建材資源に関する国際会議

＞エルツ帝国連邦代表
我が国の苦況にご共感いただき、大変有り難く存じます。

・先進国間による採石場建設支援
まずは先進国間で共通認識を得ることが必要です。先進国の本会議への参加を我が国からさらに呼びかけてみます。

・石材、鉄鋼を対価として用いる場合の特殊レートの制定
これは直接的に有効な手段だと思われます。しかし、経済同盟が発達している現代国際社会において、各経済同盟の石材・鉄鋼輸出国のみを対象とした、つまり経済同盟を超越した国際的取決めを行うのは困難であります。会議冒頭に申し上げましたとおり、経済同盟を超えた協力体制、組織が必要なのです。

ポーレタリア首長連合代表への回答と重複しますが、「建材を生産する際は大量に生産できる国が一度に生産した方が効率がいいのでは？」とのご提案は至極当然なものです。

＞日ノ本帝国
・経済大国、先進国志向への警鐘
遺憾ながら、我が国にはそのような視点が欠落しておりました。

現代の新興国にとって国家モデルとして目立つのは商業大国、工業大国であるという認識に賛同します。

農業大国として記憶にあるのは、天鶴帝国、タピオカ連邦共和国、エデレス・フリュー連合……数えられるほどでしかありません。林業大国に至ってはガゼイン教皇領とルメートラ王国ぐらいなものです。

はたまた外交の巨人・ルーシェベルギアス公国という例もあります。国土は狭小ながらその存在感たるやフリューゲル史に類をみません。

様々な国家モデルを示すことがこれからの課題でございましょう。

・木材による建材生産
なるほど、貴国の誇る美しい伝統的木造建築を参考にすれば、木材による建材需要消化も見込めますね。たしかに、貴国の仰るとおり林業も建材産業として振興されるべきでしょう。

・銀や燃料の増産
銀は工業用途にしか使い道がなく、先端工業によって生産された大量の商品は商業大国にしか消費できない。増産された燃料はその商業大国へ。
銀や燃料こそインフラと教育が充実した経済大国が求めるものであって、貴国の論で言えば現状以上の増産は必要ないのではないでしょうか？

発言が多くなってまいりましたので、機をみて議論を整理したいと思います。

少なくとも建材に関しては林業国を増やし、木材を工業国に輸出するという仕組みさえ整えばよいと考える。
そもそも木材自体は誰もが生産し得る資源であり、林業国が複数になればブロック圏で囲い込む必要性も無く、自由貿易に馴染みやすい資源だろうし、その分の鉄が余剰になれば協定縛りも緩和される。
それから先進国に工業国が少ない構造的問題は現在も続いていると考えられ、商業国と工業国の均衡化をまず何よりも進めないとならない。
資金を余らせている国家の存在はまさしく商業国家が溢れている証拠ではないだろうか。特にノエルクルスの資金の余らせ方は憂慮すべき対象だ。

参加遅くなり申し訳ありません。
我が国の意見を述べさせていただきます。
我が国は現在、建材の材料となる石材の生産を行っておりますが、我が国のような中小国家は建材工場の規模が小さいために効率よく建材が確保できず、結果として建材不足となる部分もあると思われます。
そのため、先進国が中小国へ建材を輸出する代わりに、中小国は先進国へ石材を輸出するといった流れが必要ではないかと考えております。

＞日ノ本帝国
林業国を増やすことが重要である旨、同意致します。
石材・鋼鉄を原材料とした建材とは別の方向性として、また建材の自給方法として、十分に考慮されるべきものです。

＞神桜皇国
会議へのご参加に感謝申し上げます。
建材工場の稼働率は国の労働力（人口）に比例します。

建材産業（建材工場の稼働、石材・鋼鉄と燃料の産出）は一国で支えるには難しいものです。しかしながら、既存の経済同盟で個別に対応すれば、貿易の開放度は低減してしまうおそれがあります。

建材産業について協働するための、実行的な国際機構の設立が必要なのではないでしょうか。

本会議に我が国も出席したいと思います。

議事録を読ませて頂きました。まずは、ティユリア連合王国のリーダーシップを非常に高く評価するとともにその構想を支持することを表明します。

先進国の途上国に対する支援は国際社会に対する責任であると考えます。

ティユリア連合王国は建材生産に関する国際機構を設立することを計画しておられるわけですが、この機構内で建材生産に必要な物資を確保するための各種支援プログラムを策定し、一定規模以上の経済力を維持する加盟国に支援物資、資金を供出させるというシステムを追加提案したく思います。

我が国独自での支援プログラム作成も検討しましたが、やはり多国間で実施する方がより大規模な資本投下が行えるのではないか、効果的な支援が行えるのではないかと考えた結果、このような提案に至りました。

ぜひご検討いただければ幸いです。

成蘭連邦王国のご参加とご発言に多謝致します。

さて、議論の要点を整理致しました。これを参考に、具体的な国際協力体制・協力組織の構想を練りたいと思います。

【議論の整理】

１．供給改善

　　イ．原材料産出
　　　　・鉱山の開発及び整備
　　　　　　…… 採石場、鉄鉱開発支援策の充実
　　　　　　…… 石材、鋼鉄への特殊レート制定

　　ロ．製造
　　　　・建材工場稼働率を考慮すれば、人口の多い先進国による製造が望ましい
　　　　　　…… 先進国の協力を取りつける
　　　　　　…… 建材工場の借用、（代行製造）

　　ハ．国際社会の取り組み
　　　　・建材生産支援のための多国間プログラム
　　　　　　…… 一定の経済規模をもつ加盟国による支援物資及び資金の供出
　　　　・原材料産出国と建材製造国との相互連携

　　ニ．自給
　　　　・林業の振興

２．需要改善

　　ホ．経済大国志向からの転換
　　　　・新興国への多様な国家モデルの提示