぐに探査の為の資金と建材が届くと思います。」
ムノーリシュ「定期交易の方もかしこまりました。まずは3億gal:3.5兆Vaを提案させて頂きます。いずれ、貴国での消費量が増えることを考えると3億gal程度に留めておくべきかと思います。3.5兆Vaというのは我が国がストリーダ王国から打診された金額なので、一定の妥当性のある金額かと思います。如何でしょうか。」

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/10/18 0:33 | 最終変更
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Said:フィオリーナ
そうなのですか…。確かに、これほどの美味しさなら、門外不出というのも頷けますね。
すこし、残念ですが、また送って頂けるのならとても嬉しいです。皇帝陛下もきっと喜ぶと思います。

そうですか?・・・それでは、ムノーリシュ様、と。
【初対面の人物を呼び捨てにする事に慣れていないのか、わずかに頬を紅潮させるフィオリーナ。いまだ敬称がついているが、彼女にとっても最大限頑張ったつもりなのだろう】

Said:テオバルト
はは、すみませぬ、ムノーリシュ閣下。大公殿下はまだ不慣れでしてな、さぞむず痒いことかと存じますが、これくらいでお目零し願えますかな。

我が国の選択が誤っていなかったようでひとまずは、ホッと致しました。資金と建材が早速届いたという報告が私の方にも届いております。
クシミニャール侯国の対応の早さには驚くばかりですな。
これで帝国経済も速やかな発展を遂げることでしょう。貴国に無上の感謝を。

ムノーリシュ閣下提案の取引内容は帝国政府としても大変魅力的な好条件であると考えております。
異存はありませぬ故、早速輸送を手配致しましょう。

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/10/19 18:33
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ムノーリシュ「いえいえ、私はただの使節みたいなものですから閣下など畏れ多い敬称ですよ。ははは。」

ムノーリシュは花茶を飲んだ。

モンター
「お困りになられた際は何時でもご連絡ください。出来る限りお力添えいたします。また、我が国も送金を行うよう手配いたしました。」

ムノーリシュ
「他に何か、議題はございますでしょうか。」

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/10/22 21:56 | 最終変更
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Said:テオバルト
ふむ、そうですな。

議題は出尽くしたかと考えます。あとは時の流れと、人の動きが解決してくれることでしょう。
本会談の結果に皇帝陛下並びに帝国政府以下、帝国臣民一同、侯国に非常に感謝している、と候閣下によろしくお伝え下さい。

Said:フィオリーナ
私からも、特には。

いずれクシミニャールには観光にも、文化の勉強にも訪れたい、と考えています。
その際に、ご縁がありましたら、よろしくお願い致しますね。

【そういって丁重にお礼をするフィオリーナとテオバルト。テオバルトは率直な謝意を。フィオリーナは僅かに名残惜しさを滲ませていた】

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/10/22 23:54
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ムノーリシュ「かしこまりました。我が国こそ貴国の誇り高さを見習いたいと思います。貴国の発展を心よりお祈りいたしますよ。」
モンター「是非我が国にお越しください。丁重にお持て成しさせて頂きます。」

そう言うと、ムノーリシュとモンターは握手をしてその場を去った。

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