546年2月12日、534年の幹石首脳会談で決定された石動への空母建艦技術・運用技術支援のため海防官・技術者派遣が実行に移された。

海上防衛隊は、増大するヴォルネスク海賊・秋寇(秋津海賊)、領海侵犯を試みる北幹海軍・中夏軍閥・秋津軍閥への対処のため、空母「丹君」「海神」が所属する空母機動艦隊を長らく石動へ移動させることができなかったが、545年11月15日～29日に実施された「乙丑寇征」によりヴォルネスク海賊・秋寇は幹国周辺海域から完全に排除することに成功した。

【派遣部隊】

皇都守護帥・空母機動艦隊

丹君級空母「丹君」

咸級駆逐艦「豆萬」

司令官　李順臣　海防次将(空母機動艦隊提督)

士官　エーリカ・チェガル（諸葛）・クレッチュマン/Erika Jegal Kretschmann 海防一尉(空母「丹君」所属パイロット)ほか

開発支援チーム　金純翊　和寧造船艦艇開発局長ほか

本派遣部隊には乙丑寇征において凶悪なヴォルネスク海賊・秋津海賊を100隻以上撃沈し、中夏軍閥軍機・秋津軍閥軍機を30機以上撃墜したエースパイロットとして朴永成首相から表彰されたエーリカ・チェガル・クレッチュマン海防一尉が所属している。



エーリカ・チェガル・クレッチュマン一尉はオストマルク人の父と幹国人の母を持つオストマルク系幹国人で愛称は「フラウ」、常に明るい性格で空母丹君の中心的な存在であり優秀な防衛官である。



派遣部隊は石動海軍に幹国海上防衛隊の空母建造・運用のノウハウを伝える他、幹石文化交流にも臨む。

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【文化】仁河芸術文化大学優秀卒業生、石動にスカウト

537年に石動より赴任された先生方の御指導で仁河芸術文化大学のレベルは大きく向上し、近年は幹国のアニメ・漫画技術は飛躍の一歩を辿っている。

天安32年度卒業生(546年3月卒業見込み)は特に優秀で、何と石動を代表する出版社、可塑川書店からスカウトの声がかかったのだ。

アニメイラストレーション学科卒　　　　全世俊

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　金泰亨

漫画学科卒　　　　　　　　　　　　　　　　梁慶日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　金輝玄

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　林達泳

石動への恩返しのため、若い卒業生たちの活躍が期待される。

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龍鮮日報　第六十号　天安33年(546年)2月15日発行

542年(天安29年)11月19日(庚午戦争の開戦日)ゲーム会社SOFTMAX　Interactiveは庚午護国戦争(オセアニカ・アースガルド戦争491年戦争/フリューゲル世界大戦)をテーマとした戦略シュミレーションゲームPCソフト「鋼鉄の心(철의하트)」を発売した。



本作品の特徴は、現実の国家総力戦を再現するため、単なる戦争行為のみならず政治・経済の要素も盛り込まれており、Industrial Capacity（工業力、IC）と資源の確保が内政の中心的課題となっている。ユニットの生産や改良は全てICを振り分けて行うようになっており、本ゲーム内では工業力=国力といっても過言ではない。工業力と資源はプロヴィンス（≒地域または州）に割り振られている。

勝利ポイント（VP）を有するプロヴィンスを占領することで他国を併合し、陣営・国家の順位を上げることが出来る。



また、ゲーム開始時の486年から終了時の500年に存在した全ての国家・勢力を選択してプレイすることができ、「史実に反したOTO陣営の勝利」「フリューゲル離脱をせず、大戦に参加する普欧帝国」「フリューゲルの宗主国になる大幹帝国」といった様々な可能性を開拓することが出来る。



≪三大陣営≫

OTO(オセアニカ条約機構)

ノイエクルス連邦(南瓜共和国がノイエクルス自由国の属国という形で表現)・ブリュノール共和国・大幹帝国・萬州連合自治政府・蔡洲特別自治道

※蔡洲特別自治道はイベント「自由か愛国か」で中立国化か参戦を選択することが出来る



ATO(アースガルド条約機構)

アクアマリン王国・アクアマリン領レストア(アクアマリンの属国)・レゴリス帝国・ミッドガルド帝国・ティユリア連合王国・クルジスタン共和国・聖マズダー教国

※アクアマリン・ティユリア・聖マズダーはATO加盟国ではなく、ゲーム的な表現

※大戦に参加していないシュレジエンなどは中立国として表現





AFN(フリューゲル諸国連合)

エルジア共和国・タヂカラオ国・ファイアリヒ連邦共和国・スオミ王国・シオン総主教庁

※ゲーム開始時には存在せず、イベント「新国家連合設立の呼びかけ」により成立する



≪中立国≫

ラトアーニャ君主共和国・ルーシェベルギアス公国・コンポ共和国・普欧帝国・ブリテン王国・貴族帝政ポートランド・タピオカ連邦共和国・シュレジエン共和国・昭栄国・北ヴォルネスク共和国・サザン中央評議会・西部クラン同盟・ヴォルネスク統一政府・ロザリア共同体・成蘭連邦王国・神聖ローマ帝国・ガトーヴィチ帝国・佰愿諸島共和国(493年登場)・オストマルク社会主義共和国連邦(494年登場)・帝政カールスラント(494年登場)



≪占領地を独立させることで登場する国家≫

蔡洲共和国・香麗民主連邦・中夏民国・中夏人民共和国・泰湾国・檬古共和国・秋津皇国・秋津社会主義共和国連邦・瑠球王国・エデレス王国・ドライズ共和国・カントリーサイド大公国・ルバニア自治領・フレン王国・オストマルク帝国・成蘭王国・東和共和国・桶沢民国・越田共和国・大石動帝国・天理教国・聖アヴァシン教国・ケーニヒスベルク大公国・ティベル王国・ユリウス王国・ミッドガルド共和国・ノイスモール連邦・レストア王国



【様々なイベントを一部紹介】

アクアマリン王国「全ての戦争を収束させる戦争」・・・「ノイエクルス連邦を誅せよ！！」を選択するとOTOへの宣戦布告、「完全平和主義は尊き」を選択すると戦争回避

普欧帝国「アルテナティフV」・・・フリューゲルからの脱出か残留を選択(AIは95％で脱出を選択)脱出した場合はゲーム終了

大幹帝国「盟約か実利か」・・・「盟約」を選択するとOTO残留、「実利」を選択するとATOに寝返る。

エルジア共和国「新国家連合設立の呼びかけ」・・・「世界平和の希求」を選択するとAFN成立、「我が国がリスクを負う必要はない」を選択するとAFNが成立しない。

スオミ・タヂカラオ・ファイアリヒ・シオン「新国家連合設立会議」・・・「参加」を選択するとAFN加盟、「必要ない」を選択すると中立国のまま。

ラトアーニャ君主共和国「栄光あるレゴリス」・・・「併合」を選択するとレゴリス帝国の属国となるがICが長期的に上昇していく

レゴリス領ラトアーニャ州「条約遵守か本国追随か」・・・「遵守」を選択するとイベント「中立宣言」が発生し、ATOを離脱する(レゴリスとの属国関係は続く)、「追随」を選択すると大戦に参加する。

レゴリス領ラトアーニャ州「キルヒアイゼンの決断」・・・レゴリスからの独立か否かを選択する。独立を選択しなかった場合、後述の「再生政策(レナトゥス)」は発生しない。

ラトアーニャ君主共和国「再生政策(レナトゥス)」・・・「シェルストリアの野望」を選択すると、ルキウス・キルヒアイゼンなどの大臣が使用不能になり、「クラーシェ誓約者同盟」に国号が変わる。「小娘に勝手はさせん」を選択すると、キルヒアイゼン一派が生き残り、エリーゼ・シェルストリアなどが使用不能になり、「クラーシェ誓約者同盟」も成立しない。

ルーシェベルギアス公国「大戦停戦の呼びかけ」・・・「フリューゲルの平和と、美しきルティーナ殿下の名誉のために」を選択すると、無条件講話が成立する。

ATO陣営「アドリア宣言」・・・OTO所属国が「受諾」すると、その国家を属国にできる。

大幹帝国「御聖断」・・・VP10以下、本国プロヴィンス失陥で発生。「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び」を選択するとATOに降伏する。「徹底抗戦」を選択すると戦争継続。

ATO陣営「香麗民主連邦復活」・・・大幹帝国降伏後発生。「民主国家としての香麗独立」を選択するとATO加盟国として香麗が成立。「ATOが直接管理する」を選択するとミッドガルド領になる。

香麗民主連邦「狡猾な崔同志」・・・「ATOは利用しただけだ」を選択すると独裁化してATOを離脱する。「約束は守ろうか」を選択すると民主政体・ATO所属に変化なし。



【ショートシナリオ】

本編(オセアニカ・アースガルド戦争)の他に、いくつかのショートシナリオが用意されている。



≪73年戦争≫

ノイエクルス自由国VSシュトゥルム公国・南夏王国



≪レゴリス内戦(299年)≫

ノルスモール連邦・ユーフォリア帝国VSレゴリス帝国・天鶴帝国・マグザム共和国・ノイエクルス連邦



≪イスアード戦争≫

イスアード教主国VS普欧帝国・ノイエクルス連邦



≪レゴリス内戦(455年)≫

レゴリス帝国VS神聖レゴリス帝国VSアグンセラ社会主義共和国



≪龍鮮戦争≫

龍鮮王国(石動・エルジア・ノイエクルスの援軍)VS香麗民主連邦(中夏・フリューソビエトの援軍)



≪クラーシェ戦争≫

クラーシェ誓約者同盟VSイタリン共和帝国・ドクツ第三帝国・オストマルク帝国・エーラーン教皇国





本作品は、当時の世界情勢を近い状態で再現したリアリティさが評価され、発売3日で500万ダウンロードを達成し、543年(天安30年)7月10日、日本語(石動・秋津・日ノ本)版・英語版などが発売された。



一部の右派人士や市民団体などは「不謹慎」であるとして規制を要求しているが、政府・愛国行動党は逆に世界市場への展開を支援していくとしている。



(販売希望国は幹国通信欄まで)



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龍鮮日報　第五十九号　天安30年(543年)7月15日発行