『どうやらスオミ王国には報道の自由を理解する者が居ない様だ。』

帝国議会長ヴェンコ氏は、報道陣に対して最初にこう切り出し、自信たっぷりと続けた。



『そもそも１地方紙に過ぎない報道機関の報道を鵜呑みにするほど、愚民ぞろいであると私は考えていない、むしろ彼らの行動は、実質的にその質問が真実に近い事であるとみずから教えているようなものでしかない。』



『もし私が同じ立場にあったなら、嘘でも平然と返答を返しただろう。国務に携わる役人というものは元来そうであるものだし、そうでなければならない。王国政府は国立機関の人選を見直したほうが良いのではないか？』

とまでコメントし、その後国内情勢や外国情勢に関するコメントを１時間ほど話した。





【国際】龍鮮陸軍航空隊の精鋭部隊、神桜皇国に出現した怪獣を撃破。



【国際】オーレン群島共和国、首都近郊で地震。緊急事態対応局「20万人が被災」と発表。



【国際】「この星は巨大隕石衝突が頻繁に起こっている。早期の他惑星への移住を」中華民国



【国内】幸福の女神像がダンツフ港近郊に建造される。カントリーサイド市民『これはこれで可愛くていいんじゃないかな？（女神像のデザインに対し）』

４７１年２月２５日



ロッフェレテシア皇帝陛下は再び国相ミチニーコフ氏に勅命を出された。

帝国議会発表によると一時教育投資を中断して、社会福祉を再び充足させる政策を推進すると発表。



一部の帝国情報筋によると、ドライズ・レーテの代表であるデヴーコフ・ジェガヴィリ労兵評議会議長と深刻化しつつある労働力不足を懸念していたミチニーコフ氏の思惑が一致し、双方が密かにコンタクトをとった様である。



国相の助力により皇帝陛下と会談にこぎ着けた彼女は、現状のレーテ市民の労働環境の劇的な悪化と日々少なくなりつつある労働力、寂れつつある工業都市の実情を告げたとされている。

その詳細な状況は不明であるが、少なくとも皇帝陛下を納得させたのは確かなようである。





【国際】ガトーヴィチ帝国、君帝陛下の御大葬行はる

【国際】スオミ王国、国王勅令　貴族院改組・王国諮問会議設置





【経済】レーテの工業都市が寂れつつある！？レーテ市民『保証もろくに無いんじゃあ、安心して働けないよ・・・』

４７０年１０月３０日

帝国議会は女帝陛下が崩御なされていた事と、密やかに国葬が行われていた事を発表した。

日々並々ならぬ激務をこなしてきた、女帝陛下は度々お体の不調を感じておられ国務から遠ざかり療養なされていたとも。



女帝陛下が崩御なされたのは１０月上旬と言われており、一節には毒殺とも噂される。

帝国議会が発表を遅らせたのは、帝位継承者を決めていたからだとヴェンコ帝国議会長はコメントした。



なお後継者にはミディアート２世こと、クルキアマイト・ロッフェレテシア・ミディアート皇帝陛下が選ばれ、帝位後継者争いは無く、極めてスムーズに事は進んだ。と、ヴェンコ帝国議長は最後に付け加えた。



ロッフェレテシア陛下はまだ６歳を迎えたばかりであり、一部の帝国議員はヴェンコ氏とミチニーコフ氏らが、さらなる権力強化を図っているのではないかと不安視している。



「帝位を迎えるのに年齢は大した問題ではない、現に初代の女帝は１０で女帝を務めたのだから、問題はそれを支える臣下の誠実さではないだろうか、何れにしろもしかの二人が結託して二重帝国を彼女らの私物と化すような事があれば、私はすぐさま麾下の貴族らに命じてモルクグラードにカントリーサイド旗を掲げさせることだろう。」とクルキアマイト・ロムニキスキ大公はコメント。



【国際】スオミ人民臨時政府が北安市にて樹立さる。「今の政府は腐敗と欺瞞に満ちている。」



【国際】新国王リエラ・エアリーヌ陛下の即位式典、無事終了す。完全平和をここに宣言。



【国際】テロ事件の被疑者19名全員に死刑判決　控訴も検討　成蘭地裁



【国際】総大主教庁、リヴォニア騎士団を用いてアリウス派聖職者を排除。リガ総主教も拘束。





【社会】識字率の改善を！ミチニーコフ国相、新皇帝の命令を受け教育水準の向上へ奔走。