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Re: 龍鮮王朝秘史

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なし Re: 龍鮮王朝秘史

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2013/8/15 10:01 | 最終変更
ゲスト    投稿数: 0

第5章「一枚の密書」
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443年8月京城・慶福宮
両班派官吏A「陛下!野蛮な共産主義者オストマルクを征伐下さい!」
勤官派官吏B「陛下!平和的交渉をお願い申し上げます!」
両班派官吏C「勤官派は我が龍鮮国に仇す共匪に宥和を示せと申されるか!?」
勤官派官吏D「両班派は我が龍鮮国が外交的に孤立しても構わないと仰っているのか!?」

内務官吏「大変です!幹羅道蔡洲島で蔡洲国民党なる勢力が蜂起し、李平一知事は自決され衛府軍は全滅しました!」
李大尊「何ということだ!この外交で難題を抱えている時期に国内で騒擾とは!」
金忠献「蔡洲白丁め!今すぐこの野蛮人共を征伐すべし!」
両班派一同「そうだ!そうだ!」
尹明策「まずは蔡洲国民党とやらの要求を尋ねるべきです。交渉を以て服属させましょう。」
勤官派一同「そうだ!そうだ!」

会議後・国王の部屋
李大尊「陛下、私にお話とは何でしょうか?」
朴成秀「実は余の体は末期の癌に冒されておる。最早長くはあるまい。」
李大尊「何と!何故それを隠しておられたのですか?」
朴成秀「余の病が広く世に知られては民心に動揺を与えてしまうと考えたのだ。」
李大尊「そうでしたか。」
朴成秀「余の命があるうちに領議政に頼んでおきたいことがある。」
李大尊「なんでしょうか?」
朴成秀「それは・・・・・・・」

龍鮮王国政府は蔡洲島の国民党政府に服属を求めた。
蔡洲共和国の崔永成大統領は王国側に対し帰属の条件として以下を突きつけた。
(1)民主化 (2)龍鮮労働党の追放措置の解除 (3)蔡洲島の高度な自治

(1)の民主化は300年前の和寧王朝時代より貴族政治を続けてきた両班にとって受け入れられるものではなかった。
(2)の労働党追放措置の解除は危険であると判断されたたため断固として受け入れられなかった。
(3)の蔡洲島の自治を受け入れることは蔡洲人を白丁と呼んでいた両班たちのプライドが許さなかった。

王国側と蔡洲側の議論は平行線を辿ったが、崔永成のもとに一枚の密書が届くことによって事態は打開へと動く。

外交官A「大統領閣下、世界各国は蔡洲の独立に対し祝意を表し、国交樹立が進んでいます。」
崔永成「それは喜ばしいことだ。これで龍鮮王朝が我々に対して武力を行使することはできないだろう。」
外交官B「閣下、王国側より密書が届きました。」
崔永成「誰の名か?」
外交官B「龍鮮国王の朴成秀です。」
崔永成「何だと!」

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