「総統国家」の異名を持ち、建国以来発展の著しいドクツ第三帝国で、権力闘争の嵐が吹き荒れている。

首都ヴェルリンではレーティア・アドルフ総統の民主化路線に、ハインリヒを初めとする軍部が反発。国家統制の強化と警察国家化への方針転換を要求している。すでに帝国議会では粛正、迫害が相次ぎ、レーティア派議員もハインリヒ派議員もそれぞれ護衛隊に護られて活動している有様。

ハインリヒ派はリベラルな新聞の編集部を占拠するなどの蛮行が目立つが、レーティア派もまた不当逮捕や軍予算の削減などで応じており、軍と官僚の政治抗争の様相も呈している。

レーティア・アドルフ総統はその巧みな演説と特異なカリスマによってドクツを纏め上げた辣腕の政治家だが、「軍部と官僚の双方を満足させなければ、いつ吊られてもおかしくない」状況だという。今後のドクツの情勢の推移を見守りたい。

ターン18123：北ヴォルネスク共和国(18, 5)の首都から住民が逃亡。首都は荒地になりました。

（写真：首都ネオ・ヴォルガ市の風景）

北ヴォルネスク共和国は内戦が長期にわたって進み、首都ネオ・ヴォルガ市は貧困と厭世観、政府や軍部の腐敗、反乱軍によるインフラ破壊、干ばつ、無計画な地雷敷設、人々の生活苦が犯罪の増加に結びつく「負のスパイラル」によってどんどん人が離れていった。

中心街はゴーストタウン化し、荒れ果てた状態になっている。市内の3割が空き地。朽ち果てた工場やビルが放置され、建物の6万から7万棟が空き家になっている。いまや首都ネオ・ヴォルガ市は市ではなく、「荒れ地」といって良いだろう。そこでは麻薬や拳銃、軍からの横流し品の自動小銃や廃装甲車などが売買され、凶悪犯罪が絶えない状態にある。

もっとも重要かつ政府権力の中枢がこの状態であるのだから、地方については推して知るべき惨状である。

だが、今、13年にも及ぶ第二次ヴォルネスク内戦は終結した。国際社会は北ヴォルネスク共和国に対し復興支援を行うべきであろう。

（写真：首都を伺うオストマルクブルジョワグルメ連合（SBG））

情勢はまだまだ不安定なオストマルクだが、ここに来て反乱軍が防衛線を突破。政府軍は後退を強いられている。