エルツテリア会談

フリューゲル歴553年
内戦の傷跡の癒え切っていないエルツ帝国の首都にある豪勢なホテルにて

エルツ帝国代表宰相レーベレヒト・フォン・ツェーリング
そしてエルツ帝国軍参謀総長ヨーゼフ・フォン・ベネディクト元帥
付添として参謀副長ジークフリート・フォン・ベザリウス中将

ツェーリング宰相「本日は、まだ後始末で忙しい中このような会談に参加して頂き感謝しておりますぞ」

ベザリウス中将「これはエーラーンの紅茶でラヒージャーンという茶葉です。角砂糖をお口に含まれて紅茶に少しずつ溶かして飲んでください」

レゴリス帝国からは同国を代表して副総統シェリー・ベレスフォード
レゴリス帝国軍エルツ派遣軍総司令官ターニャ・ディブリーク陸軍上級大将
レゴリス帝国軍最高顧問・エルツ海軍士官学校顧問ヴィリバルト・ディーツゲン海軍元帥が出席します。

ベレスフォード副総統「いえいえ、別に構いませんよ。私自体は後始末は終えましたからね。最も、ディブリーク上級大将やディーツゲン元帥は終えていないようですが……」

ディブリーク上級大将「ええ、そうですとも。ただまぁ、時間はあるので特に問題はありませんな。」

ディーツゲン元帥「うむ。しかしラヒージャーンか……久しく飲んでいなかったが、美味いですな。これは」

ツェーリング宰相「貴重なお時間ですので手短に話をいたしましょう。参謀総長」

ベネディクト元帥「はっ。この度の戦役でのレゴリス軍の活躍はまさに獅子奮迅。世界最高レベルの戦いを見させていただきました。」

ベザリウス中将「しかし反対にエルツ軍の弱さを見せつけられました。今回は相手が反乱軍でしたが、もし他国の正規軍だったらどうなっていたか・・・・・」

ベネディクト元帥「う、うむ。ゆえにレゴリス軍のお力、このエルツに貸していただきたい」

ベザリウス中将「具体的な案としてはエルツ・レゴリス合同師団の創設です。両国の軍人同士の交流としてもこれはいい影響を与えるでしょう。」

ディブリーク上級大将「ふむ・・・合同師団の創設ですか・・・」

ディーツゲン元帥「帝国軍は既にレゴリス・ミッドガルド合同軍団の例のように、そのような師団や軍団の編制には慣れている。ですから問題は無いでしょうな」

ディブリーク上級大将「まぁ、最終的に判断するのは総統閣下と国防相閣下、そして統合作戦本部総長閣下ですから、軍としては一概に言えませんね。副総統閣下としてはどうでしょうか？」

ベレスフォード副総統「そうね・・・・・。私としても特に問題は無いと思います。帰国したら総統閣下に提案致しましょう。」

ツェーリング宰相「国内で革命が起きてしまったようだ。申し訳ないが会談は今回はこれで終わりとなりました。しかしいずれこの続きは致したいと思っております。」

「ではまた会われる時まで」