京和会談

フリューゲル暦 25783期、716年 3月初旬

ヴァノミス連邦暫定首都・京和にて、ヴァノミス連邦臨時政府とヴァノミス連邦最高評議会顧問委員会の間で緊急会談が開催された。

関係者は本スレッドをご利用ください。

現在、ヴァノミス連邦最高評議会顧問委員会はレゴリス帝国および新興諸国経済理事会により構成されています。

新興諸国経済理事会より、渉外局長ドミトリー=ペトローヴィチ=ウダレーニエフ（Дмитрий Петрович Ударениев、ガトーヴィチ帝国）と軍事委員長代行ラシード・ヤッガ（Rashid Jagga、テークサット連合）が出席いたします。

レゴリス帝国を代表して、レゴリス帝国外務省外務次官フィリーネ・バルシュミーデと、国防省国防次官であるヴァレリー・マシェフスキー退役海軍上級大将が本会談に出席します。

ヴァノミス連邦及びヴァノミス国を代表しヴァノミス国次期女王 アルトリア王女殿下と王女付補佐官アグラス・デインが出席致します。

まず初めに、先の隕石災害の犠牲となったアブラハム・エルウッド陛下、クローディア妃殿下、そして数百万のヴァノミス人民の御霊の冥福をお祈り申し上げます。
そしてまた、新たにヴァノミス臨時政府の国家元首となられたアルトリア王女殿下に、僭越ながら祝福の言葉を申し上げたいと思います。王家と国家の危機に直面し、さぞおつらいこととは存じますが、今後のヴァノミス連邦を背負っていく殿下には、心を強く持っていただかなければなりません。

さて、それでは今回PDEC軍による戒厳令の発令と緊急展開の経緯について、改めてご説明いたします。

巨大隕石災害の発生後、大きな混乱もなく臨時政府が発足した迅速性は世界より広く称賛されるべきものであります。
しかしながら現在、ヴァノミス連邦領域の治安は万全とは言えません。警察・治安を含む多くの政府機能の中枢が破壊されている現段階において、PDECはヴォルデリア条約により定められたヴァノミス連邦の政治体制・行政とヴァノミス人民の生活を確実に保障するべく、緊急出動の実施に踏み切った次第です。
これはあくまでもヴァノミスの平和を護持し、インフラを始めとする人々の暮らしを復興するための措置であります。ヴァノミス王国内政に干渉し、何がしかを強制せんとする意図は一切ございませんから、ご安心ください。

発効より80年を経て古びてきた部分があるにせよ、ヴォルデリア条約が示すヴァノミス連邦の政治体制は、今後貴国が完全な主権国家へと進むために最適な姿であると考えます。
ついては、ヴァノミスの精神的支柱たるアルトリア王女殿下より、災害以前のヴァノミスの姿を回復する決意を、ヴァノミス人民に、そして国際社会へ示していただきたい。以上がヴァノミス連邦最高評議会顧問委員会の希望するところでございます。

アルトリア王女「お心遣い感謝致します。亡くなった人々の為にもヴァノミス政府の代表としてヴァノミスの王位を継ぐものとして責務を果たすべく全力を尽くす所存です。
また迅速な中央政府の再建に加えて権限が中央省庁に集中しすぎていた事を反省して地方の行政機関の創設、拡大を進める事も考えています。」

アグラス・デイン「…ここからは私が、
戒厳令の発令とPDEC軍の展開についてですが巨大隕石災害による事実上の政府が消滅し、警察や国軍全体への命令権を持つ人物が、当時サルクラ島にいらしたアルトリア王女殿下を除いてほぼ死亡という状況でかなりの混乱やこれにつけ込み騒乱を起こす輩も現われましたがPDEC軍が素早く全土に展開し治安悪化を防いだ事について敬意と感謝を表したいと思います。
一部の地域では反発が起きているようですがこれらついては我々臨時政府が次期ヴァノミス女王であるアルトリア王女殿下の名で国民に説明し理解を得られるように努力致します。」

バルシュミーデ外務次官「我が国も先の巨大隕石災害に於いて犠牲となったエルウッド陛下やクローディア妃殿下、並びに数百万のヴァノミス国民らに哀悼の意を表します。
エルウッド陛下ら犠牲となった方々の為にも、ヴァノミス国は早急かつ着実に復興し、嘗ての災害前の姿に回復させねばならないと私は考えております。もしそれが成されたのであれば、連邦全体の主権回復に向けた大いなる一歩になると言えましょう」

マシェフスキー国防次官「PDEC軍による戒厳令の発令と緊急展開の説明については、既にENECの方が説明されているので我が方から特に述べることはありません。
が、今後戒厳令が解除されたとしても、展開済みのPDEC軍については当面必要であると言えましょう。戒厳令が解除されたとしてもその時に治安が完全に回復しているとは言えませんからね。」

ご理解いただきありがとうございます。
ヴァノミス連邦最高評議会顧問委員会は、事態の終結に向けて、今後の展望をまとめた声明の草案をまとめ、送付いたしました。
問題がないようでしたら、これをヴァノミス政府として内外に発し、遵守して頂けると幸いです。

報道機関を通じて京和声明の発表が行われました。

今後の方針が明確に示されたこともあり、状況は安定的に改善し始めているといえます。
これにて、ヴァノミス連邦臨時政府とヴァノミス連邦最高評議会顧問委員会との緊急会談は閉会となります。ご協力ありがとうございました。