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第三国選挙監視団の選挙評価に関する報告

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2019/1/11 19:51

第三国選挙監視団の選挙評価に関する報告

第三者委員会による普蘭合衆国中夏人民共和国トラハト=ラシュハ連合王国の関わる紛争状態の終結のための決議に基づき、今次の民衆議院選挙に派遣された第三国選挙監視団より、当該の選挙について以下の通り報告する。監視団はカルセドニー社会主義連邦共和国及びカタルシア王国より派遣された団員24名からなる。

総括及び全体としての評価

12月に行われた民衆議院選挙の結果に基づき、民主的に首相の選出及び新政府の発足が進められていることに祝意を表する。
第三国選挙監視団(以下、当監視団という。)は、11月24日から12月4日にかけてヴァンブルグ、カーンツ、チャバ、ジュールを拠点として活動した。当監視団の活動は地理的、時間的にも限られたものであったが、監視団員は一部の山間部まで足を運ぶなど、可能な範囲でカバレッジを拡大することを努めた。
この報告は、トラハト=ラシュハ連合王国(以下トラハト国と呼称する)の選挙プロセスの全てを網羅するものではないが、タジク・スティショバイト団長を始め団員24名より活動終了後に提出された詳細な報告や意見を慎重に検討し、作成されたものであり、現地で真摯に活動を行なった一つの監視団の見方として、トラハト国政府が今後自由かつ公正な選挙を維持発展させていくための更なる制度・準備面の発展や選挙関係者の能力強化を検討していく上で参考となれば幸いである。

  1. 当監視団が活動した期間、地域では、重大な瑕疵、事件等もなく、平和裏かつ適切に投票準備、投票、開票が行われた。警備体制も概ね適切であり、活動場所の治安情勢も平穏であった。
  2. 今回の民衆議員選挙が成功した背景に、トラハト国国民自身が有権者として高い関心を示し、平和裏に選挙を成功させたいという強い決意を有していたことがあると考える。選挙に積極的に参加し、その平穏な実施にも協力したトラハト国国民のオーナーシップを歓迎する。また、女性の積極参加も印象深かった。
  3. トラハト国は、これまでに選挙の経験もあり、確立された選挙管理機関も機能しており、事前準備から投開票に至る選挙プロセスを自らの手で実施しうる能力を有している。選挙管理官、投票所職員、治安関係者など、多くの選挙関係者が強い責任感を持って職務に当たるとともに、選挙の各プロセスにおいてこれらの関係者が協力し、工夫しながら、選挙の公正性、透明性を確保しようと努力し、また、問題が発生した時には話し合いによる平和的な解決が図られていた。事前研修による選挙関係者への投開票のプロセスの周知効果を上げていた。
  4. 全体的に今回の民衆議員選挙の精度は、各地方における多様な政治状況、民族構成、使用可能な人材・予算・情報、想定される不正行為などを考慮しつつ、現在のトラハト国において先進国同様のレベルで民主的に選挙を実施するために慎重に設計されたものと考える。

具体的な評価

投票日前

  1. 投票用紙、投票箱などの重要物品の配布・管理や投票所の設営などの準備には大きな問題は見られなかった。投票所には警備担当者が配置され、重要物品の警備が適切に行われていた。また、各政党は選挙集会に関する規則を遵守していた。
  2. 有権者教育は、地域の事情に応じて効果的な方法が工夫されていた。

投票日

  1. 投票プロセスはほぼ完全に平穏に行われ、重大な違反も、安全上の問題も見られなかった。投票所職員がオーナーシップをもって作業を行なっていたこと、一定の警備措置が講じられていたことを評価する。
  2. 有権者の選挙への関心や意識の高さが窺われた(早朝からの投票参加、秩序ある順番待ち、高い投票率)。
  3. 投票所職員は、投票方法がわからない有権者に手続きを丁寧に説明し、高齢者の優先的投票、身体障害者の付添人のケアを認めるなど個別のケースに応じてきめ細やかな配慮も行なっていた。投票所職員の男女比にも配慮がなされ、職員には必ず女性が含まれていた。
  4. 投票所職員は、予め投票用紙を折りたたんで渡すなど、秘密投票の確保にも配慮していた。
  5. 首都圏の一部区では電子投票が試験的に行われており、選挙管理委員会は投票に関する新技術の導入に意欲的であった。

開票作業

  1. 開票プロセスは平穏に行われ、重大な違反も、安全上の問題も見られなかった。職員が、何日も、夜も徹して単調な開票作業にひたむきに従事していたこと、一定の警備措置が講じられていたことを評価する。
  2. 開票所職員などの関係者は、長時間に亘って根気強く各々の職務に 取り組んでいたことからも、トラハト国国民自らの力で選挙を実施するオーナーシップが窺われた。開票作業中に生じた疑問点が提起され、議論が行われることも多かったが、開票作業を妨害するためではなく、建設的なものと見られた。
  3. 無効票は票毎に開票所職員より示され、明確な無効理由の説明が行われるなど、透明性の確保に高い配慮が払われていた。
  4. 開票所職員に投票者の意思を尊重する姿勢が見られた。
  5. 多くの開票所職員は、監視団員からの選挙制度等の質問に的確に応答していたことからも、研修は概ね適切に行われていたと思われた(他方で、職員の選定が遅れたために、直前に研修を行った例も見られた)。
  6. 開票場所を選挙区ごとに異なる部屋に設置し、壁やカーテン等で区切ることで、 投票用紙が混ざらないようにする等、投票用紙の扱いに一定の配慮が見られた。

結語

当監視団、特にカルセドニー社会主義連邦共和国から派遣された団員は、トラハト国国民からやや冷めた目で迎えられ、活動の様々な局面で蓄積されたトラハト国国民の社会主義世界に対する警戒感を感じる事も多かった。選挙関係者のほとんどが中夏人民共和国の圧力がこの第三国選挙監視団の派遣につながったと認識しており、ヘルトジブリール社会主義共和国の貿易ミスが解散総選挙につながったことを含め、社会主義を掲げるカルセドニーから派遣された団員は「社会主義世界に有利な歪められた情報を報告書に含めるつもりなのではないか」と公に詰問されることもあったなど、かなり強い風当たりを受けた。この報告書は厳正に中立な視点から書かれており、派遣国政府の意向が含まれたものではないが、社会主義世界に対する誤解がトラハト国国内に広まっているとすればそれは残念に思う。
当監視団の活動に際し、トラハト国政府、選挙管理委員会、警察、また、第三者委員会をはじめとした国際社会の諸機関から様々な支援を頂いたことに改めて感謝を表明する。

(以上)

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