４７７年５月３０日

帝都モルクグラードにて共産主義者らによる武力革命が勃発、また貴族に不満を抱いていた多くの赤軍将兵も革命に参加し、およそ５０万人もの赤軍将兵が革命に参加したと予想される。



辛うじて難を逃れた、クルキアマイト・ロッフェレテシア・ミディアート皇帝とミチニーコフ国相を始めとする一部の国家首脳はポートランド大公国に亡命。



また、共産勢力のトップに立つ事となるのは驚くべき事に皇帝陛下の妹である『クルキアマイト・アナスタシア・ミディアート』である様だ。

さらに驚くべきなのは、その女帝がクルキアマイト、ミディアートの姓を捨てたのである。

これは大公家と皇族との血の繋がりを捨てたと言っても過言では無いのだ。



幸か不幸か、少なくとも貴族の横暴に耐えかねていた庶民層にとっては幸福であるのであろうが…



【国際】ガトーヴィチ帝国　　巨大隕石は港及び港周辺の灯台や村総てを水没・壊滅せしめたり。



【国際】ファイアリヒ連邦　政府、採石場の閉鎖とウラン鉱の新規開発を検討。石材供給確保と燃料不足を受け。



【国際】聖マズダー教国　教皇聖下、教皇位を返上する。新たにサーラール・スピターマ氏が教皇に即位。

『どうやらスオミ王国には報道の自由を理解する者が居ない様だ。』

帝国議会長ヴェンコ氏は、報道陣に対して最初にこう切り出し、自信たっぷりと続けた。



『そもそも１地方紙に過ぎない報道機関の報道を鵜呑みにするほど、愚民ぞろいであると私は考えていない、むしろ彼らの行動は、実質的にその質問が真実に近い事であるとみずから教えているようなものでしかない。』



『もし私が同じ立場にあったなら、嘘でも平然と返答を返しただろう。国務に携わる役人というものは元来そうであるものだし、そうでなければならない。王国政府は国立機関の人選を見直したほうが良いのではないか？』

とまでコメントし、その後国内情勢や外国情勢に関するコメントを１時間ほど話した。





【国際】龍鮮陸軍航空隊の精鋭部隊、神桜皇国に出現した怪獣を撃破。



【国際】オーレン群島共和国、首都近郊で地震。緊急事態対応局「20万人が被災」と発表。



【国際】「この星は巨大隕石衝突が頻繁に起こっている。早期の他惑星への移住を」中華民国



【国内】幸福の女神像がダンツフ港近郊に建造される。カントリーサイド市民『これはこれで可愛くていいんじゃないかな？（女神像のデザインに対し）』

４７１年２月２５日



ロッフェレテシア皇帝陛下は再び国相ミチニーコフ氏に勅命を出された。

帝国議会発表によると一時教育投資を中断して、社会福祉を再び充足させる政策を推進すると発表。



一部の帝国情報筋によると、ドライズ・レーテの代表であるデヴーコフ・ジェガヴィリ労兵評議会議長と深刻化しつつある労働力不足を懸念していたミチニーコフ氏の思惑が一致し、双方が密かにコンタクトをとった様である。



国相の助力により皇帝陛下と会談にこぎ着けた彼女は、現状のレーテ市民の労働環境の劇的な悪化と日々少なくなりつつある労働力、寂れつつある工業都市の実情を告げたとされている。

その詳細な状況は不明であるが、少なくとも皇帝陛下を納得させたのは確かなようである。





【国際】ガトーヴィチ帝国、君帝陛下の御大葬行はる

【国際】スオミ王国、国王勅令　貴族院改組・王国諮問会議設置





【経済】レーテの工業都市が寂れつつある！？レーテ市民『保証もろくに無いんじゃあ、安心して働けないよ・・・』

４７０年１０月３０日

帝国議会は女帝陛下が崩御なされていた事と、密やかに国葬が行われていた事を発表した。

日々並々ならぬ激務をこなしてきた、女帝陛下は度々お体の不調を感じておられ国務から遠ざかり療養なされていたとも。



女帝陛下が崩御なされたのは１０月上旬と言われており、一節には毒殺とも噂される。

帝国議会が発表を遅らせたのは、帝位継承者を決めていたからだとヴェンコ帝国議会長はコメントした。



なお後継者にはミディアート２世こと、クルキアマイト・ロッフェレテシア・ミディアート皇帝陛下が選ばれ、帝位後継者争いは無く、極めてスムーズに事は進んだ。と、ヴェンコ帝国議長は最後に付け加えた。



ロッフェレテシア陛下はまだ６歳を迎えたばかりであり、一部の帝国議員はヴェンコ氏とミチニーコフ氏らが、さらなる権力強化を図っているのではないかと不安視している。



「帝位を迎えるのに年齢は大した問題ではない、現に初代の女帝は１０で女帝を務めたのだから、問題はそれを支える臣下の誠実さではないだろうか、何れにしろもしかの二人が結託して二重帝国を彼女らの私物と化すような事があれば、私はすぐさま麾下の貴族らに命じてモルクグラードにカントリーサイド旗を掲げさせることだろう。」とクルキアマイト・ロムニキスキ大公はコメント。



【国際】スオミ人民臨時政府が北安市にて樹立さる。「今の政府は腐敗と欺瞞に満ちている。」



【国際】新国王リエラ・エアリーヌ陛下の即位式典、無事終了す。完全平和をここに宣言。



【国際】テロ事件の被疑者19名全員に死刑判決　控訴も検討　成蘭地裁



【国際】総大主教庁、リヴォニア騎士団を用いてアリウス派聖職者を排除。リガ総主教も拘束。





【社会】識字率の改善を！ミチニーコフ国相、新皇帝の命令を受け教育水準の向上へ奔走。

４６５年８月１８日



不満を募らせた市民らによる２度目のデモ活動が開始、当初ドライズ政府側は穏健的な手段での解決を試みていたが、レーテ共産党が市民らを扇動し（フライコーア主張）工業地帯を民兵と党員によって占拠されると、３日後の８月２１日にフライコーア軍が独断で工業地域に侵攻、占拠しているレーテ側との市街戦を開始した。

フライコーア軍は義勇軍ではあるが、軍制の正式装備で武装しており、対するレーテ側は旧式の小銃、機関銃をかき集めた間に合わせの軍隊であり、ほとんどが素人の民兵である。



私個人の見解としては、これはフライコーア側がこれを機に社会主義勢力を一掃しようとしているように思える。

なお、この件に関してフリュー、カントリーサイド、ルバニアは介入しない模様。









【国際】総選挙　成蘭民主政治同盟が引き続き与党　宗教勢力の台頭も顕著

【国際】マズダー国からアラークィ・サッダーヴォ陸軍大将らが亡命。本国でのクーデターに関連か

４月１５日にフリュー・ソビエトの人民公安委員会議長、秘密警察長官などをつとめていたラベリンテ・ミハイル・ヴェリヤと彼女の側近数名がついに連邦裁判にかけられた。



同氏はソビエト政権下において３度の大粛清を主導しているとされ、『赤い虐殺者』と恐れられるほどの残虐性を持ち恐怖政治下での警察国家統治においても主導的な役割を果たしていた。





裁判中彼女らは騒ぎもせず、ただ粛々と裁判の判決を聞いていたと言われている。



当初は銃殺刑の重罪が決定していたが、皇女陛下の慈悲深い提言により、フリュー領内からの永久追放へと減刑された。



また、社会主義取締法が制定され、社会党、共産党、農民党、そしてかつての連邦関係者は殆どがカントリーサイド大公国領、わずかに少数がルバニア自治領へと追放された。

我が国は高い失業率、資源不足に悩まされており、国内情勢への懸念から国相ミチニーコフ氏の提案により、社会主義取締法が制定された。

この法令はあくまでフリュー領内での社会主義的活動を抑制し、国内の安定を図る為の法令であると首相は会見で発言した。

４６１年８月１８日

国際会議に参加する為にモルクグラード赤軍飛行場へ移動中であったヤキィエーヤ書記長が反体制分子に襲撃され重傷を負った。

書記長は護衛の兵士２名、運転手とともに乗車していたが、書記長を除く３名は即死の状態であり、書記長自身も左目の失明、左足の骨折、内臓の損傷を受けており予断を許さない状況である。



我々は祖国安定を妨害する敵対勢力に断固として屈しないし、連邦議会は現状況を打開するべく死力を尽くしている。そして、我々はそれを無為にしようとする反抗勢力を許しはしないだろう。

４６０年１０月２５日に華夏人民共和国でかつての国家元首であったクルキアマイト・Ｓ・ミディアート皇女保護される。



455年 2月　（以後２月革命と表記）の革命により我等は輝かしい勝利とプロレタリアート国家を建国。抑圧的な帝国主義者、反動主義者、ファシスト達を叩き出した。

しかし、諸悪の根源である皇帝はこうして生き延び、保護されている。

だが、我が国にかつての皇帝は必要なのか？諸君！答えは明確である。不必要なのだ。

我が国には連邦議会、人民公安委員会があり、首都モルクグラードには輝かしき宮殿が作られ帝政時代以上の繁栄を遂げている。プロレタリアート諸君！我等が書記長、連邦議長は必ず正しい決断を下す！

諸君は社会主義の勝利の為に努力を絶やさないことが重要だ！！



（後に連邦議会命令により、執筆者、編集長は反逆罪で絞首刑。また、この号が人々のめに触れることも無かった。）

フリューゲル４５８年５月

社会主義最大の国家であったオストマルク民主連邦が崩壊した。



これに際し厭戦主義の社会党、共産党は勢力を減退させ、代わりに過激派の農民党、時代遅れの権威主義を掲げる国民同盟が勢力を伸ばしてきている。

デヴーコフ連邦議長はこの件についてノーコメント。



同志国家であるオストマルクは崩壊したが、我々は社会主義の発展の為これからも勤労と不屈の精神で祖国を発展させていく事は代わりの無い事実である。

労働者諸君よ、帝国主義などという幻想主義にとらわれてはならない。結局のところ彼らは労働者の搾取を目的とするブルジョワジー層に過ぎない。資本主義という競争社会のもと弱きものは徹底的に虐げられる過酷な社会だ。だが、我々社会主義国家は違う。一人は万人の為、万人は一人の為に尽くすのだ。全国の労働者が勇気をもって社会主義を信じることを連邦議会は信じているし、我が国の全プロレタリアートも信じている。



【国際】オストマルクの崩壊に党首脳驚愕。劉主席卒倒し入院。



【国際】議政府　困窮する東シベリアに対し、龍鮮最高の鉱山技師を顧問として派遣。

４５５年４月

連邦議会は革命において英雄的貢献を果たしたミハイル・ヤキィエーヤ元帥が戦傷の療養を終え、復帰する事を発表した。

また同元帥は連邦議会書記長に任命されており、連邦議会は更なる躍進を遂げるであろうと予想されている。