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帝国共同通信社  ミッドガルド帝国の情勢を発表します。
9月 29 (月曜日) 2014
【社説】エルツ国民の幸福追求 23:59   
今日、レゴリス帝国やエーラーン教国によるエルツへの直接または間接介入が相次いでいる。これらの介入によって、エルツ国民に幸福が訪れるか否か、否であるならば新たなる展望を以下で検討したい。

エルツ騒乱に際し、我国を含めた列国は、自国民保護を目的に出兵した。ここまでは、なんら問題がない。しかし、この後、一部国家は、エルツ騒乱への介入を開始した。エルツへの直接介入は、国民派、皇帝派のいずれかの支持を受けて行われている。そのため、双方の介入が正統性がある。そして、一方の陣営を勝利に導きエルツ騒乱を早期に解決することで、エルツの国情を安定させ、エルツ国民の幸福を追求するとも考えられる。

だが、これらの介入がエルツ騒乱を長引かせ、エルツ国民の幸福を剥奪しているという一面もある。であるならば、介入以外の手法で、エルツ国民の幸福を追求するそのほかの手法を検討したい。如何なる手段がとられるべきであろうか。その答えは、民主主義に基づく民族自決である。旧世界では、ある民族が、別の民族を支配することが、混乱や騒乱の原因となっている。ならば、エルツ騒乱に外国勢力が介入し、エルツ騒乱の結果を意のままに操るのは、ある民族の運命を決定するという点で、ある民族による他民族支配と同義である。そして、これは将来の戦争の種をまくことなのである。

このことから、将来、エルツに戦火が再びともることは、自明である。であるから、外国勢力による如何なる介入もエルツ国民に真の幸福をもたらさない。ゆえに、レゴリス帝国やエーラーン教国は、介入を停止するか、または、国民派と皇帝派との間に戦闘を停止させ、公正な住民投票に基づいて、エルツの将来を決定付けるべきである。

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