【寄稿】有望なヴォルネクス・コーヒー市場

　社会主義国家であっても、霞を食べて生きてゆくことはできない。文明文化を維持するには国際市場に価値ある製品を提供し、外貨を獲得しなければならないのだ。

　北ヴォルネクスのコーヒー豆は安くて品質も良く、フリューゲルの各地で愛飲されている。このほど私が筆頭株主になったレゴリス＝ボルガ・コーヒー社はこの社会主義国家のコーヒー豆の買い付けと国際流通を行っている企業だ。同社は仕入れ値についてイニシアティブを持っており、流通価格の1/10の値段で購入している。高い利益率を持つ優良企業と言えるだろう。

　さて、北ヴォルネクスの主要な換金作物である以上、その生産性の向上にはあらゆる手段をとらなければならない。ヴォルネクス政府は子供を働かせることを嫌悪しているが、実際にはただの綺麗事である。ヴォルネスクの労働者の多くは共働きで、かつ、育児施設などが整っていない。仕事は朝７時から夜１０時まで行われるため、労働者たちは子供を職場に連れ、子守をしながらコーヒーを世話しているのである。子供達は自主的に、自然な手伝いをしているのであり、レゴリス＝ボルガ・コーヒーが強制労働を強いているわけではない。

　同社はコーヒー豆を仕入れているだけであり、労働者を長時間タダみたいな値段で働かせているのは農園主である。また、一外国企業が独立国であるヴォルネスクの労働問題に口を出すのはお門違いであろう。





【投稿者：ミハイル・コルサコフ。投資家、レゴリス国籍。】

【国際：ユリティア・ブラード元少女王の死を悼む声相次ぐ】



アクアマリン王国のユリティア・ブラード前少女王が23歳で死去した。

スカンジナビアの安定と発展、各国との友好に大きく貢献した前少女王の突然の悲報に、ルーシェベルギアスからもその死を悼む声が相次いだ。



ルティーナ・エルツ・ルーシェベルギアス公爵殿下及びリエラ・エアリーヌ前々少女王は記者団に対しても動揺を隠せず、リエラ殿下は「今の幸せがあるのはユリティアちゃんのおかげ」と涙を堪えながら話した。



聖マスダー教会の聖職者にしてパリーサー・スピターマ慈善基金のシャーロフ・アルザング氏

「突然の訃報に大変驚いている。その汚れ無き魂はアクアマリンの元に召されるだろう。そして彼女は永遠となったのだ」



スオミ王国キュオスティ・ランジェル男爵：

「その小さな身体からは想像も出来ないほどの労苦を重圧を受け止めていた聖女であり、僅かながら同じ時間を共有できたのは誇らしいことだ」



レゴリス帝国投資家ミハイル・コルサコフ：

「私は投資家であるゆえに、より良い投資を行うことができる。彼女は神の使いであるゆえに、偉業と救済、そして奇跡を行うことができた」



大幹帝国大手焼肉外食チェーンオーナー 崔成沢：

「偽善と暴力がのさばるフリューゲルに降り立った天使であり無垢の象徴」

【外交】シオン主教国（シオン総主教庁）と国交樹立

ルーシェベルギアス外交部はシオン主教国との国交樹立交渉がこのほど妥結したと発表した。

国交開設とそれに伴う諸交渉は概ね順調に進んだが、ある一点に於いて両国の認識の溝が浮き彫りとなった。信教の自由に関してである。シオン主教国はルーシェベルギアス国内でのシオン総主教の布教許可を要求し、外交部を困惑させた。

外交部は「ルーシェベルギアスは信教の自由が無い非文明国」と思われているのではないかと懸念し、外務官ジャン・ジャック＝ピエールがシオンに赴いての国情の説明に当たった。



もちろん、ルーシェベルギアスでは信教の自由は保障されている。

ルーシェベルギアスには世界各国の富裕層が集まるが、入国審査には信教の項目がなく、聖職者が権力者にお伺いを立てる習慣も、政府が宗教団体を"公認"することもない。



では仮にシオン総主教が悪辣なカルト宗教であり、強盗、強姦、拉致、詐欺、麻薬売買、人身売買、武器密造、反政府扇動を行った場合、公国政府はどのような対応行うかというと、強盗であれば強盗に対する裁判を、強姦であれば強姦に対する裁判を行う。信教に対する裁判は行われず、信教によって政治的立場が脅かされることは有り得ない。



…とジャン・ジャック＝ピエール氏が力説したのは良いのだが、シオンによるとミッドガルド、エルジア、 大幹帝国などでは事情が異なるらしい。これらの国家では「隠れキリシタン」も存在しうる可能性もあるという。ルーシェベルギアスの対応はフリューゲルに於いても珍しい部類に入るのかも知れない。

「せめて相互主義とか言えよ」とは毒舌家のピエール氏の言。



国交樹立後、程なくして大主教シメオン・アブロニク氏がカベルネ・ソーヴィニヨンに着任。聖ルーアン寺院を改装して自治教会として活動を開始した。アブロニク大主教は着任の当日に聖マスダー教会のシャーロフ・アルザング氏と会見し、活動についてのいくつかの合意（主に経済的な）を得た模様だ。

【国内】ゾロアスター教徒は収入が２割増しになる

　

聖マズダー教国を総本山とする宗教ゾロアスター教の信者は、他の信仰者に比べ、収入が2割増しになる可能性があるという。聖マズダー教会のルーシェベルギアスに於けるマギ（聖職者）シャーロフ・アルザング氏が衝撃の研究結果を発表した。

　

アルザング氏と複数の経済学者たちによる研究では、ゾロアスター教の信者あるいはその信仰に共感を持っている会社員は、それ以外の会社員に比べて平均22％も給与が高いという。

これは、工場労働者から企業管理職まで、あらゆる収入層と職種においてみられる現象だという。

　

アルザング氏は記者団に対し「ゾロアスター教信者は世間一般からは神に対しても社会に対しても誠実で勤勉、信頼がおける人間であると思われている。ビジネスパートナーとしてゾロアスター教徒というブランドは強力な効果を持つ。もちろんこれらは心正しき人々の日々の努力の結果であり、アフラマズダーが神通力で信用させているわけではない」と説明。

　

またゾロアスター教信徒の子弟は学力や進学率についても、そうでない子弟よりも顕著な差が確認できるという。「ゾロアスターの信徒は子供の頃から得である。目をかけられやすい、出来ると期待されやすい。当然期待に応えようと子供は頑張る、だから伸びる」とも発言し、市民達からの賞賛と支持を得た。なお、シャーロフ・アルザング氏は続けてパリーサー・スピターマ慈善基金への寄付を募り、多額の浄財を得た模様。

ターン17392：ルーシェベルギアス公国(18, 2)の海に隕石が落下しました。

ターン17392：ルーシェベルギアス公国(10, 12)地点の幸福の女神像に隕石が落下、一帯が水没しました。

ターン17392：ルーシェベルギアス公国(13, 14)の海に隕石が落下しました。

ターン17392：ルーシェベルギアス公国(7, 1)の海に隕石が落下しました。

ターン17392：ルーシェベルギアス公国(5, 19)の海に隕石が落下しました。

ターン17392：ルーシェベルギアス公国(12, 18)の海に隕石が落下しました。

ターン17392：ルーシェベルギアス公国(17, 12)の海に隕石が落下しました。

　

先の巨大隕石落下の衝撃のさめやらぬカベルネ・ソーヴィニヨンに、またも隕石災害が発生した。

今回もまた隕石の大部分は海中に没したが、一つの隕石が聖マズダー教会出資のモニュメントである「幸運の女神像（アナーヒター）」に直撃。区画ごと地盤沈下し失われた。

　

聖マズダー教会のルーシェベルギアスに於けるマギ（聖職者）シャーロフ・アルザングは「マズダー教会は隕石の落下を予知していたが、女神アナーヒターの加護があること、そして社会的混乱の回避の為に伏せていた」と発言。「カベルネ・ソーヴィニヨンは加護された島であり、そこには心正しき人々が世界から集まる」とも発言し、市民達からの賞賛と支持を得た。なお、シャーロフ・アルザング氏は続けてパリーサー・スピターマ慈善基金への寄付を募り、多額の浄財を得た模様。

　

女神アナーヒター像は聖マズダー教会により近く再建される予定。