今次大戦に於ける両陣営に対する停戦の呼びかけ

何を言っているのかよく理解できないが、理念に賛同できない会議に何故貴国は参加しようとしているのか？
我々はさておいても、わざわざ時間を割いてこのように会議を主催したルーシェベルギアス公国に対する深刻な侮辱だと思わないのか？
そう考えているのなら、最初からルーシェベルギアス公国の提案は理想主義的であり、会議には参加できないと通告すべきだったはずだ。
この期に及んで会議の理念に賛同できないと後出しで宣言するのは余りに常識を欠いた行為だと言わざるを得ない。

また貴国は第1次大戦の講和条約を引き合いに出しているが、そもそも我々の理解が誤っていなければ、貴国らの大義はノイエクルス連邦の軍事力が世界平和に対し深刻な圧力となっているからこれを取り除く、という事だったはずだ。
第1次大戦の発端にそのような理念は存在していたか？
各講和条約は帝国主義的な領土拡張の野望と貴国らのように先制攻撃を行ったドイツ帝国らに対する制裁措置として存在していたはずである。
この大戦と各条約を引き合いに出したという事は貴国らはドイツ帝国のように帝国主義的な領土拡張をもくろんでいるか、制裁措置を加えられるべき存在という事か？

何を以てこのようなことを言い出したのか、理解に苦しむ。
蛮族に人語が通じると期待した、我々が悪いという事だろうか。

非現実的と称するのであればその旨を初めから通告し、会議には不参加の旨を伝えればよろしい。
アドリア宣言を棄却したノイエクルスをこうして交渉のテーブルに着かせたのは弊国案を前提としたものであり、レゴリスがそれを前提とした交渉を行わないというのであれば、交渉の大前提条件から誤ったものになる。
ノイエクルスは最後まで戦うだろう。大幹帝国がそうであるように。
であればもはや言葉を交わす必要は無い。いずれかが滅びるまで戦い続けるが良い。
劣勢たるノイエクルス陣営には和平を期待させ、結果的に戦闘行動を制限する形となったこと謝罪する。

ルーシェベルギアス公国は、アクアマリン王国、レゴリス帝国、ミッドガルド帝国、ティユリア連合王国、クルジスタン共和国を不義なる国家と見なし、国交関係を凍結する。
アクアマリン王国との定期貿易は停止される。

聖マズダー教国については「交渉が決裂すれば、すぐさま戦闘を再開する」と宣言があるが、宣言通り戦闘行動を中断されており、その言葉と行動は平和への努力と弊国への誠意を感じられる。同国が望むまで国交及び交易関係は継続される。

我が国は以前明言した通り「単独」の講和のため交渉を前向きに行いたい。
我が国は以下の条件を提示する。
・ノ連陣営による聖マズダー教国への原状回復のための資材の賠償
・戦時捕虜の即時解放
・大幹帝国の軍備制限
以上です。
和平交渉中は我が国は戦闘を中断しております。
また、この和平交渉の席において、我が国はレゴリス帝国代表に対し、一切の権利の委任を行っていないことをご確認いただきたいと思います。

原状回復への資材賠償についてどの程度の量を想定されているか、ご提示願う。

先に述べたとおり、連邦政府も商業活動の停滞により財政が厳しく、直ちに被害額を全て支払うというのは難しい。
ある程度長期での戦災賠償基金という形を取りたいが、如何か。
また戦時捕虜の即時解放については同意する。

大幹帝国の軍備については、我々でなく大幹帝国担当者の発言を待ちたい。

資金での賠償ではなく、建材や石材等の物資の輸送での償還を求めます。
なお、我が国は即時の輸送を求めることは致しません。可能になり次第で構いません。
以下が賠償請求する品目です
・建材20億トン
・石材3億トン
・鋼鉄10億トン
この請求はノイエクルス自由国だけではなく、大幹帝国や他の参戦国に対する請求を合わせたものです。

レゴリス帝国政府へ回答します。

1：香麗民主連邦の国土を回復し、独裁的で共産主義的でなく民主的で資本主義的な国家として連合国の保護下に置くこと。

龍鮮戦争という苦難を乗り越えて守られた統一が再び失われるのは忍びないが、幹民族が生き延びることができるのなら連合側に国土の半分を託そうと思います。

2：戦時捕虜の無条件解放及び復員。

大幹帝国は連合側の捕虜を即時解放し、安全な復員を保障します。
同時に連合側に対して、幹国兵捕虜の解放と安全な復員を求めます。

3：国家指導者の戦争犯罪を問わない。

異論はございません。

4：陸空軍の人員を十二万人とすること。
5：海軍を五万人以下とすること。

帝国陸海軍を帝国防衛隊(陸上防衛隊・海上防衛隊)に縮小・再編成し人員を制限します。

聖マズダー教国政府に回答します。

・ノ連陣営による聖マズダー教国への原状回復のための資材の賠償

ノイエクルスと同様に直ちに賠償することは難しいため、長期間に渡って輸送します。

・戦時捕虜の即時解放

先述の通り、即時解放・安全な復員を保障します。

・大幹帝国の軍備制限

先述の通り、軍備を制限します。

大幹帝国の御英断に感謝申し上げます。

尚、正式な講和条約については後ほど通知致しますので、それまでお待ち頂けるようお願いする次第です。

聖マズダー教国からの賠償請求、内訳について我々は特に異論はない。
大幹帝国、ブリュノール共和国の意見を伺いたい。
鋼鉄の生産能力があるのは自由国のみなので、これについては我々が供出することになるだろう。

今回の講和条約に関して、我が国において対応できる部分についてお知らせする。

まず講和条約の内容に関しては、概ね了承しており遵守する次第である。
我が国で生産可能なものは、燃料、食料、建材等基礎的な資源・資材となるため、
復興中の燃料供給と建材提供を視野に入れている。

現時点で建材5億トンの用意があり、関係各国の了承を以って、増産及び輸出体制に入る旨予めお伝えする。

我が国へのノ連側各国による賠償について、要求を個別に提示したいと思います。
ノイエクルス連邦：鋼鉄10億トン・建材2億トン
大幹帝国：石材3億トン・建材10億トン
ブリュノール共和国：建材8億トン
以上が提案です。
異存がないようならば、こちらで講和条約の草案を作成して、こちらとは別の席で調印まで進めたいと思います。