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サ・フェ通信社  タヂカラオ国の主力報道機関。民間経営です。
同国に関わる内外のニュースを報道します。
10月 01 (金曜日) 2010
タヂカラオ通信・フリューゲル 第15号 22:24  aokingyo2 
※サ・フェ通信社はタヂカラオ国内に本拠地を置く民間企業です※



=国内=

・領海内における海上戦闘

 領海において数ヶ月に渡って運用試験を行っていたグリフォン級フリゲート「グリフォン」であったが、ニューウィンディア北西海上にて武装海賊船と交戦、ロケット弾の攻撃によって艦首大破の失態を演じたことが明らかになった。海賊船はその直後、駆けつけた重コルベット「マムルーク」のSSM攻撃によって撃沈されたが、大型戦闘艦が小回りの効く海賊船に脆いことが明らかになる実証といえよう。本件を受けて海軍では引責辞任が取りざたされている。



=国外=

・マグザム戦役

 309年11月、ノルスモール戦役から派生した交戦状態を利用した、天鶴帝国のマグザム共和国への宣戦布告によりマグザム共和国本土は本格的に戦火にさらされることとなった。多数の防災都市による守備と標準的な攻撃力を併せ持つ大国マグザム共和国であったが、砲弾の備蓄が少なく満足な反撃を行うことができなかった模様。一ヶ月以内にはカアルハセヤ帝国、ダイエルン帝国も攻撃に加わり結果的に戦闘は一方的なものとなった。翌310年5月に、マグザム共和国は降伏を宣言。半年ほどで戦闘は終結、マグザム共和国はミューヘン条約機構の3国の支配下におかれることとなった。本格的な統治はこれからになると思われるが、先のノルスモール戦役から幾ばくも経たないうちに、なし崩し的に始められた戦闘に批判的な見方も強い。既に解散が宣言されたG-FERUに続き、盟主であるマグザム共和国が他国の占領下におかれたことで、FERU体制は完全に崩壊したと言えよう。戦前からの外交姿勢から、マグザムへの国際的同情の声は殆ど見られないようだ。



・高まるダイエルン帝国への不信感、外務局は鋼鉄の輸出を拒否

 309年12月、外務局はダイエルン帝国への鋼鉄の輸出を、戦争状態によって該当海域の安全が確保できないとして断ったが、先日311年4月のダイエルンによる鋼鉄10億tの輸出要請を再び拒否した。外務局担当官の会見によれば『(1)ダイエルン帝国は先のマグザム戦役に参戦する十分な動機が有るのか疑問の声が挙がっている。天鶴帝国よりの参戦要請も確認されておらず、マグザム帝国への批判的報道も殆ど見られたことが無かった。(2)310年6月における自国爆撃事件は防衛艦隊、工業区域、周辺村落を巻き込んだ明らかな誤射であったにも関わらず、何らの報道もなされていない。軍隊の運用または統制システム、ひいては民主政治体制に問題がある可能性が示唆される。(3)明らかに軍縮を目的のひとつとする宇宙条約賛成派であるにも関わらず、唯一の軍事衛星保有国のユーフォリア帝国に対し砲弾の買い付けを提案している。主張と行動に一貫性が無く、国家としての信頼を著しく傷つける行為である。(4)鋼鉄輸出量規約を設定しているにも関わらず、規定量を超過した輸出要請を行う。等の理由により国内よりダイエルン帝国への批判の声が高まっている。このまま準軍事資源である鋼鉄の輸出を行うことはお互いのためにならない。』とのことである。

 これまで良好な交易関係を保って保ってきただけに、今回の政府判断が国際関係に与える影響は大きいと考えられ、各方面から心配の声があがっている。





コラム 各国旅行期 季刊フリューゲル紀行 (リ・サルタナ社発行)より



はお休みです。





フリューゲル暦311年4月16日発行
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