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Re: サンジュブレ外相会談

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なし Re: サンジュブレ外相会談

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2016/2/2 23:17 | 最終変更
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ウェールリズセ連邦共和国外務参事 アルフレード・ヴァンタドゥール】
1.セビーリャ情勢について
 我が国はセビーリャとの直接的国交を有さず、また同国の閉鎖的な国家体制もあってセビーリャに関する情報は第三国を介して、もしくは国際的に認知されている情報程度しか有しておりませんが、同国の閉鎖的な体制が国際社会にとって懸念材料の一つとなっている事は否めず、また同国政府は国力に見合わない規模のインフラ・社会福祉・教育投資を行っており、同国の国力であれば不満を持たれないはずの投資規模でありますが(同国力の国家と比較しても)、それでもなお不満を持たれるのは、単に同国の体制及び施政に問題がある、と客観的に見た場合においては言えるのではないでしょうか。これが反乱軍の出現と無関係であるとの予断は我が国としては出来かねます。従って、反乱軍の鎮圧については治安維持の観点からはある程度許容されるべきものではありますが、その性質を考えた上で、反乱軍が生じるに至った背景についての調査は実施すべきであると考えます。何の調査もなく、ただ鎮圧を続ければ、何れ大きな内戦に陥る可能性も否定出来ません。そうなった場合には、各国が様々な思惑をもって介入する事態にもなるでしょうし、セビーリャの全土に今以上の惨禍が振りまかれる事になるでしょう。
 貴国の貿易方針については、これはまた改めて述べますが、我が国の専権外でありますので貴国がどのような貿易を行おうと我が国が口出しする事はありません。しかし、上述した問題を抱えている国家と貿易を行っている事で、他国から様々な嫌疑が持たれている事については、我が国としては一部頷ける所もありますし、同様に頷きかねる部分もあります。特に貴国が利権確保として治安維持に手を貸している事は、利権を確保するために同国の歪な政体を許認している、という捉え方をされる場合もあるでしょう。こればかりは貴国が国際社会に対して、粘り強く説明を続けた上で、セビーリャ情勢に、我が国や国際社会が指摘している部分も含め、どう向き合うかが肝要ではないかと申し上げるに留めさせて頂きます。
 ただ二点、我が国も深刻な懸念を有する所では、クイーンズに対する抗議とはいえ当時まだ一国の大使であったクイーンズ大使を公開処刑したこと、同国の主要閣僚が失踪した事件については深刻な懸念が寄せられており、これら二件について、セビーリャ政府に対して公式説明を促すべきではないかと存じます。
2.鉄鋼価額について
 さて、鉄鋼価額についてでありますが、これは我が国の内部でも、また友好国との協議でも意見が分かれておりますので、公式的な見解は確定しておりませんが、どのような危惧があるかについてのみ述べさせて頂きます。
 本件に関しては貴国が以前主催した9カ国会議において、鉄鋼の輸出規制に関する話題が昇ったのは周知の事実であります。少なくとも我が国はそのように認識しております。本件については当該問題の再燃であるとも言えましょうか。貴国が主導していた会議でありますから、直接的な輸出規制を断念する代わりに、六カ国会議の参加国、あるいは将来的に新設するのか定かではありませんが、新組織への加盟国に対してのみ優遇レートを用いて、加盟国外に対しては域外レートを適用する事で、事実上の輸出規制を行い、経済的ブロックやカルテルを形成するのではないかとの危惧を有しており、これは決して可能性としては否定出来ないものであると考えております。これは各国との協議でも同様の懸念を共有しております。
 仮にそうでなかったとしても、レートを一気に約1.7倍に引き上げるという措置は、鉄鋼市場での多大な混乱をもたらし、輸入国と輸出国の間で軋轢が生じる事も考えられます。セビーリャ問題においても触れましたが、貴国がどのような貿易方針を採るかは自由であります。しかしながら、国際政治・経済は複数の国家が密接に関わるものでありますから、レートを引き上げる等の措置は事前に関係国と協議を行い、段階的な引き上げによって急騰を防ぎ、その間に関係国の理解を求めていく粘り強い外交努力も必要だったのではないか、このように考えられます。9カ国会議の件も相俟って、様々な懸念が持たれるのは我が国としては特段不思議ではないと考えますし、性急な措置が懸念と不安を齎すこともある、このような認識を有して頂いた上で、今後、国内で再度検討をして頂ければ良いのではないかと考えます。

 以上が回答となります。

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