【宗教】険邪聖省が「正統ゾロアスター教」を異端指定

　教皇庁険邪聖省はイタリン共和帝国を中心に広まっている「正統ゾロアスター教」を異端指定した。同教団は現在イタリン地域に約100万人の信者を抱えており、同教団が信者を獲得した背景には、教皇庁がイタリン国内での入信を制限したことがある。その信者の多くがゾロアスター教会に入れなかった者たちで、名称が類似、もしくはゾロアスター教会そのものであるように騙る「正統ゾロアスター教会」の勧誘を受け、違いを認識しないまま入信してしまったものと思われる。

　フォルカー・クルト険邪聖省長官は会見で「異端的思想が生まれるのは当然のことで、我々はそのこと自体を否定するつもりはなく、我々の欠点を明らかにするそれらの存在はむしろ好ましい。しかし、正統な教えを求める者に『正統』を騙って『異端』を刷り込むのは明らかに間違っており、悪行と断じるほかない。我々は『正統な教え』を守る義務がある。教えを汚す存在は断固として排除しなければならない。」と述べた。

　これを受けて、布教聖省はイタリン地域での入信制限を緩和して、面接での入信審査を受ければ入信ができるようにするとともに、「正統ゾロアスター教会」に誤って入会した人々のカウンセリングと改宗の促進を行うことを決定した。



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