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Re: ウィリーツェン会談

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ロムレー湖畔共和国

なし Re: ウィリーツェン会談

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/11/1 23:19
ロムレー湖畔共和国  常連   投稿数: 61

ロムレー湖畔共和国・外交局事務次官テランス・ルドワイヤン】

ご丁寧にありがとうございます。

確かに、共和国からこの国までの旅路、確かに事前の事務手続を含めるとやや煩瑣なところがありました。そのほとんどは共和国内の事情に起因する問題によるものではありますが。
実に、共和国の入出国管理はその手の非効率性を幾分抱え込んでおりますが、このような問題は今後ENECに加盟することとなれば改善されていくものと私は期待しております。
また、出発直前に貴国との通信ネットワーク上の諸問題について解決をみるなど、幾つかの懸念事項の解決を見ており、この会談も円滑に行えることでありましょう。

ふむ、紅茶の要素は香り、渋み、甘みなど様々に分けられますが、その複雑な構成要素の調和が個々の要素だけでは説明できない味わいと深みを作り出すもの。
香りも苦みも甘みも味わってこそ、深みのある民主主義が醸成できる、というところでしょうか。
少なくとも、「民主主義に優劣はなく、どのような民主主義の形態であっても学ぶ事は多い」ということには私も強く賛同するところです。
地球時代の歴史ある民主制国家、スイス原初同盟の伝統を継承する共和国として、最も静穏なる共和国ヴェネツィアの継承者たる貴国とは、その点において友好関係を築けるものと存じます。
共和国の政治において、貴国の共和制から学べることは大変多いものと考えておりますし、僭越ながら、共和国の議会制が貴国の政治上においていくらかの参考資料くらいは提供できますことを願う次第であります。
同時に、前置きというものも重要なこと、物事を論理的に説明するとかそういった技能は確かに外交官の基本的な能力であるかもしれませんが、私は外交能力の真価が試されるのはこういった雑談の部分であろうと考えています。
その点、外交会談における導入のスタイルというものは、共和国が最初に貴国に学べるものといえるものになるかもしれません。

さて、ともあれ、私も前置きはこのあたりに致しましょう。
貴国の説明は真摯なもので、一般的には満足のいくものと考えますが、ここで共和国固有の事情について説明しておく必要がありましょう。
およそ共和国中央議会において懸案とされるところは以下のようになります。

誘致の選定基準について
共和国をENECに誘致いただいたこと、大変光栄に存じてはおりますが、最初の誘致接触時点はもちろんのこと、現時点においてすら共和国は最貧国であり、そして、現時点ではENECが共和国以外の同じような建国してあまり時間の経っていない国家に誘致を行っている様子は見られません(水面下では行っているのかもしれませんが…)。
共和国としては、このようなENECの新規国家の誘致がどのような基準で行われているのかについて関心を寄せています。
これはENECに共和国が加盟した場合にその後共和国がいかなる国を友邦として迎え入れるかということに繋がる議論であるため、単なる好奇心を超えて中央議会でENEC加盟を議論するにあたって意味を持つものであろうと存じます。

投資と経済的な発展について
この機構は新興国の発展に資することを主たる目的として結成された国際機関であり、また投資計画もそのために存在するものであると存じております。
そして、無論のことではありますが、共和国も共和国国民の生活水準の向上のため、様々な施策を実行し、発展への道を歩もうとしております。
一方で、現在の共和国が求めており、必要としているものは、投資や開発援助を受け入れて帳簿の黒字額を増やすことではなく、人的資源の開発、様々なノウハウの入手といった、下から共和国の発展を支えるものをますます醸成させていくことです。
…というより、現在の共和国においては、国内の教育機関や社会資本の整備の進捗が青天井の資源輸出部門の収入に追いついていない状況にあり、むしろ、直接的な援助の投入を消化できません。
そしてもう一つ、というよりこれが本題ですが、国民の間では急速な経済成長に突入することへの不安感、というより一時的にそれを巡って社会不安が起こりかけたほどなのですが、ともかく、飛躍的な経済発展について、共和国民は懸念を持っている、ということがあります。
飛躍的な経済成長が可能であること、それがそうしなければならないことを意味するわけではならない、というのは論理的には自明でありますが、ここについては確認をしておかなければなりません。
これは、場合によっては共和国の持つ目的そのものがENECの目的に反するものである可能性がありえる、という点で、重大な問題となります。
この点においては、外交的な摩擦を回避しともあれ加盟国として迎え入れるために行われるような表面的な回答ではなく、その根本的価値に基づく真摯な回答を望む、というのが本国の強い要望であることを付言しておきます。

政治思想について
初めに民主主義というものについていくらか言葉を交わしましたように、我々の間では民主主義というのは共有する価値であり、また、現時点ではENECの間でもそれは同じであると考えております。
わけても特徴的なのは民主制と共存する純粋社会主義を掲げるヴェールヌイ社会主義共和国でありましょうか。
さて、ここにおいて問題となるのは、民主政体ではない政体を求める思想や、非民主的な政体、これをどのように判断するか、それも我々の間で、のみではなく、ENEC全体として、そのようなことであります。
ただ、これについては懸念というよりは幾分リラックスした確認のようなものです。共和国は議会主義的な民主主義国家でありますから、民主政を高く評価するような組織に共感を以て遇するところであり、そのあたりは初めにも申しました通りではありますが、これについてENECそのものは中立的な態度の組織であると表明したとしても、これは共和国が加盟を検討するうえで問題として論われることになるであろうような性質のものとはならないと考えております。

他のENEC加盟国の対共和国の見解について
共和国は少なくとも貴国とは既に国交を樹立しておりますが、現時点ではその他の全てのENEC加盟国との国交を有しているわけではありません。
共和国がENEC加盟を目指すにあたっては、それら他加盟国との了解関係を成立させることが必要不可欠となります。これは、加盟後を見越すとなおさらのことです。
これは加盟を申請する場合において本来共和国が確認するべき事項でありますから、貴国に無理に回答を求めるものではありませんが、可能でしたら貴国の見解を伺いたく存じます。

ここからは私見ですが、全体的に見て、国内世論はENEC加盟国各国との協調が共和国に資するところは大きいであろうが、それを直接的にENECに加盟するメリットと結び付けられない、ENECの議論に参画し、これら諸国との共通見解を持ち続けることは有益であろうが、あまり多くは求めないし、求められても困る、というところです。
これはENEC憲章及び追加議定書に照らしますと、共和国にとっては加盟あるいは準加盟よりもオブザーバーの地位のほうがむしろ好ましい…というところになりましょうか。
実際、中央議会ではオブザーバーの地位であればこの場でそのまま加盟手続きに入っていい、というように議決を受けてはおります。
私個人としてはこの意見が現在のENECにおける議論の結果に反するものであることは充分承知しておりますので、これは参考程度のものですが。

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