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サ・フェ通信社
タヂカラオ国の主力報道機関。民間経営です。 同国に関わる内外のニュースを報道します。 |
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7月 25 (日曜日) 2010 | ||
タヂカラオ通信・フリューゲル 第8号 | 00:45 aokingyo2 | |
※サ・フェ通信社はタヂカラオ国内に本拠地を置く民間企業です※ =国内= ・北東部地震災害 297年5月に起こった地震では、当局の調べによると死者57人、負傷者1023人を数え、近年稀に見る惨事となった。国内では主にパゴダ州の工業地帯における被害が大きく、エアリアルMC社の第1工場群が中規模の損害を受けたと発表されている。今回の地震は自然災害が避け得ないものであることを国民に知らしめるとともに、防災体制強化のための宇宙開発を後押しすることになりそうだ。 ・カアルハセヤ帝国との通商成立 タヂカラオ国内の市場規模が、工業生産に対して大き過ぎることは以前から指摘されていた。政府はこの問題に対して散発的に商品類を輸入することで対応してきたが、先頃カアルハセヤ帝国との商品定期購入契約が成立した。毎月3兆Va相当の商品類を輸入するこの契約によって国内の市場はほぼ安定を見せ、かなりの財政的余裕が生まれたと見られる。外務局通商担当官は「かの国は国際的にもリーダーシップを取れる、信頼できる国家だ。今のところ何の心配も無い」とコメントしている。 =国外= ・FERU諸国における交易問題 膨張を続けていたFERU諸国が域外国に物資の輸出要請を行ったことがきっかけとなり、多国間で外交交渉が行われることとなった。大きな動きをしては2つでブリュノール共和国がFERU諸国の度重なる燃料輸出要請に対し、秘匿的外交を行う以上FERU内で賄える範囲で生産を行うべきとの趣旨の非難を行ったことと、カアルハセヤ帝国がFERU諸国の貿易姿勢に対して北大路国に対応と問題解決を求めたこととなる。 ブリュノール側の動きとしては、ユーフォリアおよびノルスモールとの協議を行い、今後のFERUの産業体制の様子見を行うといった形で一応の決着がついたようだ。ただし、ノルスモールに対してはブリュノール側から輸出禁止が継続されている。 一方、カアルハセヤ帝国からの要請に対し、北大路国は他のFERU加盟国に対して「誠意ある説明があるまで交流を見合わせる」との声明を発表した。FERU加盟国である北大路から見ても、通商の体制に問題があったということとなる。ただ、この「交流見合わせ」はユーフォリア・ブリュノール間の問題解決時期に解除されたようである。一連の外交協議が行われる中でFERUの盟主であるマグザム共和国は一切の公的意見表明を行っておらず、カアルハセヤ側の動きを黙殺している状態であるが、マグザム側から北大路への釈明はあったものと思われる。ただ、マグザムよりの釈明があったか否かについては、北大路からもカアルハセヤからも全く報道が無く、何をもって北大路が状態正常化と判断したのかは不明である。この点に関しては、ソ・ラド・ツ・レゲーレン公国からも批判が上がっていた模様。 本件に関してタヂカラオ政府は直接の利害を持たないことから関与を見合わせているが、ハーツ・T・ファーシュ外務局長が本件に関する記者の質問に対し「マグザム共和国は説明責任を果たすべきであろう。」とコメントしている。 (注1)直接このような表現があったわけではない ・ノルスモール大統領暗殺事件 正確な日時は明らかになっていないが、ノルスモール連邦のローラント・ツェーザル氏が暗殺されたとの報道が同国によってなされた。同国は12年前のクーデターを期に成立した連邦国家であるが、今回の事件によって再び政情が不安定になることが予測される。当局はあまりにも現地の情報が不足しているとして、同国の動きを注視している。 ・ガゼイン共和国、ガゼイン教皇領へ ガゼイン共和国議会は、共和国政府を解散、領土および国家機能をガゼイン国教会に寄進することで、教皇および教皇府による統治のもとにガゼイン教皇領へと国家名を改める法案を提出していたが、298年2月、ついに国家機能は国教会のものとなった。同国はもとより権威主義的国家であり、外見的には国内の政治・経済状況にもとりわけ変化はないものと思われる。 ・大ガルマニア国、滅亡 299年2月、大ガルマニア国が消滅した。同国は社会主義政党による独裁国家であり、遺伝子解析を使用した人種差別が行われていたことが伝えられている。近年は国内情勢を伝える報道が全くなかったことも有り、その強圧的な政策により自壊したのではないかと推察されている。 9 コラム 各国旅行期 季刊フリューゲル紀行 (リ・サルタナ社発行)より (第二回)ノイエクルス自由国 フリューゲルにおいて長い歴史を持つ巨大国家、ノイエクルス自由国。ノイエクルス連邦の中心である。民主制国家であるが、軍や企業の政治的影響力はかなり大きいようだ。海外派兵によって勢力地図を広げてきた歴史を覇権国家と評する意見も有り、あらゆる面で強大な国である。経済的には商業に特化しており、一期の売り上げは実に28兆Vaにもおよぶ。これはタヂカラオ国の一期の売り上げの8倍以上である。その巨体は工業国の南瓜、農業国のブリュノールなど広い経済圏によって支えられており通商国家の見本のような国でもある。 国土は複数の大きな島に分かれており、領海は強力な海軍によって守備されている。山地や森林、多くの名所があちこちにあり観光地もよく整備されているが、タヂカラオ国民の目を奪うのはむしろ巨大ビル群と機能化された運輸システムでは無いだろうか。産業に携わる者であれば、その調和に嘆息せざるを得ないであろう。 観光地は国内の各所に整備されており、普通の観光客は満足できるだろう。ただ、タヂカラオに比して湿度が高めなので体調を崩さないように注意が必要だ。個人的なお勧めはブリンディジのサンルイス大聖堂で、かの国の建築を眼にしたい方にはうってつけである。参拝の方の迷惑にはならないようにしよう。 フリューゲル暦299年8月5日発行 | ||
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