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ヴェールヌイの報道  ヴェールヌイ社会主義共和国メディアの報道を集約して紹介
3月 16 (月曜日) 2015
【第10号581年12月】ミサイル問題平和解決に道筋 / 甚大な隕石被害 ほか 22:14  ヴェールヌイ社会主義共和国 
【国際】共和国監督下でレゲロ新体制。ミサイル問題解決に道筋。

ミサイル発射問題で揺れるレゲロ社会主義人民共和国で、エルノーク政権に反対する軍勢力(人民防衛軍)によるクーデターが発生。同日中に全国の掌握し、臨時政府とも言うべき「国家改造委員会」の設置を表明。穏健・民主・社会主義への体制転換を宣言した。かねてから、同国のエルノーク大統領は入院状態が続いているとの情報もあり、旧政権の体制維持に綻びが生じ、ノイエクルス連邦との交渉も暗礁に乗り上げ、共和国政府も関係打ち切りを示唆していた最中でのことであった。レゲロでのクーデター発生に伴ない、また政府は、万一の事態に備え、共和国国内のレゲロ軍駐屯地に対して武装解除勧告した。レゲロ軍部隊は抵抗なくこれに応じ、現在も国家人民軍の監視下に置かれている。翌日には新政府より、共和国に対して政務顧問の派遣要請が行われるなど、ミサイル問題発生後も、あくまで友好関係を維持しながら、粘り強い説得を続けていた共和国の姿勢が功を奏したか、今や「ヴェールヌイ・レゲロ統制条約」締結により、レゲロの全権に対し監督権を行使するに至った。共和国の政府と党は、既にノイエクルス連邦への全面謝罪と必要な賠償を行うための交渉を行うようレゲロ政府に指示しており、ミサイル問題の平和的解決が大いに期待されるが、幹国による石動への最後通牒によりCAME情勢がまたも緊迫化しており、これに追いやられる形でミサイル問題の全面解決に向けた交渉が遅延するのではないかとの見方も出ている。

【国内】隕石群により全国に被害。ウラン鉱消滅に迅速対応。

581年11月、共和国域内に多数の隕石群の落下、各地で甚大な被害をもたらした。現在までに計9つの落着が確認されており、北中部の工業都市で甚大な被害をもたらした他、ベイクラント島シベリア人自治区では隕石が区庁舎を直撃し、シベリア人自治区幹部らと内務省の管理官ら多数が死傷した。既に警察局、消防局、軍によって救助活動と治安維持処置がとられている。また、マルチェロ半島の根っこに位置し、経済の要となっていたウラン鉱が消失したことにより、国内では動揺が広がった。燃料源喪失という非常事態に、政府は緊急に採石場閉鎖を指示。大急ぎで既存採掘予定分を搬出し、即時閉鎖。続く2回の探査によって既にウラン鉱を復旧させている。燃料は最重要動力資源であると同時に、国内二次産業開発途上にある共和国にとって、燃料輸出は現在まで最大の外貨獲得手段であり、早期安定化が望まれる。

共和国政府は、かねてからの開発計画の中で、採石場の閉山、ウラン2個体制を念頭においた都市近代化と各種産業の拡充及びインフラ整備を進めており、既に着手が行われ、期ごとに維持費も増加をはじめていた中、突如鉱山喪失に直面した形となる。計画の遅延、変更は避けられない見通しであり、輸出を継続しながら現状維持が可能か調査が行われる予定となっている。たとえ現状維持が可能であったとしても、高騰した維持費と開発のストップによって、国内生産利益が計画値に届かなくなることから、経済危機が発生するのではないかという観測もあり、国内での不安の声が強まっている。党は今回の隕石災害を受け「犠牲者に哀悼の意を表し、また冷静に日々の仕事に専念することが何より重要であり、混乱や焦りは敵である」との国内向け声明を発した。

その他の記事

【国際】フランとの協定満了。共和国より記念碑贈呈。

【国際】鈍重なFENA総会。腰を据えて臨む政府代表団。















思い付きの恥文



(12.12)採石場(現ウラン鉱)

「監督同志急いでください!もう中央から調査団が着く頃です、はやく出ちまわないと・・化工省の役人もついてくるらしいっすから、もしかしたら政治局の連中にどやされるかもしんないっすよ!」

「馬鹿野郎!でっけぇ声だすんじゃねぇ!俺はここが炭鉱だったころから働いてんだ!てめぇに言われなくても、自分の間ってのがあんだよ!」

暗く、すでにあたりを照らすものは黄色くくすんだ注意灯だけとなった採石場のトンネル内に、声が幾重にも響く。1212労働石鉱山。何の飾り気もなく、名前にはただ座標名があてがわれた鉱山だが、その歴史は共和国最古のもので、黎明期には炭鉱として共和国の動力を支え続けた。新しいウラン鉱が発見されてからは『社会主義国土は我らの石で!』のスローガンのもと、採石場に転換、現在の規模まで国土造成を賄い続け、その後は外貨獲得手段としてではなく、ノルシュテイン政権の方針により、新興国支援にその殆どがまわされた。共和国が石材によって得た収入は、無償で国外に輸出された分量と比較すれば、その差は100倍や200倍では下らないものだった。国際貢献、新興国支援といえば耳障りはいいが、当初から提起されていた鉄鉱山への転換は流れ、燃料の国内消費が増大して行く中、採石維持は経済停滞の最大の要因であったのも、また事実だった。現場の鉱夫らは、はじめこそ国を作ったのは自分たちだと誇りを持つこともできたが、現在では、それが党の方針であったにも関わらず「毎日敵とも味方とも知れない資本主義国を太らせるために石を切り出している」と揶揄され、言いようもない屈辱を味わってきたのだった。国内志向のスヴィトラーナ政権が誕生し、そんな1212労働石鉱山も「10年内のウラン鉱転換」が決定された。監督とよばれた男は、炭鉱時代からこの1212鉱山に務めてきたベテランだが、年齢もあり、ウラン転換の実施作業日程が決まり次第、引き継ぎから引退となる。それでもまだ5年はいられるだろうか、と、後指さされながらも懸命に働き続けてきた自分の職場への愛着なのか、数年前には影すら無かった南東部の摩天楼の光を遠目に、終業のタバコを吸うのが日課になりつつあった。しかし、ウラン転換決定が発表されたわずか二週間後に発生した隕石災害は、発見当時から今にいたるまで国家財産として持て囃されてきた既存ウラン鉱を跡形もなく消し飛ばした。翌朝には既に採石場に国の役所からの電話が引っ切り無しで鳴り続け、受話器の向こう聞こえる喧騒に、中央の焦りがわかるほどであった。国の最終的な決定は「一日以内の全面撤収」それも他の災害現場対応で手が回らず、応援なしという代物であった。10年内のウラン鉱転換は、5年どころか10年まるまる繰り上げられることとなったのだ。それも最悪の形で。

「なにまたわけのわからないこといってんすか・・・自分先出てますから、監督同志もおはやく!」

鉱員はそう言って小走りで出口へと駆けて行った。

「自然にゃ社会主義精神もかないません・・・ってか」

監督は、自嘲するように呟いて、足元に転がる石(ありふれた花崗岩だ)に目を落とした。
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