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Re: 魔女のティータイム(Witch's Teatime)
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魔女のティータイム(Witch's Teatime) (ゲスト, 2014/6/24 20:43)
- Re: 魔女のティータイム(Witch's Teatime) (ゲスト, 2014/6/24 21:40)
- Re: 魔女のティータイム(Witch's Teatime) (ゲスト, 2014/6/25 21:58)
- Re: 魔女のティータイム(Witch's Teatime) (ゲスト, 2014/6/25 23:12)
- Re: 魔女のティータイム(Witch's Teatime) (ゲスト, 2014/6/28 23:42)
- Re: 魔女のティータイム(Witch's Teatime) (ゲスト, 2014/7/12 14:09)
そこは太陽の光の届かぬところ。現世ではありえぬところ。霊魂と悪霊が霧となって、永遠の苦痛と絶望の渦に苛まれるところ。このホロウヘンジの黒き尖塔の中で、ユースウェリアの魔女たちは夢魔フィズリリーナと相対した。
Purgatorio Onlineにおけるフィズリリーナとは、ゲーム中に配置された数あるNPCのひとりである。
そして夢魔とは夢と幻と運命を操り、絶望を啜る人外の存在。悪魔。
互いに知らぬ仲ではないとはいえ、夢魔がその真の姿を現したのは初めてのこと。フィズリリーナはそこに透明なソファがあるかのように宙に座り、爪を弾いて虚空からティーセットとスコーンを乗せた皿を呼び出した。
「本物の悪魔はボクも初めてみるかも」
ナターシャは夢魔を畏れない。くるりと身を翻すと纏っていた魔法の鎧がかき消えて、代わりにマテリアルで着ているものを模したお気に入りのドレスの姿へと変わる。そして率先して見えざるソファに座り、不可視のテーブルを囲んでお茶会に出席した。
「…もうっ 少しは警戒なさいよ」「目的が見えないのだからテーブルに着くのは妥当」。ウルスラ、アリーセも、自らの感想とともに同じ様に席につく。夢魔の白魚のような手により白磁のカップに紅茶が注がれて、魔女達に供せられる。エーラーンのダージリン・ティーの香りがしばし広間を満たした。
「…私の目的は簡単。私の虜を増やすことです」
緊張がわずかに弛緩したところで、フィズリリーナが語る。
「Purgatorio Onlineにアクセスして、私に好意を抱く人間を増やすことが私の目的。始終。寝ても覚めても私の事を想ってくれることが理想です」
「信仰や崇拝を求めるということ?」
ウルスラがスコーンを囓りつつ口を挟む。夢魔は頷いて、
「とても近いです。そう思って頂いて構わないくらいに。私はその対価として幸福感を与えることができる。この幸福感は依存性を持って魂を縛り、Purgatorioと私の虜にするの」
「…つまり、ネトゲ中毒」
「そう。私はPurgatorioに潜む悪霊として存在し、偽りの人生と成功、そして愛と幸福を提供して、対価としてその人の人生を奪うの。魔術師でない人々は私の力に抗えない。死者すら出るくらいに。…さて問題です。私と貴方方は共存できるでしょうか?」
「うーん。『だめです出ていって』と言ったら、出ていってくれるの?」
首を傾げながらナターシャが問う。個人主義を地で行くナターシャの口からそれが出るのが、市民を害する宣言を堂々と行う夢魔に対する、為政者としての義理故か。
「対立は避けます。敵意を向けられる時点で夢魔にとっての敗北です。Purgatorioの実体は現世にあるルポワール社のサーバにあります。貴方方が営業停止させたり、サーバを止めたりすればそれだけで私は活動できなくなります。だから、貴方方の機嫌を損ねることはしたくありません」
「賢明だわ。ナターシャに逆らうと死刑だしね。サーバの物理破壊くらい躊躇いなくやっちゃうわ」
「…やった後にやり過ぎたと後悔するタイプ」
ウルスラとアリーセ。苦労させられているらしき言に、フィズリリーナが苦笑した。
「フィズちゃんは現世にでてこないの? その…、えっと誰だっけ」
「ルティーナ・エルツ・ルーシェベルギアス」
「そうそう、どこかのセーランの王妃様みたいに」
「…あの方は特別です。夢魔よりもリリスに性質が近いでしょう」
「そっかぁ。…えっとそれで、フィズちゃんは私達の居候。こちらが主、フィズちゃんが従として、ユースウェリアに見返りがあるのかな」
「覚醒者/WitchにとってはPurgatorioは良い修練の場となるでしょう。望むのであれば、私は彼らの導師となれる。…そうですね。ソウルボードに干渉してPurgatorioの夢を見れるようにしてあげるというのは如何でしょうか。ヘッドマウントディスプレイでは有り得ぬ没入を体験させてあげましょう」
「うーん。うん。妥当なとこだね。じゃあ、そこにいていいよミ☆ よろしくね」
>こんばんは。Purgatorio Online運営チームです。
>女性専用イベント『魔女の灯火/Witch’s Spark』が実装されました。試練イベントで覚醒を促します。
>覚醒についての詳細は攻略事項として情報は伏せられます。