クリストバライトにおける9ヶ国会議

【トロピコ共和国 外務大臣 フアン・パブロ・ゴンサレス】

　私、フアン・パブロ・ゴンサレスが、トロピコの代表者として、発言させていただく。

　開口一番、このような発言で申し訳ないが、会議の開始早々、議論が錯綜しているように見受けられる。我が国としても、発言する前に話題が変わってしまっては、発言することが困難である。
　まずはいかなる論点が存在するかを整理し、会議の行程を決めたうえで、それにそって進行することを求めたい。

【カルセドニー島共和国　リヨン・ジャスパー大統領】

　トロピコ共和国代表の発言はもっともなものであります。それでは、私から現在までに提起されている論点をまとめさせていただきます。

1.資源輸出国による国際機構（以下機構）の理念について

　我が国が会議の冒頭に発言した通り、我が国は「平和友好」、「最恵国待遇及び経済協力」、「国際資源取引における共同歩調」を機構の主な理念として挙げています。これについてヘルトジブリール社会主義共和国からすでに見解が述べられており、我が国も同国と同様の認識を持っております。
　機構の理念について、会議に出席している各国の意見が合意に達したのち、機構の運営についての詳細を検討したいと考えておりますので、まず理念について議論することを我が国としては希望するものです。

2.軍需物資の輸出規制について

　こちらも重要な話題ですが、我が国としては輸出規制などを決定するのは現在のこの会議場ではなく、機構が設立されたのちの総会で採択すべき事項だと考えております。本会議では一時この問題に関する議論は中断し、機構の設立を待ってその加盟国間で改めて議論することを我が国は提案します。

１について異存なく、2についても同意致します。

2について連邦としては機構は軍縮を担うものではないとの考えですが、設立前に議論を行っても深めることができないため今後は差し控えさせていただきます。

またこの場を借り件の発言で混乱を助長したことについて陳謝いたします。
以上でございます。

【ヘルトジブリール社会主義共和国　アーデルハイト・ジブリール国家評議会議長】

当国としても今回の会議では、国際機構の理念について各国で議論を深め、国際機構の設立を達成することが趣旨であると考えており、リヨン・ジャスパー大統領の発言に賛成です。

軍需物資の輸出規制についても同様で、設立後に改めて議論をすべきだと提案します。

カルセドニー島共和国代表の意見に全面同意します。

【トロピコ共和国 外務大臣 フアン・パブロ・ゴンサレス】

　理念の検討後、機構運営の詳細について議論すること、及び輸出規制関連の議論は機構設立後とすることについて、我が国は賛成する。

【カルセドニー島共和国　リヨン・ジャスパー大統領】

　各国代表の皆様のご賛同に感謝いたします。我が国の議論内容に関する提案についていまだ賛否を表していないフリスラーン帝国、ゴルカ連邦共和国、ロムレー湖畔共和国、エウシウワンジャ共和国の代表の意見表明を求めます。

※連続投稿してしまいました。失礼いたしました。

【フリスラーン帝国　アントン・シュトライト外務尚書】
我が国も本会議が円滑に進行するために、優先すべき議論事項である理念を先に検討し、その後に運営の詳細等に関して議論を深めることに賛成する。

【ロムレー湖畔共和国代表団】
国内の強い反対運動とそれに伴う議会の紛糾によって出席が遅れて申し訳ない。
さて、共和国としては、１ならびに２の事項について、それ自体に特に異論はない。
重要なのは、１に掲げられているこの国際機構の理念の解釈についてであり、共和国としては、「平和友好」が急進的な軍縮主義を意味するのではないこと、「最恵国待遇及び経済協力」ならびに「国際資源取引における共同歩調」を通じてこの機構が果たす役割とは資源の安定供給ならびに国際分業および資源貿易の促進を図るものであって、諸国民がその必要とする資源にアクセスするための窓口として機構が設立されるのであり、決してカルテルやブロック経済を構築しようという試みではない（共和国はそのような組織にまるで意味を見出さない）、ということを確認したい。