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Re: ウィリーツェン会談

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ロムレー湖畔共和国

なし Re: ウィリーツェン会談

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2
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/11/10 8:53
ロムレー湖畔共和国  常連   投稿数: 61

ロムレー湖畔共和国・外交局事務次官テランス・ルドワイヤン】

 ふむ、この会談は公開会談でありますから、閣下がこの会談を楽しまれているとしても、第三国がこれを読もうとすることも考えますと、彼らのためにも冗長さは確かにあまり美徳とは言いがたいかもしれない、というのはありますな。ただ、共和国の中央議会を見渡すだけでも様々な者がおります。修辞の術を尽くして複雑な事柄を簡潔に短く提示するのは、優れた弁論の士の持ちうる技ではあります。中央議会にはそうした類の弁士も何人かおり、当然彼らは受けるべき名誉を受けています。しかし、私は弁論家として名を馳せているのではなく、実務能力によって外交局における実務上のトップになったのでありますから、そのような術ではなく、可能な限り共和国の考えを理解していただけるよう、言葉を尽くすことを礼儀としてこの会談に臨むことと致しております。
 その上で閣下が望まれるのであれば、会談終了後に私人として話をするのもよいでしょう。

(1) 誘致の選定基準について
 国際社会における役割、ENEC憲章の理念、そういったものと照らし合わせても理に適った基準と存じます。
 まず、フリューゲルの歴史、私も断片的に聞き及んではおります。
多くの国家が興り、そして潰えていった、それはかつての地球でも同じでありましょうが、時として政情が安定していたはずの国家が突如として混迷に入り、そして滅びていった事例というのは、なかなか地球の歴史よりもこのフリューゲルの歴史で特に頻繁に見られるものである、ということは、興味深くはあります。それも内的な事情のみで、となりますと、それについて考察することは大きな意味を…いや…これは学者たちに任せておきましょう。
 その他の事項にも、まあ求められているわけではありませんが、一応若干の見解を示しておきましょう。
 外交への積極性について、そもそも共和国が外交的に積極的かどうかという命題、ここについて本国に持ち帰ればなかなか中央議会の議員が困惑するかもしれません。共和国の外交努力は未だ甚だしく不十分であり、今後の向上を図るべき事項であるというのは、中央議会と政府各局の共通理解でありますから。ともあれ、それでも現時点の共和国の外交姿勢を貴国が評価していただけるというなら、帰ってから私の部下の努力が実を結びつつあることを労わなければならないでしょう。いや、これは貴国には関係のないところかもしれませんが…。
情報開示については、実に、共和国はこの重要性を高く重んじています。いかなる交流を行うにせよ、相手を知ることなしに交流は不可能です。共和国は積極的な情報公開を推進し、国際的な地位を確かなものにしていく所存でありますし、共和国は小国であるとはいえ、第三国にもそうするよう、出来る範囲で推奨して参ります。
 国家ビジョンに関する問題は、共和国の事情から見た評価は第二の議論と関連するので後述しますが、少なくとも第三国に適用される場合において、当然そのようなものを持っていなければ、ある意味で新興国は新興国たりえない、と考えることも可能な程に意味を持つものであると考えます。
 また、オブザーバーに関する基準も、おおむね適切なものと存じます。その健全さを保とうという姿勢は、国際社会において重要な意味を持つでしょう。

(2) 投資と経済的な発展について
 インドの事例は、人的資源に恵まれた国家の問題ですから、単なる事例として提示されたものであるとはいえ、量的な人的資源に乏しい共和国民としてみると、なかなか厳しいものを孕んでいるような気もいたしますな。
 ともあれ、背景が異なっているだけで、その考えるところはかなり近いところがありましょう。そのようなあり方に伴って出てきた経済学は、標準的な経済学にとってのある種のオルタナティブとして、一定の意味を持っている興味深いものと思います。このあたりは私の専門からは外れるので、あまり詳述できるものでもありませんが。
さて、念のため、恐らく閣下はその聡明さから既に理解なさっていることと存じますが、申し上げておきますと、我々の持つビジョンの視野のうちにあるのは、共和国の完成形であるとか理想形ではなく、その変化の過程にあります。
 共和国民は何か理念を描き、そこへ向かって進もうとしているわけではありません。共和国も必要な段階を踏み、適切に舵をとれば、大国の地位を得ることができるかもしれませんが、ロムレーの国民にとってそれは、無価値とまではいかなくとも、それほど価値のあるものではありません。それよりも漸進的に、今ある問題を一歩ずつ着実に進むことこそ、真正に価値あるものであります。何事においても早くすることは、それが多くの局面でよい効果をもたらしえることは理解しておりますが、共和国とロムレー人にとってはそれほど美徳ではありませんし、それほど好まれるものでもありません。
 共和国は既に国民の必要とするだけの充分な自由に祝福されてここにあります。そこに教育によって理性の光を少しばかり当ててやる必要があると考える者であるとか、経済的な輸出への依存状態の脱却を求める者なども一定、いや相当数おります…というより私も前者の一人でありますが、仮に高度な文明を持つ超大国であるとしても自由のない社会で生きるよりかは、この共和国でゆっくりと生きていくことを、共和国民は好むでしょう。
 遥かな未来を夢見、遠い理想へ向かって進むことは、無論高邁なことではありますが、共和国は、少なくとも現段階においては、そのようなあり方をしようとは考えておりません。
 共和国の国民にとって理想形はある意味既に実現されているのであって、あとはこのささやかな満足をつぶすことなくして、現在繁栄を謳歌している先人たる諸国の道を可能な範囲でゆっくりと歩む、これこそが現在の共和国のビジョンであります。早さではなく遅さこそが、それを彩るでしょう。
 …いや、無意味に語ってしまいました、失礼。次の話に参りましょう。

(3) 政治思想について
 これは国際社会において責任ある地位にいる国家に相応しい、立派な態度でありましょう。
 原理原則主義は純粋さという尺度では悪くないのかもしれませんが、現実に対応する指針として、まったく馬鹿げたとしか言いようのない結論と結果を招来したという例は枚挙に暇がありますまい。いや、話が逸れました。
 ともあれ、共和国は貴国のこの点に関する意見が建設的なものであると理解し、ENECのそれも充分に理のあるものであるものであると考えます。
 現実に起こっている事例については、現時点では共和国はENECとは無関係な国家であることからあまり深く論評できません。ENECという枠組みが、それらの諸問題についてよい方向性に作用することを祈るばかりです。
 とはいえ、ENECへの参画が果たされたとなれば、共和国も責任ある主体としてそれらの案件に関与し、国際社会の改善のために務めを果たすでしょう。

(4) 他のENEC加盟国の対共和国の見解について
 無論、加盟申請の間にENEC各国との国交樹立への努力は共和国の手によって行われなければならないでしょう。実際、今この間にも外交局は諸国との交渉を持っていると聞いています。
 このあたりは貴国の善意に委ねるところではありますが、ENEC諸国との外交上の折衝を幾分円滑化できるよう、可能な範囲で構いませんから貴国のお力添えをいただければ幸甚に存じます。

 さて、共和国が実際にオブザーバー国として加盟を目指すにあたっては微妙な問題がいくつか存在し、加盟国や準加盟国としての加盟を目指すのが適切であるといえる点があることは確かでありましょう。
ところで、中央議会にも様々な派閥がございます。ENECへの加盟ないしは準加盟をするとなると、中央議会の承認を得なければなりません。そのためには、当然、中央議会において過半数の賛同を得られる何かを持ち帰らなければなりません。
 これまでの貴国の対応は我々の期待するものを充分に満たしており、私としても満足のいくものではあります。現段階までの会談の内容を報告書として提出すれば、これは中央議会においても好感を以て迎え入れられましょう。少なくとも、ウェールリズセ共和国とは、建設的な対話のできる相手であるということは、中央議会を介して広くロムレー国民一般の理解を得られる事柄となります。
 一方で、期待するものを得たからといって、中央議会のENECに対する態度が、加盟すべしという点で一致するか、というと私には微妙に思われるところです。それを求めるには、何かもう一押しが必要になると考えます。
 無論、更に国内で熟議を重ねて、議会の趨勢が変化するのを気長に待つというのも一手ではあります。その間に行われるENEC各国との交流も、それを後押しする大きな要因となるでしょう。そのほうが共和国民の性質にはあっておりましょう。少々迂遠ではありますが。
 ともあれ、このような国内事情については一応貴国に一定の理解は求めておきます。国家ビジョンのところで少々言及いたしましたが、急かされることはロムレー人の性質に合いませんゆえ。

 なお、オブザーバーとして助言者としての立場が共和国に求められた場合にどうであるかについてですが、困惑を以って迎えられるということはないと私は考えます。逆に、国際社会においては私のような長広舌を好まない類の国民というものがいるというのはあるかもしれません。もっとも、適切に短く助言をせよ、というのであれば、中央議会はそれにあわせた行動をとりえるでしょう。まあ、回答の早さ、という意味ではやはり私たちは田舎者でありますゆえ少々問題があるというのはあるかもしれませんが…。
 むしろ、自国の立場をENECに反映させる権利を得る、つまり、実際の投票権を与えられたほうが困惑を招くものでしょう。ENEC諸加盟国との相互理解は、これから深めていく段階であり、現時点で誰がどのような考えを持っているのか…無論表面的なところではなく本心においてですが…を、私を始め外交局の人間も、中央議会の人間もほとんど理解できておりませんから。もし、それに重きを置くのであれば、むしろ加盟について現段階ではより慎重な立場を選ぶべきであるという中央議会にいて有力な意見の地位を高めてしまうことになりかねますまい。

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