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3月 03 (月曜日) 2014 | ||
【社会】怪獣討伐作戦成功も、なお影響続く | 03:08 | |
【社会】怪獣討伐作戦成功も、なお影響続く 昨年8月25日、シュメッテルント州中部の都市、デンプファー近郊の住宅街に表れた怪獣いのらは、国防軍の迅速な討伐作戦により撃破された。出現地周辺の安全は確認され、州政府は避難指示を解除したが、住民の多くは戻ろうとはしない。怪獣の生態には不明な点も多く、いのらの残骸は連邦政府が回収して研究を進めているが、それ故に、周囲への環境汚染に対する住民の不安は根強いようだ。連邦環境庁と州農林環境省の合同調査では、周囲での環境汚染は確認されていない。しかし、「周辺地域の土壌は未知の有毒物質を含んだ怪獣の血液で汚染されている」、「既にデンプファーも発がん性物質で侵食されている」などという流言がネットを中心に飛び交い、無用な不安を駆りたてているのだ。社会公正党(SGP)のターロ・ウンターベルク連邦下院議員に至っては、「ヘルリヒブルクやツァーテブルクも既に人の住める土地ではない。ヘルリヒブルクに暮らす母親は、汚染物質のせいで持病の頭痛が悪化した。未来ある若者は私と一緒にスオミへ逃げよう。」などとネット上で呼びかけ、物議を醸した。議員は、党内外から「(連邦議会議員として)あまりに無責任だ」との批判を受けて発言を数日で撤回し、SGPは同議員を厳重注意処分としたが、現在も避難指示解除を批判するデモに参加するなど、持論を変えるつもりはないようだ。最近では、連邦内務省やシュメッテルント州内務省の庁舎敷地内に無許可でテントを張った市民団体、「脱汚染!デンプファー圏を居住不可地域に行動委員会」のテントを訪れるなどしている。なお、連邦政府及びシュメッテルント州政府は、同テントの設置は不法占有であるとして、ヘルリヒブルク地裁及びハルベノーテ地裁に撤去を求める訴訟を提起し、一審で明け渡しを命ずる判決が出され、ヘルリヒブルク、ハルベノーテ両高裁に控訴審が係属中である。 これは、「脱汚染!デンプファー圏を居住不可地域に行動委員会」のHPに掲載されている写真である。無人となっている被災地で撮影された汚染物質による奇形向日葵だというが、連邦大学農学部のイタ・ベルンハルト教授は、「これは帯化と呼ばれる奇形で、大して珍しい物ではない。」と一蹴した。 (「脱汚染!デンプファー圏を居住不可地域に行動委員会」HPに掲載されている写真) | ||
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